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①電子帳簿保存法に対応するアプリをノーコード Appsheetとタイムスタンプ認証局STIIさんを使って作ってみた

Last updated at Posted at 2022-12-12

①電子帳簿保存法に対応するアプリをノーコード Appsheetとタイムスタンプ認証局STIIさんを使って作ってみた

経緯

最近電子帳簿保存法で各種メディアからシステム投入のCMが毎日流れている、しかしフリー ランサーや個人事業主は導入の予算もないし、それに対する検討時間もない。
というわけで低予算 or 無料で電子帳簿保存法に対応するものを作ってみることにした。調べた結果、下記の二つを組み合わせると使いやすいかと思った。

  • ノーコードのアプリ Appsheet
    • 作り方を少し勉強すれば一日で簡単にアプリを作れる
  • タイムスタンプ認証局 STIIさん: 
    • 現在タイムスタンプ認証を無料で提供してくれる (数の制限が超えると相談が必要らしい)

1.STIIタイムスタンプ認証局とは

STIIさんについては先日書いた投稿があるので、その記事を参考まで
"電子帳簿保存法に従ってSTIIを利用して各文書のTSA認証を取ってみた"

ホームページはこちら(https://stii.com/)

2.Appsheetとは

AppsheetはGoogle社が提供してるノーコード開発プラットフォームで主にGoogleのSpreadsheetを使って簡単にアプリが作れるツール
(まだ日本語が提供されてないので、英語のメニューとマニュアルがちょっと厳しいところはある)

3.アプリの基礎設計

3.1. 求めるもの

  • ユーザーがアプリを起動し、文書をカメラ撮影するでけのシンプルな操作
  • 内訳は全てSpreadSheetとGoogle Driveに保存して欲しい
  • 撮影された電子文書は自動的にSTIIさんに送られタイムスタンプ認証を取る
  • Gmailからタイムスタンプの証明書確認できれば良い

3.2. シナリオ

3.2.1. タイムスタンプ取得

3.2.2. 電子データの確認

3.3 テーブル

Menu
アプリのホーム画面に現れるメニューのデータ

Id(Number) Name(Text) View(Text)
1 写真スキャン Document_Form

Documents
スキャンされる電子文書の画像とデータの内容

Id (Number) Datetime(Datetime) Category(Ref) Company(Text) Photo (Image)
1 (UTC format) 請求書 〇〇株式会社 https://drive.google.com/blah/blah...

Category
電子文書の参考項目

Id(Number) Name(Text)
1 請求書
2 納品書
3 などなど

4.1. Appsheet開発アカウントの準備

Appsheetにアクセスし、無料トライアルを押して、アカウント作成
(Googleアカウントを持ってない人は事前にGoogleアカウントを取得することをお勧めします)

https://cloud.google.com/appsheet?hl=ja

Image- 2022-12-12 at 14.34.29.png

Google Sheet and Formsを選択して進む

Image- 2022-12-12 at 14.37.28.png

そのあと自分が使ってるGoogle アカウントを選び、Google AppSheetへ移動
Image- 2022-12-12 at 14.39.10.png

Google AppSheetにドライブとスプレッドシートの使用権限を許可

Image- 2022-12-12 at 14.40.36.png

これでAppSheetを開発する準備はOK。

Image- 2022-12-12 at 14.42.23.png

4.2. アプリの作成

3.1の準備が整えたら、その後はアプリの作成を開始
左上のCreate > App > Blank App 選択し、Blankアプリを作成

Image- 2022-12-12 at 14.46.41.png

Create a new appのダイアログ欄で

App name : 電子文書ちゃん
Category : Other
を入力して Create appを押下

Image- 2022-12-12 at 14.51.12.png

そうするとBlankアプリが作成完了

Image- 2022-12-12 at 14.52.04.png

Blankアプリのゴミデータが入ってるが、要らないのでちょっと面倒くさいけど、既存のものを全て削除

Image- 2022-12-12 at 14.53.54.png

左上のメニュー Data > Tables > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1 > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1_Detail > Delete
左上のメニュー App > Primary Views > Table 1_Form > Delete

4.3. Spreadsheetを作成

Google Driveへアクセスし、フォルダ作成(電子文書ちゃん)

Image- 2022-12-12 at 23.37.51.png

そのフォルダでSpreadsheet(電子文書ちゃん)を作成
そして下記のようにMenu, Category, Documentsシートを作成

Image- 2022-12-12 at 23.43.38.png

Image- 2022-12-12 at 23.43.50.png

Image- 2022-12-12 at 23.44.00.png

4.4. SpreadsheetをAppsheetのTableへインポート

Appsheetの画面に戻り、左上のメニュー Data > TablesでNew Table押下、
テーブルをSpreadsheetからインポートする

Image- 2022-12-12 at 14.59.15.png

Google Spreadsheetを選び、事前に作ったSpreadsheetを選択

Image- 2022-12-12 at 23.47.14.png

Menu, Category, Documentsも同じようにインポートする
(Read-Onlyなど属性を設定する画面が現れるが後でも再設定できるので、今はデフォルートで大丈夫)

Image- 2022-12-12 at 23.48.19.png

下記三つのテーブルがインポートされたことを確認。
Image- 2022-12-12 at 23.50.18.png

これでアプリの基本となるデータの構成が完了
次のステップは連載される「②電子帳簿保存法に対応するアプリをノーコード Appsheetとタイムスタンプ認証局STIIさんを使って作ってみた」を参考まで。。。

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