Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 Day 1 「「わからない」と共存するチーム May the CHAOS be with team」
2021/01/06に開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2021での発表です。
https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2021/proposal/14944/may-the-chaos-be-with-team
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
2020年ってどんな1年だった?
- COVID-19など何が起こるかわからない年だった。
- 「よくわからない=不安」
- このようなときこそ、「計画に従うことよりも変化と共存を」という言葉の意味を考えるのではないか
自己紹介
「アジャイル開発とスクラム第2版」で第三章の加筆などで参加。出版されます。
SILVER BULLET CLUB で活動中。
チームをサポートしたいという方が多いと思う。そのさい、アジャイルだけが聞きたいわけではないと思う。
そんなとき、チームの成長の姿を見せ続けたいと思い登壇している。
SILVER BULLET CLUB のダイジェスト
- 炎上していた
- ならば直接自分でやればいいと思い、メンバー一人ひとりに声をかけてチームを作っていった
- 結果、すばらしいチームですばらしいプロダクトを作ることができた
- そんなとき、政治的な事情などでチーム解散の危機が訪れた・・・でもチームとして活動を継続したいと思いチーム転職を果たした
- 2020年、チーム転職を果たして何をしたか、というのが今回のテーマ
スクラムガイドの改訂
- Controlled Chaos
- スクラムはカオスをコントロール
- ソフトウェア開発はカオスである
- 経験主義的アプローチ
- ソフトウェア開発のカオスとは?
- 「技術」(できるの?)
- 「人々」(何を考えているの?)
- 「プロダクト」(それって当たるの?)
- 「わかる」と「わからない」。でもこれだけではなく、「未知のわからない」がある。
- そう考えると分からないことは多いし、それが普通
- とは言え、分からないままだと苦しいので、どう解消するかを考える
チーム転職で製造業のプロジェクトへ
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製造業かつ大企業ならではのルールや制約が存在する
- 重厚なルール
- プロダクト開発の経験者がほとんどいない
- リテラシーも低い
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このような人たちとプロダクトを開発していくため、彼らに共感してもらい積み上げる必要があった。
- インセプションデッキ
- モブプログラミング
- フラクタルスプリント などなど
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進めていくなかで、当初時点で分かっていることというのは想像よりも少ないということに気づく。
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わからないと共存する
- わかっていることを理解する(それ以外はわかっていないこと)
- 製造業にやってきても、結局やってるのは経験主義的アプローチ(やることは変わらない)
- フィードバックをもらうことも大事だが、フィードバックをすることも大事。否定をするのでなく建設的なフィードバック。
- それにより、お互いが向かい合い、同じ方向を向き合うことができるきっかけにもなる。
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Controlled Chaos
- ノイズに惑わされない
- 事実をベースに
- クリティカルパスに近づけることで体感スピードを上げる
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2020年一番うっときた一言
- 「このチームがこんな仕事をしているのはもったいない」
- これを言わせては負け
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自問自答するタフクエスチョン
- そもそもつくる必要がある?
- 自分たちである必要がある?
- ただ仕事をこなしているだけじゃない?
- 目指してるものに近づけてる?
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アジャイル開発、スクラムという箱
- これらは先人たちが「どうやったらもっとうまくいくのか」を考え抜いて生まれたも
- そこには反骨心があり、その反骨心に共感してエネルギーを得ていると気づいた
- 昨今、アジャイルは普通になりつつある。いまは無意識に箱に閉じこもっているかもしれないが、反骨心を出すべき。
- 「どうやったらもっとうまくいくのか」を考え、箱の外に思いを馳せようじゃないか
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箱からの脱却を考えたとき、チームの解像度を上げることに取り組んだ
- プレゼンテーション
- RSGTなどの登壇を含め、プレゼンネーションを進んで行うようにした
- これにより、チームでの会話が多くなる
- いつも会話はしているが、アウトプットするという意識での会話だとまた違う気付きが生まれる
- 今回のRSGTでは
- Podcast
- 銀の弾丸ラジオ
- フィードバックってなんで大事なんだっけ?
- アジャイル開発と品質について
- などをアウトプット
- 銀の弾丸ラジオ
- チームパタン
- Scrapboxで書いて外部公開することにより様々なフィードバックももらえる
- フィードバック例:「再利用性が低い言葉を使っている(by Kyon_mmさん)」
- キャッチーな言葉を使っていたため、再利用できない
- 確かにキャッチーな言葉はつかえないことが多いので、普段から使っている言葉・使う言葉で書く
- 定期的に見直して更新
- これらを行うことによりチームとしての「特性」がはっきりしたと感じる
- いつもつかう言葉や、行動の傾向が見える
- とりあえず〇〇
- 他人がやらなそうなことをやる
- 反骨心
- いつもつかう言葉や、行動の傾向が見える
- 解像度があがったと感じている
- プレゼンテーション
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なぜこのチームにいるのか
- 背中を預けられる
- 遠慮なくフィードバックをもらえる
- チームで実験
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変化を必要とするとき
- 生存不安
- 学習不安
チームがあるから大丈夫
感想
「わかってること以外はわからないこと」。ちょっとハッとしました。当たり前のことなんですが自覚してなかったです。
「未知のわかってないこと」ってそもそも認識もできていないので認知しようがないですが、タフクエスチョンで自問自答することで「未知のわかってないこと」を減らしていきたい。
箱からの脱却。。。その現在進行形の背中をしっかりと拝見させていただきました!