[WIP]GDC2014水曜日GDC Expoフロアーも開く。前二日よりもお祭り感が出てくる。書きかけたので帰国したら清書する。
火曜日のレポートは->http://qiita.com/shibacow/items/2849fc2e38c6b2de4762
月曜日のレポートは->http://qiita.com/shibacow/items/ce28226085fd90f860c0
Flash Forward
各セッションの発表者が、発表の内容を30−45秒程度にまとめて、つづけさまにプレゼンする。紹介ビデオや紹介イメージも流されるので、見栄えのするグラフィック関連の人が多かった。一人、Rainの日本人ディレクターの人が、たどたどしい英語で紹介しており、凄く好感が持てた。
Multitasking with Coroutines
うってかわって、プログラミングのセッション。eve onlineというMMOでは、client,serverともに、stackless pythonを使っている。この会では、ステートマシン、マルチスレッド、イベントドリブン方式と比較して、コルーチンの利点を説明していた。処理をシンプルに出来て、パフォーマンスの低下が無い事が大きな利点だと言っていた。
eveオンラインでは、serverで5万タスクレット(スレッドみたいな物)を処理しているそうだ。
U.S. National Investment in the Future of Games?
アメリカ政府のゲーム産業への取り組み。4人の後援者が連続で、講演する。政府のゲームに対する取り組みは主に3種の分野がある。一つにはゲームのアーカイビング化、後は、教育、そして面白いのが、軍。この三つの分野がある。アーカイビングでは、センターを作ろうとしている様だった。教育では、セカンドライフ風の仮想世界にアバターとして入って、授業を受けるような事をしていた。軍は面白くて、フライトシミュレーターとか、陸軍向けのシミュレーターの開発をゲーム会社にしてもらっていた。日本ではあまり聞かなくなったがシリアスゲームの文脈で、ゲーム文法のゲーム以外の応用を探しているようだった。
アメリカも、研究者とゲームメーカーの間で溝があると嘆いてたのが面白かった。あと、DRMを掛けられると後の世代に伝えづらいそうだ。考えれば、ソーシャルゲームも後の世代に向けて、保存するのは難しそうだ。
Game History MUsium.
歴史的ゲームを展示して遊べるコーナーが一画にもうけてあった。募金ベースでやっているようだった。任天堂のゲームボーイやら、ディスクシステムやら懐かしい機材がずらっと置いてあった。公共セクターもそうだが、歴史的な価値がある物を残そうという価値観があるのだと思った。
Big Data Analytics 101: From DAU to Predictive Modeling
データ分析の入門向けコース。これ以外にデータ分析に関するサミットは無かったように思う。結構大入り満員だった。DAU/MAUと言った基本KPIの話から、予測の話までを一通り喋った。特にゲームに限定した話ではなく、一般的な話だった。DAUはMAU重視は、日本とかわらないが、DAU/MAU重視なのは面白かった。
平均だと、一人の廃ユーザーに引きずられすぎるので、標準偏差やジニ係数を見ろと言っていた。後はコホート(小集団)分析やファンネル分析の話と、回帰分析の話をしていた。
最後はネットワーク分析の話で、太っている人の周りにいる人は太りやすいという分析結果を披露していた。
アメリカで重視する項目も日本とそこまでかわらないかもと感じた。
Is Your Business Model Evil? The Moral Maze of the New Games Business
DeNAの人によるF2Pゲームビジネスモデルの擁護。F2Pモデルは、良く非難されるが、それはどのような点で、非難されるかを話していた。良く非難される子供が高額課金をするのという話は間違いで、本当は、アグレッシブなマーケティングの方が問題になると言っていた。
アーケードや、商品小売り、F2P、ゲーム内広告、クラウドソーシング等複数のビジネスモデルに対して、スコアを付けて善し悪しを判断しているのはさすがだと思った。F2Pは単純に新ので批判されていると言っていた。
言っている事は、そこまでお隠し無かったが、DeNAの人間である事をプレゼン中に明示しないのはポジショントークととらえられても仕方が無いなと思った。
スコアリングの仕方で、ポイントが上下するのではないかと思った。つまり、言う程悪くないの根拠が崩れると思った。
IGF & Choice Awards
インディゲームの大賞を決める物と、ゲーム開発者が決める今年一番のゲームフェスティバル。
ペーパープリーズという入国審査間になるゲームは面白かった。同行した人が、インディゲームは、メディアアートに似ていて世の中の把握の仕方を少し変えてくれると言っていたが本当にそうだと思った。結構インディゲームの方が人気があるようで、インディゲームの大賞が発表された後、みんなぞろぞろ退席していたのは面白かった。
あと、亡くなった故人を顕彰する映像が流れて、任天堂の山内さんが紹介されていた。きちんとゲーム開発の発展に貢献した人に敬意を払う文化があると感じた。