皆さん、こんにちは。
KDDI CCoE(*1)の柴田です。
今日はAWSの生成AIサービスであるAmazon Bedrockのセミナー、
日本企業のビジネスニーズを支える生成系AI - Amazon Bedrockの可能性 に行ってきました!
https://generativeai-seminar-oct-inperson.splashthat.com/
このイベントで学んだことを超速報レポートします!(*2)
※1:CCoE = Cloud Center of Excellence の略称。
自社内のクラウド利用推進をさまざまな形で支援・牽引する専任組織を指す。
※2:超速報のため、テキストOnlyとなります。ご了承ください。
Amazon Bedrock 日本のお客様へのメッセージ
Amazon Web Services Inc.
Vice President Generative AI Amazon Bedrock 統括
ヴァシ・フィロミン( Vasi Philomin )のセッションでした。
- 機械学習によるイノベーションはAmazonのDNAである
・Amazon.comでの毎分4,000個の取引
・Alexaでの毎週10億件のインタラクション
・Prime Airのドローン配送
・毎日160万個のパッケージ発送
これらの業務を、人と、機械学習されたロボットが一緒に働くことで実現している
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生成AIの活用メリット
・カスタマーエクスペリエンスの向上
チャットボット、バーチャルアシスタント、会話分析、パーソナライゼーションなど
・社員の生産性/創造性の向上
会話型検索、テキスト要約など
・ビジネスプロセスの最適化 -
生成AIジャーニー
・最も簡単な構築方法
Amazon Bedrock!!!
インフラ管理不要、複数モデルから選択可能、自社データを活用してモデルを非公開でカスタマイズ
東京リージョン利用開始まもなく!!
・データによる差異化
Fine-tune
ex) コンタクトセンター
誰が、何について、どんな感情で言っているのか知りたいので、ラベリングしていく
Bedrockでは、利用者データはプライベートかつセキュアに管理される
→基盤モデルの学習に使われない、暗号化される、VPCから出ない、GDPRやHIPAAなどの国際規格に準拠
Agents for Amazon BedrockがPreview
・タスクを細分化してオーケストレーション可能
・APIを呼び出して実行可能
・とある地域のホテルの割引を加味して、実際に予約するデモ
・最も高性能、低コスト
AWS TrainiumやAWS Inferentia2で実現
・生産性向上
Amazon CodeWhisperer(AIコーディングコンパニオン)
コード提案をリアルタイムで生成、脆弱性のコードをスキャン、似ているコードにフラグ付けし、フィルタ化可能
Amazon CodeWhisperer customization capability Coming Soon...
社内コードに基づいて、ソースコードを提案してくれる
- 生成AIジャーニー:まとめ
- 正しいユースケースを選択
- トレーニングを活用し、あらゆるスキルレベルのデベロッパーをスキルアップ
- Amazon Bedrockで基盤モデルを検討し、PoCを始める
事例セッション:ユーザー企業における生成系 AI 基盤サービスへの期待
株式会社竹中工務店 執行役員 デジタル室長 博士(工学)
岩下 敬三さんのご講演でした。
- 建設業界の課題
- 大幅な生産性向上・魅力向上
- 建設資材の高騰
- カーボンニュートラル
すべての業務をデジタル化していくことで課題解決に着手
- デジタル化の取り組み
・デジタルによるベテランの知識・経験の継承
・デジタルによる人財育成
企業内の経験/実績/技術に関する専門的知識と一般常識を持ち、かつ、
人間味のあるやり取りで相談に乗ってくれるデジタル棟梁を
生成AIで実現することに挑戦している
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生成AIをデジタル統領にするためには?
世の中の一般常識だけでなく、自社の業務ルールや保有技術などの情報を持たせる
Bedrock+KendraでRAGのプロトタイプを開発 -
Amazon Bedrockを先行利用してみて
企業内情報を活用した生成AIシステムを作りやすい
事例セッション〜アクセンチュアが推進する生成系 AI のビジネス活用
アクセンチュア株式会社 執行役員 ビジネスコンサルティング本部 AIセンター長 博士(理学)
保科 学世さんのご講演でした。
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生成AIの取り組み
CodeWhispererを活用して、開発作業を30%向上している -
アクセンチュアは、大規模言語モデルが業界平均で40%、ビジネスに影響を及ぼすという調査を行った
・ 生成AIに影響を受けない業界はもはやない。 最低でも25%は影響を受ける
・ 人の仕事がAIに奪われるという次元ではない。 労働力不足の減少に対して、生成AIを活用しない選択肢はない -
Amazon Bedrockを含む複数のAIを組み合わせ、社内外データとの連携、
データセキュリティも考慮した「AI Hub プラットフォーム」を提供している
事例セッション〜富士ソフトが取り組んだ Amazon Bedrock の検証結果概要と可能性
富士ソフト株式会社 執行役員 ソリューション事業本部 副本部長
山本 祥正さんのご講演でした。
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検証結果
ご興味ある方はお問い合わせを!とのこと -
LLM活用シナリオ
・風土醸成から始まる段階的な活用が望ましい -
検証してみて分かった優位性
・回答の優位性
Kendraとの連携により、ピンポイントな回答を可読性高く取得できる
・コストの優位性
データ整備コスト、ランニングコストとも、Bedrock + Kendraは他社サービス比較で優位 -
デジタルツインと生成AIも実現済み
・生成したテキストをダッシュボードへ表示(AWS IoT TwinMakerと統合)
IoT領域のグラフや数値の見える化に加え、近況を人に分かりやすいコメントを表示
セッションレポートは以上になります。
Amazon Bedrockの東京リージョン展開、CodeWhispererの新サービスといった
エキサイティングな発表に加えて、事業会社/開発会社での検証事例もあり、
Amazon Bedrockへの期待が高まったセッションだったと思います。
KDDIでも、みのるん @minorun365 がAmazon Bedrockを活用したプロダクトを開発しています!
ご興味ある方はぜひご覧ください!
https://developers.kddi.com/blog/44TMD1pcdiTqR2CMzrdpZo
KDDI CCoEとしても、生成AIは今後のクラウド利活用において重要なテーマと認識しています。
技術キャッチアップ〜社内利用サポート〜事例創出〜情報発信と、らしい活動をしていきます!