ここでいう配信業者は、DSPと呼ばれる音楽配信サービスへ、音源、アセットなどを提出するサービスを提供する事業者です。
軽く、配信業者の説明をしますが、ご存知の方は読み飛ばしていただいて構いません。
DSPへ配信するまでの構造
まず、楽曲を制作した人が、多くのDSPへの配信するまでの一部の構造を紹介します。
ちなみに、ディストリビューターの例ですが
・TuneCore、BIG UP!、Distrokidのような幅広いユーザが配信可能な会社系
・TRACKS Inc.、NexTone Inc.のような著作権管理に特化した会社系
・Warner Music(WM~)やUniversal Music Publishingのようなレコード会社系(委託の場合あり)
・Any mindなどのインターネットコンテンツを専門とする事業者系
・VMLなどのフリー音源系
この画像の内容以外にも、さらに複雑な関係が絡んでいます。
今回は、そのディストリビューターに着目するので、次の章で、本題のどの業者が曲をDSPにデリバリしているのかを確認します。
やり方
まず、Youtube Musicのサイトをブラウザで訪問します。
https://music.youtube.com
次に、調べたい曲を検索し、
一覧の、「曲」もしくは「アルバム/シングル」にある曲を押し、そのまま再生して、
曲が再生されたら、パラメタがwatchであることを確認し、
music.youtube.comの部分をyoutube.comにします。(musicを消す)
すると、
動画の概要欄の部分に、Provided to YouTube by ~と書かれたものが出ますが、そこが 多くの場合、 ディストリビューター名になります。
ほかにも、Youtubeで直接、アートトラックと呼ばれる(今回Youtube Musicで見つけたもの)、アルバムのカバー画像(ジャケット)と、音源だけが入っていて、タイトルもその曲のタイトルのみがついているものを探すことで、同様に見ることができます。
ただこの方法について、最初申し上げた通り、必ずしも正確ではありません。
配信業者に委託している場合や、レーベルやアーティストの意向で変更を依頼している場合、単にProvided to YouTube byの部分を変更が可能な場合は、この方法では正確なディストリビューターとは一致しません。
おまけ
私は3~4年前に、音楽配信に関心を持ち始めました。その中でも、DSP(デジタルサービスプロバイダー)と直接取引を行うディストリビューターに興味を持ちました。このディストリビューターという仕事には、アグリゲーターやエンコーディングハウスのような業務も関連しています。この分野は将来的に大きなビジネスになると感じ、調査を進めていました。
同時に、「SkillShop」というプラットフォームでYouTubeに関する知識を学びました。ここでは、著作権管理やコンテンツの所有権についても勉強しました。これらのビジネスモデルは、CtoC(消費者間取引)ではなく、BtoB(企業間取引)の性質を持つものだと考えています。
特にYouTube Musicのようなサービスでは、同じYouTubeプラットフォームを使用していても、音楽コンテンツはユーザー生成(UGC)ではなく、提携パートナーが提供しています。DSPとの契約が、UGCより複雑になり、権利の監視、措置や、収益管理を大規模に行う点は、UGCとも比べ、大きな違いで、これが重要なポイントだと思います。
また、音楽ストリーミング分野では、ディストリビューターがさまざまな指定を行うことができます。たとえば、Explicit(不適切表現を含む)指定が可能であり、DSPが対応している場合は[E]マークが表示されます。この指定により、ストリーミングアプリの設定で該当する楽曲を非表示にすることも可能です。YouTubeもこの対応を行っています。。
この分野にあたって、
入りやすかったのがYoutube Musicをベースに考えることです。