この記事は
筆者が2023年10月にLPIC Lv.1-101、2024年2月にLPIC Lv.1-102を取得した際に使用した教材などのまとめです。
筆者のスペック
- 未経験からエンジニアに転職して1年目
- 持っているIT資格は基本情報技術者のみ
- Linuxは実務で基本的な操作を齧った程度
使ったテキスト
参考書
いわゆる「小豆本」
電子書籍だと読むときに「目が滑る」感覚があって頭に知識が入っていかない傾向があるので、重いが紙の書籍を購入しました。
今回は102の方は不要だったので、カッターで分割して持ち運んでいました。
見た目は悪いが利便性は高いです。分割方法の参考↓
問題集
いわゆる「白本」
外出先など隙間時間に問題演習がしたかったので、こちらはKindle版を購入してアプリで解いていました。
Ping-t
Ping-tのLPIC問題集を利用しました。
Lv.1-101は無料コンテンツ、Lv.1-102は有料コンテンツです。
無料コンテンツは、会員登録後すぐに問題演習に入れます。
コマ問も使いました。
(任意)Udemyの講座
以下の講座を購入・受講しました。
環境構築から101、102の範囲を一通り丁寧に教えてくれます。
筆者はLinuxの知識があまりない状態でLv.1を受けたい、でもテキストと問題演習だけで乗り切れる自信がない、という状態でした。
動画で解説してもらいつつ実機を動かすという学習スタイルは、不明点をビジュアルとハンズオンで補完できてとても合っていました。
ただ、セール時期でもないとめちゃくちゃ高いので、お財布と相談する必要はあります。
勉強の流れ
各ステップの時間配分は101、102とも大体以下の通りです。
- ステップ1:1か月ほど
- ステップ2:2週間ほど
- ステップ3:2週間ほど
ステップ1:テキスト+Udemy(1か月ほど)
テキスト
- とりあえずテキストを一周読みました。しかし一部のコマンドを除き全くわからず。恥ずかしながら、正直curlとかも「何それ」状態でした。とにかくわからないなりに読み進めました。
- だらだら読んでても終わらないので、日割りでページ数決めて1週間ほどで読破しました。
Udemy
- 次にUdemyの講座を一通り視聴&実機を触りました。
ここでやっと各コマンドが何をしているのかなどわかってきます。 - スマホで1.5倍速視聴しつつPCで実践、という形式で取り組み、2週間で8割くらい終えました。
ステップ2:問題集+コマ問(2週間ほど)
問題集
- 3周しました。Udemyの動画が大体見終わったところで問題集に入り、以下のような流れで進めていきました。
- 1周目
全問題一周し未出題をなくす。この時点ではほとんどがミスになっており、理解はふんわり程度。全体像を把握することを重視しました。 - 2周目 【この部分が一番大事】
全部ヒットになるまで解きます。解説をしっかり読んで知識を整理していきました。
ここは面倒くさいですが時間かかってもいいので確実に理解することを重視しました。
でもとにかく項目が多くてぐったりしていました…まとめて取り組む集中力はなかったので、隙間時間に10問ずつやってなんとか乗り切りました。 - 3周目
全部コンボになるまで解きます。
設定ファイルの種類、コマンドの役割など、不明点やごっちゃになる点はノートまとめていました。見返すことは少なかったですが、書くことで頭の中を整理していきました。
- 1周目
コマ問
- 筆記問題もあるのでコマ問は必須です。選択肢丸暗記では応用問題が出たとき受からないので、ファイルの知識とかもここで復習しました。
- こちらは2周しました。
- 1周目
できる問題のほうが少ないので、あーそうだったね、と思い出す程度の温度感で問題と解答を確認していきます。必要があればノートのまとめを追加しました。 - 2周目
できてくる問題が増えるので、間違えた問題だけしっかり見直していきます。
2周目が終わった以降も、時間があればスマホでポチポチやっていました。
ただ、コマ問って進捗状況わかりにくい+PC向けレイアウトしかないんですよね…。
ちょっと使いにくいなと思いつつ演習を進めました。
- 1周目
ステップ3:模擬試験+仕上げ
Ping-t模擬試験
レベル40(上限)になるまで=正答率80%・90%各10回とれるまで周回しました。
20回くらいはやったかな、という記憶です。
黒本巻末の模擬試験
受験日の1週間前に模擬試験と巻末問題を一通りやりました。
言い回しはPing-tとは若干ずれているものの、基本事項を聞いてくる感触でした。
白本2周
Ping-tと黒本の問題にだいぶ慣れてしまっており、選択肢も覚えている問題が多くなってきて初見問題の耐性がなくなっていたので、試験の予行演習も含めて白本を周回しました。
2周したうえで、間違えた問題はしおりを挟んでおいて(Kindleのアプリではページにしおりをつけておくことができます)試験直前まで見直しました。
受験
試験会場
- CBT試験を受験するのは基本情報技術者試験以来2回目だったので、
書類に必要事項記入 → 本人確認 → 荷物をロッカーに入れる → 入室
の流れはスムーズに済ませられました。 - 周囲のクリック音が気になったので席に置いてあるイヤーマフを使ってみました。
少し頭が圧迫される感覚はありますが、音を気にせず集中して受験できました。敏感な方は使用してみてもいいかもしれません。 - 見直しは2回行いました。
自信のない問題にはフラグを立てておいて重点的に見直しました。
試験内容
- Ping-tや白本と同じような内容でしたが、書き方や表現が少し異なっていたので、絞り込みに意外と時間がかかりました。
- 問題集周回だけではなく、基本的な部分は黒本の図表などそのまま覚えていればよりスムーズに解けたかなと思います。
- 記述問題が思ったより少なかったです。
問われる内容も基本的なコマンドが中心だったのでやや拍子抜けしました。コマ問しっかりやっていれば確実に取れる部分かと思います。
終わりに
- 試験勉強をするまでは、コマンドの知識がなく、現場でも恐る恐るという感じで言われた通りにLinuxを触っていました。
学習を通じてLinuxの基本的な知識を身につけたことで、「このコマンドをたたけばこう動く」といった具体的なイメージとともにLinuxを主体的に操作できるようになり、おっかなびっくり触るということがなくなりました。 - 101の受験によって試験の感触がわかり、102も続けて取得しようというモチベーションにつながりました。間隔あけずに勢いで取ってしまうのが良いのでは、と思います。