概要
今回、2022年6月に受験したデータサイエンティスト検定 リテラシーレベルに文系出身の4年目社会人が合格できました。
今後受験される方々の参考になればと思い、勉強方法をまとめてみます。
特に、文系出身者で不安がある方や、勉強どこから手を着けようか迷ってる方の参考になれば幸いです。
事前の知識
- 実務でSQL使用経験あり
- 文系出身で、数学知識皆無(微分?行列?ベクトル?なにそれ?のレベル)
勉強方法
1.勉強時間
数学のマイナスがあったため、そこの補完も含めて3ヶ月かけて勉強していました。
平日:1h ・ 土日:4-5h 程度の学習時間を取っていて、試験直前はさらに時間をかけていました。
(GWはかなりだれてしまい、全く学習進められなかったのが響いて、余計に直前追い込みがキツくなりました。)
2.学習範囲
大きく分けると、以下の3項目が試験範囲になっています。
- データサイエンス力
- データエンジニアリング力
- ビジネス力
各項目の細かな範囲は以下の公式HPからご確認ください。
データサイエンティスト協会-データサイエンティスト検定 リテラシーレベルー
3.学習方法
・数学
まずは数学の知識を追いつかせる必要があったので、以下の書籍を使用して理解を進めました。
かなり理解しやすく解説していただいているので、手始めの数学学習には最適かと思います。
人工知能プログラミングのための数学がわかる本(著者:石川聡彦 KADOKAWA)
こちらの書籍で学んだ内容を、もう少し深堀して理解したいとなった際には、以下の書籍を合わせて参考にするとより理解が深まります。
数学の学習(数式をたくさん見るとか)に抵抗がない方であれば、こちらから読み始めてもいいかもしれません。
私は抵抗があったので、多少理解が進んでから読み始めました。
最短コースでわかる ディープラーニングの数学(著者:赤石雅典 日経BP)
上記の書籍をそれぞれ参考にすると、データサイエンティスト検定リテラシーレベル合格レベルの知識を身に着けることができました。
・試験対策
教材は3パターンのものを使用しました。
数学以外の試験範囲項目は、これらの教材ですべてカバーしています。
以下の順番で学習を進めると、理解が早まると思います。
- 動画教材
- 教本
- 問題集
順に紹介していきます。
◆動画教材
スキルアップAI社が提供している無料の動画教材があります。
こちらの動画教材では、試験範囲を網羅しており、データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力のすべてをカバーしてくれています。
少し長めの教材で総計 10.5h の教材となっていますが、SQLの解説も手厚く入っているので、かなり有用な教材になっていると思います。
これが無料でいいのか?と疑いたくなるレベルです。
【受講料無料】DS検定リテラシーレベル対応 データサイエンティスト基礎講座 スキルアップAI社
◆教本
やはり、データサイエンティスト検定リテラシーレベルの教材となると以下になるのではないでしょうか。
最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版(著者:菅由紀子,佐伯諭,高橋範光,田中貴博,大川遥平,大黒健一,森谷和弘,參木裕之,北川淳一郎,守谷昌久,山之下拓仁,苅部直知,孝忠大輔 技術評論社)
試験範囲が網羅されていて、こちら一冊で全体の概要を抑えることができるうえ、末尾には45問の試験サンプル問題が掲載されており、非常に有用な教材となっています。
しかし、かなり広い範囲を一冊にまとめているだけのことはあり、一つ一つの解説は少し薄めです。
より理解を深めるためには、各項目の別教材も併せて確認する必要があるでしょう。
私自身は、上記に紹介した動画教材と合わせることでかなり理解が進みました。
◆問題集
私は、2種類の問題集を使用しました。
1つ目が、以下の黒本問題集です。
徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応(著者:スキルアップAI株式会社 小縣 信也 著/スキルアップAI株式会社 斉藤 翔汰 著/スキルアップAI 株式会社 山田 弦太朗 インプレス)
教本の末尾にある問題だけでは少し足りなかったため、こちらの問題集を使用しました。
問題数も多く、正直これをやっていなければ合格していなかったと思います。
私は、こちらの問題集を3周して掲載されている問題に関しては完全に理解した状態まで落とし込みました。
2つ目が、以下のアプリです。
DS検定対策アプリ スキルアップAI株式会社
Andoroid
iPhone
スマホアプリなので、隙間時間に勉強するのに最適です。
問題数は少ないですが、手軽に学習を進められるので隙間時間にも少し学習を進めたい!って方にはお勧めできます。
ただ、利用には980円(税込)がかかるのでご注意ください。
試験の感想
数学はかなり力を入れて勉強していたので、取りこぼしなく点数を稼ぐことができました。
しかし、機械学習周りの項目で点数を落としていたのでこの辺りは他の教材等も使用して理解を深めればよかったと後悔しています。
こちらを読んでいただき、試験を受けられる方は機械学習関連の書籍も学習に含めるとよいかもしれません。
また、割と問題集等のサンプル問題とは異なる問題が出題されていました。
公式HPにも以下のような記載があったので、今後も定期的に試験問題が刷新されるかもしれません。
2022年は試験問題も刷新されますので上記の通りではありません。
そのため、サンプル問題の問題イメージにはあまり固執しないほうが良い気がしました。
サンプル問題は、あくまでも自分の知識定着度を図るのに利用するのが最適に思います。
おまけ
SQLの学習は今回試験対策としては行いませんでしたが、実務の際に以下の書籍を参考にしていたので載せておきます。
1.SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作(著者:ミック 翔泳社)
商品ページ
こちらは初心者向けの参考書で、基礎構文からわかりやすく説明されています。
SQLの第一歩にはお勧めです。
2.達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ(著者:ミック 翔泳社)
商品ページ
こちらは少し書き方を覚えてきた人向けです。
少しだけ複雑な記述方法の記載もあり、書き方を覚えてきた人には次のステップとしてお勧めしています。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
こちらの記事が、今後受験される方々のお力になれば幸いです。