複数の子どもがいる家庭の朝は概して大変だ。
まして、うちのように子どもが三人いるのに、トイレを20分も占有する子がいると目も当てられない。
色々あったが、まあ10分が限界かなと思い、外から「あと2分」「あと１分」というように声掛けすれば、なんとか10分きっかりには出てくるようになった。
しかし次の問題は、声掛けしなければいつまでも出てこないということだった。中にいる子が自分で時間を把握できるようなものを作れないか。

開発時間はほとんどない。何しろ今日がAdvent Calendarの締切なのだ。
引き出しを漁る。ソニーのMESHがある。懐かしい。そういえばMESHには人感センサーがあった。まさにこういうものを作るためのものだ。トイレなら、明るさセンサーでもいいかもしれない。

隣にlittleBitsもあった。最近littleBitsはどうなってるんだ。気になる。これも候補に入れておこう。

さらに、最近お気に入りのSeeed XIAO BLE nRF52840もある。本当はこれでトイレットペーパーの使用量を検知して、Bluetoothで送るものを作りたかったんだ。でももう時間がない。これは諦めよう。

ということで、MESHをベースに、プレゼンタイマーのように、トイレの経過時間を知らせるものを作ることにした。
まずはMESHに久しぶりのご飯をやるところからだ。驚くほどすぐに満腹になってくれた。バッテリーがへたってきているのか？

MESHアプリは昔のままだった

MESHはおうちハックの定番パーツであり、昔よく使っていたこともあり、それどころかMESHを使ったイベントも主催したりしていたから、勝手はそれなりにわかっているつもりだ。
だいぶ時間が過ぎた気がするが、驚くほど何も変わっていなかった。

この変化に富んだ時代、変わらない、ということはとても大事だ。ラインナップも値段も全く変わっていない。ちゃんと発売し続けているということは、ちゃんと売れている堅実なプロダクトだということだ。素晴らしい。さすがソニーという他ないだろう。「魔改造の夜」での快挙は記憶に新しいところだ。

HPを見ると、前と違うのは充電クレードルがあることと、スイッチサイエンスのひらめきラボセットがあるということくらいだ。ひらめきラボセット、面白そうだ。

プログラム完成

というわけで、プログラムもすぐにできた。

明るさを感知したら、すぐに１つ目のSEが流れ、7分後に2つ目、9分後に3つ目、10分後に4つ目の音が流れるというだけである。トリガーが明るさセンサーになっていることを除けば、まさにプレゼンタイマーそのものだな。明るさセンサーを、ボタンブロックに交換するだけで、プレゼンタイマーの出来上がりだ。
音は、僕の怖い声で「あと3分で10分経過」「あと１分」「10分経過したので、トイレから出てください」と流れるようにした。

設置計画

今はスマホから音声が出てくるだけである。スマホはトイレに置きたくない。トイレで排泄中に触られたくない。
できれば、トイレにはセンサーと音が出るものだけを置きたい。
そこで、スマホとは別にlittleBitsを使ってみようと思った。littleBitsにはブザーがあるので、これをMESHからのトリガで鳴らせないか。手にCloud Bitsもある。これを使えば、MESHのトリガーを直接受け取れそうだ。MESHから直接littleBitsと連携できるようなのである。

しかし、結論から言えばこれはダメだった。
littleBitsはいつの間にかSpheroのHPの一部になっていた。それだけならいいのだが、CloudBitはディスコンになっており(SwitchScienceでも買えない）、動かすために必要なクラウドへのログインもできなかった。
これは残念だ。高かったのになあ。

MESHにはGPIOもあるので、そこから頑張ってlittleBitsに繋げるという手もあるが、ちょっと面倒だ。早々に諦めた。

で考えたのは、なんの変哲もない、ダイソーでBluetoothスピーカーを買うということであった。
ということで、ダイソーに行ってみた。