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「macOSで必要なため、変更または削除できません」や「Operation not permitted」と表示される場合

Last updated at Posted at 2020-01-28

Finder で「macOSで必要なため、変更または削除できません。」またはターミナルでsudoをつけても「Operation not permitted」と表示される場合の対処法です。
can’t be modified or deleted because it’s required by macOS.
ただ、そもそもこのエラーが表示されるということはそのファイルがシステム領域にあるということなので、変更または削除する際には自己責任でお願いします。また、(この作業を行わなくても日頃から)バックアップを取っておくことを推奨します。

原因

SIP(System Integrity Protection)
Mac のシステム整合性保護について https://support.apple.com/ja-jp/HT204899

システム整合性保護は、OS X El Capitan 以降で採用されているセキュリティ技術です。Mac 上の保護されたファイルやフォルダを改ざんしようとする悪質なソフトウェアからデータを守ります。システム整合性保護では、ルートユーザアカウントに制約を課し、Mac オペレーティングシステムの保護されている部分に対してルートユーザが実行できる操作を制限します。

システム整合性保護では、システムの以下の部分が保護されます。

/システム
/usr
/bin
/sbin
/var
OS X にあらかじめインストールされている App

対処法

A. リカバリーモードでターミナルで作業する

Command + R を押して起動し、ターミナルから作業すると、SIP は適用されません。
macOS 復元について https://support.apple.com/ja-jp/HT201314

B. SIP を一時的に無効にする

Command + R を押して起動し、ターミナルから SIP を無効化するコマンドを入力し再起動し、作業を行います。
作業が完了したら再び Command + R を押して起動し、ターミナルから SIP を有効化するコマンドを入力し再起動します。
macOS 復元について https://support.apple.com/ja-jp/HT201314

SIP の無効化

csrutil disable

SIP の有効化

csrutil enable

SIP の確認

csrutil status

有効であれば System Integrity Protection status: enabled. と表示されます。

なおリカバリーモード以外で SIP を切り替えることはできず、csrutil: failed to modify system integrity configuration. This tool needs to be executed from the Recovery OS. と表示されます。

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