はじめに
はじめまして!@seyadeと申します。
経歴からご説明させていただきます。
ゲーム開発のQAテスター業務を3年ほど対応し、
3カ月前から翻訳QAのテスト管理者へ転向し日々精進しております。
今回は通常のQAと翻訳QAに携わったうえで、以下の側面でお話したいと思います。
- QAと翻訳QAの違いの面
- テスターとテスト管理者を経験したうえでの感じた違い
初歩的な話が多めですが、これから翻訳QAに関わる方や新たにテスト管理者として従事される方に
少しでも参考にできる部分がありましたら幸いです。
テスト観点の違い
ゲーム開発において、テスト目的によって考慮すべきテストの観点は変わりますが大枠の目的は以下に分けられると考えます。
区分 | 範囲 | 目的 |
---|---|---|
QA | アプリ内全体 | 仕様通り正しく動作すること、予期せぬバグがないことを検証 |
翻訳QA | テキスト、アセット物等 | 多言語の誤字、誤訳、ニュアンスの相違、翻訳された文言が正しく表示されることを検証 |
これまでQAテスターとして対応していて、
画面上検知した不具合や違和感は基本的に全て報告していた身としては、
確認する範囲がテキストやアセット物に限定されるなら比較的単純になるのではと思っていましたがそんなことはなく…。
以下は翻訳QAにおける不具合報告タイプの例となります。
この例に限らず拾うべきテスト観点はとても多いです。
むしろニュアンスに関してはネイティブの方でしか感じ取れないものもあるので
単純にこれが正解とはっきりしていないものもある分難しく奥深く感じます。
テスターとテスト管理者の違い
翻訳QAのテスト管理者に転向してまだ3カ月と未熟ではありますが感じた部分として
テスターとして対応していた時とそれぞれ求められるものが違く、
これまでの経験が活きてるというものもあれば、経験がまだ浅く苦労している部分もあります。
それらの内容を以下に書き出していきます。
テスターとしての経験が活きている部分
- テスト準備(検証環境の整備)
検証を実行するにあたって何が必要でどの部門に依頼すべきかはある程度把握してたので比較的スムーズでした。
具体的には検証用アカウントやBTSアカウントの準備と整備などです。
- システムの操作
私はテスターの頃と同じ開発会社のタイトルに配属となりましたが、
デバッグツールの使用感はほとんど同じだったのでテスターへのツールの使用マニュアルの作成準備も早期に対応できました。
開発元は違く手も、デバッグコマンド自体はこれまでのナレッジである程度の当たりはつくところもあるので経験として活かせる部分だと思います。
苦労している部分①マネジメント
今までテスターとしては基本的に上のレイヤーから依頼されたものを期間内に処理することを求められてましたが、
個人の進捗だけでなく検証の実行状況、テスト設計状況、開発側での実装状況など諸々の状況を把握し報告/共有する能力が必要となります。
少人数のグループ単位の状況把握はまだ対応できていましたが、見るべき領域が格段に跳ね上がるのでそれに対処する準備は早期に行うべきと感じました。
苦労している部分②コミュニケーション
①にも関連するところですが、業務で密に連携する必要がある人の数も増えていきます。
開発側の方やそれを統括している方やQAメンバーと良好な関係性を保つコミュニケーションが不可欠です。
特に翻訳QAはQA部門と比べ軽視されているわけではないですが、比較的連携漏れが発生しやすい立場だと感じます。
自分から拾える情報は積極的に拾う姿勢と、存在アピールが重要だと思います。
最後に
翻訳QAの担当となり最初は他言語が読めない人間が対応できるのかというのが率直な感想でした。
ですが、英語だけでなく第二外国語をマスターしているレベルの方は稀有であり
それよりもマネジメントスキルやコミュニケーションの部分で苦労している自分がいるので
翻訳QAの担当であるからといってやることの大枠はQA部門と大きくは変わらないように感じてます。
私も日々学習の身ですが、管理の工夫を凝らして年末年始も乗り切りたいです!