①電子帳簿保存法に対応するアプリをノーコード Appsheetとタイムスタンプ認証局STIIさんを使って作ってみた
経緯
最近電子帳簿保存法で各種メディアからシステム投入のCMが毎日流れている、しかしフリー ランサーや個人事業主は導入の予算もないし、それに対する検討時間もない。
というわけで低予算 or 無料で電子帳簿保存法に対応するものを作ってみることにした。調べた結果、下記の二つを組み合わせると使いやすいかと思った。
- ノーコードのアプリ Appsheet
- 作り方を少し勉強すれば一日で簡単にアプリを作れる
- タイムスタンプ認証局 STIIさん:
- 現在タイムスタンプ認証を無料で提供してくれる (数の制限が超えると相談が必要らしい)
1.STIIタイムスタンプ認証局とは
STIIさんについては先日書いた投稿があるので、その記事を参考まで
"電子帳簿保存法に従ってSTIIを利用して各文書のTSA認証を取ってみた"
ホームページはこちら(https://stii.com/)
2.Appsheetとは
AppsheetはGoogle社が提供してるノーコード開発プラットフォームで主にGoogleのSpreadsheetを使って簡単にアプリが作れるツール
(まだ日本語が提供されてないので、英語のメニューとマニュアルがちょっと厳しいところはある)
3.アプリの基礎設計
3.1. 求めるもの
- ユーザーがアプリを起動し、文書をカメラ撮影するでけのシンプルな操作
- 内訳は全てSpreadSheetとGoogle Driveに保存して欲しい
- 撮影された電子文書は自動的にSTIIさんに送られタイムスタンプ認証を取る
- Gmailからタイムスタンプの証明書確認できれば良い
3.2. シナリオ
3.2.1. タイムスタンプ取得
3.2.2. 電子データの確認
3.3 テーブル
Menu
アプリのホーム画面に現れるメニューのデータ
Id(Number) | Name(Text) | View(Text) |
---|---|---|
1 | 写真スキャン | Document_Form |
Documents
スキャンされる電子文書の画像とデータの内容
Id (Number) | Datetime(Datetime) | Category(Ref) | Company(Text) | Photo (Image) |
---|---|---|---|---|
1 | (UTC format) | 請求書 | 〇〇株式会社 | https://drive.google.com/blah/blah... |
Category
電子文書の参考項目
Id(Number) | Name(Text) |
---|---|
1 | 請求書 |
2 | 納品書 |
3 | などなど |
4.1. Appsheet開発アカウントの準備
Appsheetにアクセスし、無料トライアルを押して、アカウント作成
(Googleアカウントを持ってない人は事前にGoogleアカウントを取得することをお勧めします)
https://cloud.google.com/appsheet?hl=ja
Google Sheet and Formsを選択して進む
そのあと自分が使ってるGoogle アカウントを選び、Google AppSheetへ移動
Google AppSheetにドライブとスプレッドシートの使用権限を許可
これでAppSheetを開発する準備はOK。
4.2. アプリの作成
3.1の準備が整えたら、その後はアプリの作成を開始
左上のCreate > App > Blank App 選択し、Blankアプリを作成
Create a new appのダイアログ欄で
App name : 電子文書ちゃん
Category : Other
を入力して Create appを押下
そうするとBlankアプリが作成完了
Blankアプリのゴミデータが入ってるが、要らないのでちょっと面倒くさいけど、既存のものを全て削除
左上のメニュー Data > Tables > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1 > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1_Detail > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1_Form > Delete
4.3. Spreadsheetを作成
Google Driveへアクセスし、フォルダ作成(電子文書ちゃん)
そのフォルダでSpreadsheet(電子文書ちゃん)を作成
そして下記のようにMenu, Category, Documentsシートを作成
4.4. SpreadsheetをAppsheetのTableへインポート
Appsheetの画面に戻り、左上のメニュー Data > TablesでNew Table押下、
テーブルをSpreadsheetからインポートする
Google Spreadsheetを選び、事前に作ったSpreadsheetを選択
Menu, Category, Documentsも同じようにインポートする
(Read-Onlyなど属性を設定する画面が現れるが後でも再設定できるので、今はデフォルートで大丈夫)
これでアプリの基本となるデータの構成が完了
次のステップは連載される「②電子帳簿保存法に対応するアプリをノーコード Appsheetとタイムスタンプ認証局STIIさんを使って作ってみた」を参考まで。。。