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WindowsでLinuxを動かすために!!

Last updated at Posted at 2023-11-28

概要

クラウド開発等を行っていると、Windowsで苦手な作業をLinuxに任せたい場面が多々あります.私の場合、ドキュメント作成は Windows、クラウド開発は Linuxと使い分けして開発しています.WindowsとLinuxを共存できれば、管理するマシンも減り、作業性もUPすると考えてWindows上に 立ち上げられるWSL2を活用しています.
WSL2のセットアップは、マシン購入時のみ実施するため、「PCがクラッシュしたとき」、「PCを更新したとき」にブログをみながら対応する経験はないでしょうか.備忘録を残しておけば、「自分の記憶に残る」、「自社開発チームにも貢献できる」ことから本記事を作成することにしました.

WSL2とは

マイクロソフトの公式サイトによると、以下のような説明となっています.

開発者は、Windows マシン上で Windows と Linux の両方の機能に同時にアクセスできます。 Linux 用 Windows サブシステム (WSL) を使用すると、開発者は、従来の仮想マシンやデュアルブート セットアップのオーバーヘッドなしで Linux ディストリビューション (Ubuntu、OpenSUSE、Kali、Debian、Arch Linux など) をインストールし、Linux アプリケーション、ユーティリティ、Bash コマンド ライン ツールを変更せずに Windows で直接使用できます。

Windows と Linux の両方の機能を同時にアクセスできるうれしさがあります.

必須条件

Windows 11

作業環境

Windowsホスト環境
 プロセッサ:13th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1355U 1.70 GHz
 メモリ:32.0 GB
 エディション:Windows 11 professional
 バージョン:22H2

Linux仮想環境
 ディストリビューション:Ubuntu 22.04 LTS

セットアップの手順

 セットアップ方法は、いくつかあるようですが、Windows PowerShellを使ってきます.

  • Windows PowerShellを 「管理者として実行する」 で選択、起動します.

  • Ubuntu22.04 LTS をインストールします.

    # Ubuntu22.04LTS install @ PowerShell
    wsl --install -d Ubuntu-22.04
    

    Ubuntu22.04LTS のインストールイメージ
    Ubuntu22.04LTS のインストールイメージ

  • Windowsホストを再起動します.

  • Ubuntuが自動的に立ち上がります.

  • Ubuntu用の 「username」, 「password」 を設定します.
    ユーザ名、パスワード設定完了
    ユーザ名とパスワードは、何度もつかうので、忘れないようにします.

  • 後処理を実施します.

    # ディストリビューション確認
    cat /etc/issue
    # アップデート
    sudo apt update
    sudo apt upgrade -y
    

簡単な使い方

  • 立ち上げ手順
    「Windowsメニュー」→「すべてのアプリ」→「Ubuntu 22.04.2LTS」を選択します.

  • 終了手順
    コマンドプロンプトの「×」を選択します.
    または、
    下記コマンドを実行します.

    exit
    

メモリ設定する手順(オプション)

WSL2にて高負荷な処理をする場合、メモリサイズやプロセッサ数、スワップサイズをカスタマイズ設定すると処理が安定します.用途に応じてカスタマイズ設定してください.

  • 新規でファイル作成する場合
    Windows PowerShellにて下記コマンド実行します.

    # %UserProfile%\.wslconfig
    # example C:\Users\【Windowsログインユーザ名】
    cd ~
    echo "[wsl2]
    memory=8GB        # examle 8GB (must be an integer)
    swap=0            # swap off:0, swap MB is manual, examole 500MB
    #localhostForwarding=true # ポートフォワードする場合は、コメントアウト
    # エンコーディングを指定して保存(UTF-8にしないと動作しない)
    " | %{ $_+"`n" } | ForEach-Object{ [Text.Encoding]::UTF8.GetBytes($_) } | Set-Content -Encoding Byte -Path .wslconfig
    
  • 2度目以降、WSL2の設定を変更する場合
    Windowsホスト側にて該当ファイルをメモ帳で直接編集し、WSL2を再起動します.

  • 確認方法
    下記コマンドを実行します.

    free
    # Mem:totalが設定した数値に近ければOK 
    

確認方法

まとめ

Windows11に、WSL2を使い Ubuntu 22.04 LTS を「セットアップする手順」と「メモリ設定する手順(オプション)」を記載しました.
開発環境構築のお役に立てると幸いです.

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後も機械学習の活用を始め、開発環境やシミュレーションなど幅広く技術情報発信をしていく予定です!

最後になりますが、本記事の内容に誤りなどあれば、コメントにてご教授お願いいたします.

Reference

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