Saving Plansによるコスト試算
はじめに
AWSで運用しているシステムでコスト効率を上げるため、Saving Plansのコスト試算に関して調べました。
基本料金とSaving Plansのコスト試算についてまとめています。
EC2の料金
Amazon EC2 料金表を確認しましょう。
基本的に常時稼働のEC2インスタンスではリザーブドインスタンス(RI)を購入して運用している方が多いと思います。
Saving Plansでは、常時稼働ではないが定期的・不定期に停止・起動を行っているようなサーバに適用することでコスト削減が望めそうです。
Fargateの料金
AWS Fargateの料金を確認しましょう。
**2019/11/23現在、東京リージョン(ap-northeast-1)**では以下の料金となっていました。
リソースタイプ | 料金(per hour)
-----------+---------------
1 vCPU | $0.05056
1 GB MEM | $0.00553
Saving Plansでのコスト試算
AWSマネジメントコンソールのうち、EC2サービスにSaving Plansのメニューがあるので選択します。
※こちらに記載されている説明文(英語)はPurchase Saving Plansのリンク先に日本語訳があるので無視して大丈夫です
※請求ダッシュボード→Cost Explorer→コストエクスプローラ→Saving Plansからもいけます
Saving Plansについて
上記の画面でPurchase Saving Plansのリンクをクリックすると以下の画面が表示されます。
以下の説明文にある通り、2種類のSaving Plansを提供しているようです。
- Compute Saving Plans
- EC2 Saving Plans
主にAmazon ECS on AWS EC2
かAmazon ECS on AWS Fargate
で使い分ける感じでしょうか
Saving Plansでのコスト試算について
推奨する Compute Saving Plans、推奨する EC2 Instance Saving Plansにある通り、コストエクスプローラにより自動で算出された推奨プランを提示してくれる様です。
頭捻って色々試算しないといけないなと思ってましたが、トグルスイッチをポチポチ切り替えるだけでSaving Plansの種類や期間に応じた推奨プランを提示してくれるのでコスト試算するのはそんなに難しくないですね。
Saving Plansの注意点について
-
Compute Saving Plans
- どのECS Clusterに適用されるのか意識して購入しましょう
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EC2 Instance Saving Plans
- どのEC2インスタンスに対して何が適用されるか意識して購入しましょう
- Saving Plans上はインスタンスファミリまでしか表示されません
-
脳死で推奨プラン通りに購入してしまって、
実は不要な前払い料金を払ってしまった・・・
なんてことも発生しうると思います。 - (Saving Plansで使用傾向は加味して推奨プランを提示してくれますが)定常的に起動/停止していない変則的に利用するサーバなどが含まれている可能性があります
- 1年以内に廃止する予定のサーバなど含まれていないか考慮しましょう
- 損益分岐点がいつなのかも考慮できると良さそうです
- どのEC2インスタンスに対して何が適用されるか意識して購入しましょう