Scrum Fest Sapporo Day 1 「もりあがるスプリントレビューをしよう
2020/11/06に開催されたScrum Fest Sapporoの発表です。
https://confengine.com/scrum-fest-sapporo-2020/proposal/14017
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人中、6人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
スプリントレビューの形式
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会議室で行う
人が多くなると固い雰囲気になりがち -
配信
人が増えても対応可能 -
バザール形式
人が多くても対応でき、ディスカッションもできるが、何度も説明しなければならないので手間ではある。
盛り上がらないスプリントレビュー
- ステークホルダーが来ない
- POと開発チームだけで開催
- 進捗報告になりがち
- 発言しにくい
- 人が多かったり、偉い人がいて気を使う
- 「大勢で集まることが時間の無駄」と偉い人が言う
- 結果、発言する敷居が低くならない
- 過度な事前準備
- 準備を入念にしすぎていて、質問する隙がなくなってしまう
- 説明をばっちりスライドで用意している場合などに陥りがち
- 段取りが悪い
- PC繋ぎ変えに時間がかかる
- 説明者がでも内容をきちんと理解していない
- 逆に細かい技術説明になってしまい、聴衆が置いてきぼりになる
そもそもスプリントレビューって何のためにやるのか?
- スクラムガイドでの定義
- チームと関係者がスプリントの成果をレビューして、次に何をするか議論する場
- 前回の成果はどうでもよい
- バックログの順番や方針などに影響がなかったとしたら、そのスプリントレビューは意味をなさなかったということになる
- スプリントレビューの目的は、価値を最適化するために次に何ができるのかをみんなで議論すること
もりあがるスプリントレビューレビューににするためには?
目的を忘れずに、盛り上がらないスプリントレビューの逆をやればよい
- ステークホルダーが来ない → 関係者を招待する
- 根気強く声掛け
- 目的を説明
- ステークホルダーが空いている時間に開催する
- 発言しにくい → 発言しやすい雰囲気づくり
- ペアで司会をやる(合いの手を入れてもらうことができる)
- チャットにコメントを投稿してもらう
- 賑やかしコメント(コメントのハードルを下げることにつながる)
- 過度な事前準備 → 準備はほどほど、ただし些細な指摘はつぶしておく
- デザイン・文面などの細かい指摘が始まると本来見てもらいたい内容がレビューしてもらえなくなる
- 段取りが悪い → 事前確認を短く行う
- 機材の接続確認
- デモ項目の各ににゃ説明粒度の認識合わせをチーム内で行う
- 開発の背景説明を適切な人に依頼
+α. 提供する価値を明確に
- スプリントゴールを明確にするということ
ゴールを明確にしておくことで、議論することができる
制約の中でも自由にできるようになると感じた
Rettyで取り組んだ施策
- スプリントゴールを毎週設定し、開発チームで揉んでもらう
- 自分たちの使い勝手の良い、意義のあるところでやってもらう
- スプリントレビューは全員招待している。カスタマーサポートや開発者など40名ほど参加している
- 事前の接続確認はデモがある場合、毎回実施
- スプリントレビューの流れ
- スプリントゴールの確認
- デモ。背景説明は企画者から。
- QA、コメントはチャット ← 記録として残るので口頭よりもよい
- 次スプリントのゴール確認
まとめ
参加者に「やってよかった」と思われるイベントにしていく。
大きな目的(=スプリントゴール)を共有できると、より有意義なスプリントレビューになると思う。
もりさげる要因は複数あるが、1つずつ改善していくしかないかなと思っている。
2~3か月くらい改善には時間がかかった。
感想(チーム全員の感想をまとめています)
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イベントで相談した内容を別のイベントで共有されていることが発表者にとっても参加者にとっても有意義な活動だなと感じました。
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指摘しあう場ではなく、目的に向かってどうすればよりよくなるかを話合う場としてスプリントレビューを開催することが大切だと改めて感じました。
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接続確認はとても大事。昨今ではリモートワークが主流になっておりレビューもリモートで行うことがおおいので、以前に比べると接続確認の重要性は高まっていると思う。
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スプリントレビューの盛り上がりはプロダクトの盛り上がりとも捉えられるので、まずは盛り下がる要素をつぶして、そのうえで盛り上げる工夫が必要だと感じました