はじめに
「AWS Certified SysOps Administrator – Associate」に合格してきたのでその体験記。
この試験はラボという名の実技試験があるのだが、私はAWSなんてナウいものを触ったことがないオンプレ老害である。
ネットで検索しても「思ったより簡単でした!」「AWS触ったことがあればそんなに心配いらないです!!」といった意見がヒットするが、具体的にどう対策すればいいのかはあまり出てこなかった。
AWSを触ったことがない私がどのようにしてラボ対策を行ったのかを含めて書き残しておく。
後世の誰かの役に立たんことを。May the force be with KOSEI.
筆者のスキルレベル
クラウド実務経験なしのエンジニア6年目。これまでの仕事はSIerでのオンプレがメイン。
AWS関連の下記資格は取得済みだが、仕事では使ったことがないペーパークラウドエンジニア。
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified Solutions Architect – Associate
総勉強時間
選択問題対策に約50時間、ラボ対策に約10時間の合計60時間ほど。
勉強内容
選択問題対策
選択問題対策その①:書籍
まずは下記書籍でAWSの各サービス概要を理解するところからスタート。
各サービスをネットで調べて解説等を読むのでもいいが、本で体系立てて一気に学ぶ方が整理しやすいので個人的にはオススメ。
つい最近、sysops特化の本が出たらしい。(私は使っていないが参考まで。)
選択問題対策その②:AWS WEB問題集で学習しよう(通称小岩)
体験記を見るとほぼ100%出てくるサイト。各所で言われているようにこのサイトの#51以降が学習対象。
※2022年6月13日時点で#96まであり、問題量としては十分。
※#50以前は過去の試験形式に対応しているものらしく、現在とは問題の毛色が違う模様。
#51~#96を筆者は下記の通り4周して試験に臨んだ。AWS経験者は3周とかでいいかもしれない。
念を入れすぎかもしれないが何分実務経験がなかったので…
- もちろん全量解く。それぞれの選択肢がなぜOK、なぜダメなのか含めてググりながら理解する。
- もう一度全量解き、間違えた問題を保存しておく。※小岩の機能で間違えた問題を後から見直すことができるため活用する。
- 間違えた問題のみ再度やり直す。ここでやり直す問題は弱点部分である可能性が高いので、公式ドキュメントやネット上の解説も見ながら丁寧に理解すべし。
★3周目が終わったこのタイミングで筆者はラボ対策を実施★ - 再度全量解きなおして最終チェック。意外と間違える。私は30問くらいミスった。
ラボ対策
小岩を3周し終わって、試験で問われる部分がなんとなく理解できた時点でラボ対策を実施。
AWSのアカウント作成
フリーのアドレスでいいので、学習用のAWSアカウントを取得した。
無料枠を使って後続のハンズオンを実施する。
ハンズオン実施
「AWS Hands-on for Beginners」という素敵なコンテンツが公式から提供されている。
この中からsysopsに関係しそうな講座をピックアップして実施。
大体各講座の所要時間は1,2時間で、私が受講したのは下記5つ。
- Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
- スケーラブルウェブサイト構築編
- 監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう
- AWS 環境のコード管理 AWS CloudFormationで Web システムを構築する
- Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング基礎編
ハンズオン受講時の注意点は以下の通り。
- 講座を見るには情報登録が必要だったので、必要最低限のものだけ入れた。今のところ営業電話やメールは来ていない。
- 一部ハンズオン(RDS?)は無料枠を超えるので、各講座で作ったものはすぐに削除すること。※続きは明日!とかにしたら寝ている間に料金が発生したので注意。数十円だけど。
- 割とゆっくりしゃべってくれるので、1.5倍速で見てもいい。
無料サンプルのラボ試験
試験申し込み後の確認メールに「無料サンプルのラボ試験」案内があった為、もちろん受講。
試験の雰囲気をつかむことができたので良かった。AWS Hands-on for Beginnersの後に実施したため難易度は簡単に感じた。
ちなみに無料サンプルは下記流れだったのだが、本番は2がなかったので注意。当たり前といえば当たり前か…
2があるので当日トライ&エラーすれば余裕じゃんと考えるおバカは私だけだと信じたい。
- マネジメントコンソールから実際に操作して構築。
- 採点項目を満たしているかチェック。NGな部分は教えてくれる。
- 終了ボタンを押して採点。
その他の対策
ハンズオン以外にも下記記事のラボ対策も参考にしながら、マネジメントコンソールをポチポチして自習。
実際に試験を受けた感想
選択問題
小岩で確認していた部分が6割、消去法でなんとか答えたのが2割、えいやの直感で答えたのが2割の感覚。
(小岩を4周もしたし正直もう少し余裕だと思ってた。)
見直しを含めて70分ほどで終わったので、ラボには100分以上残すことができた。
ラボ問題
S3とVPCの問題が出題された。詳しく書くことはできないがS3が想像以上の難しさ。
「無料サンプルのラボ試験」は割と手取り足取り指示してくれていたのに、本番は指示が抽象的だった印象。
イメージとしては下記。思考停止で指示通りに手を動かすというより、指示の実現方法を自分で考えて操作が必要。
サンプル:Aをしてください⇒コンソールでAを探す
本番:Aを実現してください⇒AってことはBをすればいいからBをコンソールで探す
その他の感想
選択問題、ラボ1、ラボ2はそれぞれ独立しており1つ前に戻ることができないので時間配分が悩ましい。
参考までに当日の私の時間情報はこちら。
選択問題:見直し含めて70分ほどで完了
ラボ1:激ムズS3が出たがラボ2がどんなの来るかわからないので30分で切り上げ
ラボ2:VPCが出題。難易度はそこそこだったので30分で完了し50分残った状態で途中退室
試験結果
おわりに
SAAに続きSOAをとれたので次はDVAを取ってまずはアソシ三冠を目指したい。