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ラズパイタンク製作記 〜ハードウェア編〜

Last updated at Posted at 2020-04-25

IMG_20200425_213459.jpg
IMG_20200425_213614.jpg

ラズパイでラジコンを作ったので製作記を書いてみます。
まずはハードウェア編。

##1.材料

No 品名 型番 価格 備考
1 Raspberry Pi モデル3B 5,000円くらい モデルは何でもいいです
2 タミヤ楽しい工作シリーズ ダブルギヤボックス - 924円 -
3 タミヤ楽しい工作シリーズ ユニバーサルプレートセット - 396円 -
4 タミヤ楽しい工作シリーズ トラック&ホイールセット - 660円 2~4で土台が作れると思うけど、もしかしたら足りないものがあるかも…
5 Arduino用モータードライバシールド - 3,175円 https://www.switch-science.com/catalog/427/
6 モバイルバッテリ - 2000円くらい 電池&電池ボックス等でも可
7 Raspberry Pi 4B用プロトタイプ基板 ABB-RSP-B-4-NR 388円 自分はこれを使いましたが、同じ作り方をするならこの基板はおすすめしません
8 40ピン基板用ピンソケット 21602X20GSE 95円 -
9 Raspberry Pi用スペーサー MPS-M2611 300円 -
10 はんだごて - - -
11 コネクタ,配線材料、はんだ等 - - -
- - 合計 ざっくり15,000円くらい -

No.5↓
IMG_20200414_213934.jpg
自分が持っていたのは古い型のもので、今だと新しい型が出ているようです。

No.2,3,4↓
IMG_20200414_213740.jpg

No.7,8,9あたり↓
IMG_20200414_213513.jpg

自分の場合、以前にもArduinoでラジコンを作ってみようと思ったことがあり、タンクの土台やモーターシールドを入手済みだったので、それらを流用するためにこのような材料で製作しました。
ゼロから作る場合は、他の構成もあると思います。

##2.タンクの土台作り
上にも書いた通り、タンクの土台は既にできてたので、ここは特に書くことありません。
イチから作る場合も、たぶんそんなに難しくはないと思います。
ミニ四駆みたいな感じだと思います。

##3.ラズパイ-モーターシールド中継基板
ソフトの工程を含めて考えても、ここが一番苦戦しました。

モータードライバシールドの回路図を以下に一部抜粋します。
モータードライバ.png
ここのPWMA,PWMBが、モーターの駆動信号で、PWM信号を入力したいところです。
また、DIRA,DIRBというのはモーターの回転方向を制御する端子で、Highで順回転、Lowで逆回転です。

ラズパイのピン配は以下のようになっています。
GPIO.png
ラズパイの「ハードウェアPWM」に使えるチャンネルは2つしかなく、以下のポートが割り当てられています。
*PWM Channel 0 : GPIO12、GPIO18
*PWM Channel 1 : GPIO13、GPIO19
※こちらの記事を参考にさせてもらいました↓
https://qiita.com/s417-lama/items/0ef64a7af3fcf6a56cc5

よって、
GPIO12or18をPWMAorBに接続 または、
GPIO13or19をPWMAorB(残った一方)に接続
ということになります。
DIRA,DIRBには、適当にGPIOを繋げばOKです。
あとはラズパイの5VとGNDを、モーターシールドの5V・GNDに繋げば、動いてくれるはずです。

と、ここまではよかったんですが、コネクタとかを基板にはんだ付けし始めたら、大変でした。
また気が向いたら詳細な配線図とかを追加しようと思いますが、とりあえず苦労したエピソードだけ書いておくと、
下の写真で伝わるか微妙ですが、モーターシールドのピンをぐにっと一列ぶん曲げてコネクタに挿しています。
Untitled.png
こうしないと、下に見えている剣山みたいな部分にピンがあたってショートしてしまいます。
また、作っている途中で気づいたんですが、この基板は以下のようにパターンで繋がって同電位になっているところがあります。
1632218_12.jpg
よって、何も気にしないとラズパイ側の意図しないピンとモーターシールドのピンがショートしてる場合があります。実際、あとからそのことに気づいて、基板のパターンをカッターナイフで切ることでどうにか処理しました。
なので、今回のようにAruduino用のシールドをラズパイ用に変換する基板をつくる場合は、変にパターンで繋いであるやつじゃなく、ただのユニバーサル基板とかで作ったほうがいいと思います。

とまあ、そんなこんなで、モーターシールドの変換基板を作り上げます。

##4.モーター用電源入力
あとハード的に必要なのでが、モーター駆動用の電源です。
試してないですが、たぶんラズパイからの供給電力ではモーター動かすのは厳しいので、別で電源を供給します。
モーターシールドにはそのためにVinという端子がついています。
Untitled2.png
ここの端子にモバイルバッテリから電圧を供給しました。

USBケーブルをちょっと加工し、以下のように赤と黒の線を出してきて、Vinに接続すればOKです。
ただし赤と黒の線をショートさせないようにご注意ください。危ないです。
DSCF2721b.jpg

##5.タンク土台、モーター、電源、ラズパイの接続
だいたいのモジュールが揃ったので、あとはそれを組み合わせます。
ここも意外と苦戦します。
ラズパイとかモバイルバッテリとか、タンクの土台にはそのままではうまく乗らないので、クッションというか、間を取り持つものが必要です。
自分は最初、とりあえず手元にダンボールしかなかったので、それでどうにか仕上げました。
ただ、どうにも安っぽい感じがしたので、最初の写真のようにブロックで台を作ってそこに載せました(子供のおもちゃを奪って…)

##6.まとめ
以上でハードウェア編は終了です。
全くのゼロからスタートしたら、1週間くらいはかかってしまうかもしれません。
自分のモチベーションは「子供が遊べるおもちゃを作る」ということだったので、そういうのがあればなんとかいけると思います。

Qiitaでは異端かもしれない、ハードウェアだけの記事になってしまいました。
次回はソフトウェア編です。
といってもソースコード載せるだけで終わりかもしれません。

(2020/5/1)ソフトウェア編を書きました。

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