Pythonのスライス(slice)は、リスト、文字列、タプルなどのシーケンス(sequence)型オブジェクトから部分的なデータを取得するための強力な機能です。スライスの基本的な使い方をコード例を交えて説明します。
1. リストのスライス
リストから部分リストを取得するコード例です。
my_list = [1, 2, 3, 4, 5]
# インデックス1から3(終端の前まで)の要素を取得
subset = my_list[1:4]
print(subset) # 出力: [2, 3, 4]
このコードでは、my_list[1:4] を使用して、インデックス1から3までの要素を取得しています。
2. 文字列のスライス
文字列から部分文字列を取得するコード例です。
my_string = "Hello, World!"
# インデックス7から12(終端の前まで)の部分文字列を取得
substring = my_string[7:12]
print(substring) # 出力: "World"
このコードでは、my_string[7:12] を使用して、インデックス7から11までの部分文字列を取得しています。
3. ステップ(スライスの間隔)を指定する
ステップを指定してスライスを行うコード例です。
my_list = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
# インデックス1から8までの要素をステップ2で取得
subset = my_list[1:9:2]
print(subset) # 出力: [2, 4, 6, 8]
このコードでは、my_list[1:9:2] を使用して、インデックス1から8までの要素をステップ2で取得しています。
4. スライスの省略
スライスを省略して、リストや文字列の一部を取得するコード例です。
my_list = [1, 2, 3, 4, 5]
# 最初からインデックス2までの要素を取得
subset1 = my_list[:3]
# インデックス2から最後までの要素を取得
subset2 = my_list[2:]
print(subset1) # 出力: [1, 2, 3]
print(subset2) # 出力: [3, 4, 5]
このコードでは、[:3] は最初からインデックス2までの要素を、[2:] はインデックス2から最後までの要素を取得します。
Pythonのスライスは非常に柔軟で強力であり、シーケンス型オブジェクトから特定の部分を抽出するために広く使用されます。スライスを使うことで、データの加工やフィルタリングが容易に行えます。
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