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翻訳QA(LQA)のネイティブ/非ネイティブテスターの検証領域について考えてみた

Last updated at Posted at 2023-12-10

はじめに

みなさんこんにちは!

1年間程、翻訳QA(LQA)のテスト管理を行って感じたことの一部を今回共有させていただきます。
ネイティブ/非ネイティブテスターそれぞれの検証領域についての考えをまとめてみました。
いわゆる一般的なゲームアプリでの翻訳QAの検証観点の話になるのでご理解ください。

少しでも翻訳QAに興味のある方の参考になればと思います。

ネイティブ/非ネイティブテスターの定義

翻訳QAのテスター人材の定義について、
今回の話では以下のように定義しております。

ネイティブテスター:海外言語の理解のあるバイリンガル人材

非ネイティブテスター:一般的な日本人テスター

検証観点の領域について

それぞれのテスターごとに不具合の検知しやすさは違います。
翻訳QAの大まかな検証観点とテスターごとの不具合を検知できる領域をまとめた表がこちらになります。

lqa_bug.PNG

翻訳QAで翻訳確認~画面表示の確認まで実行を想定した場合、検証観点を大きく分類すると以下の2点に分類されます。

・言語「翻訳内容が適切なものになっているか」
・非言語「画面表示に異常がないか」

右の列ではそれぞれのテスターが不具合の検知しやすさで〇△✕で振り分けています。
検証対象の性質によって内容に差が出るとは思いますので参考までにご覧ください。

非言語の領域はどちらも検知しやすさが〇になっていますが、非ネイティブテスターの方が不具合を検知しやすい傾向にあり強みであると考えております。
理由としては日本語との比較しやすさや、仕様書の読み取りやすさなどが要因だと思います。

テスターごとの強みを踏まえた検証領域

テスターごとの強みを踏まえたうえで、不具合を検知しやすい検証領域は以下となります。

・ネイティブテスターはニュアンスなどを指摘可能なので翻訳内容の検証を対応
・非ネイティブテスターは表示崩れの指摘や違和感をより精度高く指摘可能なので非言語の検証を対応

テスターのそれぞれの強みを理解して作業を振り分けることで、より効率的な翻訳QAを実行できると思います。

さいごに

1年間翻訳QAのテスト管理を行ってきたことを通して、
不具合検知の傾向が以前より鮮明に見えてきたので今回のような記事を書かせていただきました。

これ以外にもテスターの性質は細かく分析するとまだまだ沢山あると思います。
少しでも参考になりましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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