基本のビュー形式
- オブジェクトを表象するビューには、大きく、コレクションビューとシングルビューがある。
- コレクションビューは、複数のおぶじぇくとを集合として現すもの。
- シングルビューは単数のオブジェクトを現すもの。
人間は身の回りにあるものを眺め、気になるものがあれば近寄ってみるという行動を繰り返している。
- 眺める(一覧)
- よく見る(詳細)
- 地図やグラフィックアプリケーションなどでは拡大や縮小のズーム表現が用いられる
メインオブジェクトに「コレクション」と「シングル」のビューを与える
まずは機械的にメインオブジェクトにそれぞれコレクションビューとシングルビューを想定します。
シングルビューとコレクションビューの省略
- シングルビュー
- 「持ち物」オブジェクトの場合、「しおり、お弁当、水筒、着替え」などの一覧だけがあれば事足りる場合は、シングルビューを省略できる。
- コレクションビュー
- ログインユーザーである自分のアカウント情報のようなものは、アプリケーションの中に1つしかないため、コレクションが必要ない
- 自分のアカウントのニックネームを変更する
- 自分の口座の残高を確認する
- ログインユーザーである自分のアカウント情報のようなものは、アプリケーションの中に1つしかないため、コレクションが必要ない
コレクションビューとシングルビューの呼び出し関係を検討する
メインオブジェクト同士のつながりとその多重性を手がかりに、ナビゲーションとしての呼び出し関係を考えます。
組と生徒の呼び出し部分について考える
矢印線がナビゲーションの遷移の方向を表す。
- メインオブジェクト同士のつながりと多重性から参照可能性を導き出し、呼び出し関係を定義する
- 参照可能性のない関係については、つなげないでおく。
- すべての参照可能性をUIとして実装する必要がない場合が多いので、画面を想像しながら行う
「部」や「教員」オブジェクトを追加していく(省略)
メインオブジェクトの中からルートナビゲーション項目を選定する
ルートナビゲーション項目選定
- 全体から考えて特に重要なオブジェクトを選ぶ
- ユーザーがアプリケーションを使う際に、思考の起点となりそうなオブジェクトを選定する
- 特定のオブジェクトからしか呼び出されないオブジェクトや、ユーザーが参照する頻度が少なそうなオブジェクトは、優先順位を下げて考える。
- 全体から考えて重要であれば、ルートナビゲーションの候補となる。
ルートナビゲーション選定注意事項
- ルートナビゲーションには、メインオブジェクトの中から特に大事なものを並べる
- ユーザーがアプリケーションを使用する際に最初に思い浮かべるオブジェクトを選択する
- アプリケーションを「機能」ではなく「もの」が並んでいるイメージで捉える
- 動詞ではなくオブジェクト名を用いる
- オブジェクト名の語尾に管理、一覧、閲覧、確認、照会、参照、登録、情報、編集などを付与しない
- ユーザーがルートナビゲーションを選択すると、そのオブジェクトのコレクションビューが表示される。(コレクションビューが省略されている場合は除く)
ルートナビゲーション項目のラベリング
冗長なので次のような文言は項目名の末尾に不要
- 〜システム
- 〜一覧
- 〜管理
- 〜確認
- 〜参照
- 〜照会
- 〜情報