👋 こんにちは!韓国の개발자です。
2010年頃に東京で約1年間Objective-CでiPhoneゲーム開発をしていた経験があり、それ以降毎年必ず日本を旅行で訪れ、日本の開発者コミュニティの動向を追い続けています。
🤔 なぜこのツールを作ったのか
最近、AIを使った要約作業が日常になりましたが、こんな問題に直面していませんか?
YouTube動画要約の場合:
- Google LMのYouTube要約は事実確認しかできない
- 要約後の継続的な対話や深掘り分析ができない
- 分析の視点を変えたり、追加質問ができない
既存ツールの限界:
- 韓国にはLilysAIという優秀な有料サービスがありますが、プロンプトのカスタマイズに制限
- 特定のAIサービスに縛られるため、用途に応じたAI選択ができない
- 一度の要約で終わり、継続的な分析や比較検討が困難
つまり、AIとの対話そのものを設計する自由度が足りなかったのです。
💡 プロンプトが全ての鍵を握る時代
LLM時代の核心はプロンプトエンジニアリングです。
同じYouTube動画でも:
❌ 「この動画を要約して」
⭕ 「この技術動画を初心者向けに段階別学習ガイドとして整理し、
各段階で必要な前提知識と実習課題も含めて構成してください」
結果の質は天と地の差になります。
以前はトークン数制約で長いプロンプトが使いにくかったのですが、この1-2年でその制約はほぼ解消されました。今こそ、プロンプト設計に本格的に投資する時代です。
🎯 「プロンプトプログラミング」という発想
そこで思いついたのが、プロンプトをコード管理するように体系化することでした。
実装した基本テンプレート
const promptTemplates = {
'system_pro': {
purpose: '専門家級総合分析',
features: ['タイムスタンプ付き要約', '戦略的インサイト', '実践的応用方案']
},
'system_tutorial': {
purpose: '学習者向け段階別ガイド',
features: ['前提知識説明', '段階別進行', '実習課題提案']
},
'system_factcheck': {
purpose: '事実検証中心分析',
features: ['出典確認', '論理的矛盾検出', '信頼性評価']
}
// + ユーザー定義カスタムテンプレート
};
これにより:
- 同じコンテンツを異なる視点で分析
- プロンプトの再利用とバージョン管理
- チーム内でのベストプラクティス共有
が可能になりました。
🔧 技術的実装の挑戦
1) 6つのAI統合の複雑性
// ChatGPT, Claude, Gemini, DeepSeek, Perplexity, Grokを統合
const aiProviders = {
gpt4: {
insertStrategy: 'execCommand',
selectors: ['div[contenteditable="true"][data-testid="composer-text-input"]']
},
claude: {
insertStrategy: 'execCommand',
selectors: ['div[contenteditable="true"][role="textbox"]']
}
// 各サービスの異なるDOM構造に対応
};
各AIの強みを使い分けられるのが最大のメリットです:
- ChatGPT: 汎用性と安定性
- Claude: 長文分析と論理的思考
- Gemini: 多言語と画像理解
- DeepSeek: コード分析特化
2) YouTube字幕抽出の安定化
// 多段階フォールバック機構
async function extractTranscript(videoId) {
try {
// 1. DOM直接抽出
const result = await extractFromDOM();
if (result.success) return result;
// 2. フォールバック方式
return await fallbackExtraction();
} catch (error) {
// 3. 最終フォールバック
return await manualPrompting();
}
}
3) ストレージ制約の解決
// 内容サイズに応じた自動分散
const optimizeStorage = async (content) => {
const size = new Blob([content]).size;
if (size > 4096) {
// Local storageに保存(同期なし)
await chrome.storage.local.set({[key]: content});
return 'local';
} else {
// Sync storageに保存(デバイス間同期)
await chrome.storage.sync.set({[key]: content});
return 'sync';
}
};
📊 実使用データと効果
現在の利用状況:
- ダウンロード数:約5,000
- 日次アクティブユーザー:約2,000人
- 平均利用頻度:1日3-5回
主な用途分析:
1位:技術記事・論文の要約分析 (35%)
2位:YouTube学習コンテンツの整理 (28%)
3位:会議資料・企画書の要点抽出 (22%)
4位:競合分析・市場調査 (15%)
ユーザーフィードバックの例:
「同じ動画でも、学習用・企画用・共有用で全く違う要約が作れて驚きました」
「プロンプトテンプレートのおかげで、チーム内の分析品質が統一されました」
🎨 実際の活用例
ケース1:技術記事分析
📌 Vue.js最新機能解説記事の場合
【Tutorial Template】→ 学習者向け段階別ガイド
【Fact-Check Template】→ 技術的正確性検証
【Trend Template】→ 業界トレンドとの関連性分析
同じ記事から3つの異なる価値を抽出
ケース2:YouTube技術セミナー
📌 1時間のAI開発セミナーの場合
【Pro Template】→
・核心技術要約 [2:15](link&t=135)
・実装時の注意点 [15:42](link&t=942)
・Q&A重要ポイント [45:20](link&t=2720)
【Creative Template】→
・新しいビジネス機会の発見
・既存サービスとの差別化ポイント
・未来予測と戦略的示唆
🌐 日本開発者への配慮
日本の開発環境に最適化:
- Qiita記事の最適な要約形式
- 日本語技術用語の正確な処理
- 日本のAIサービス利用パターンに合わせたUI
🌙 個人開発者として
夜、子供たちを寝かしつけた後の数時間が私の開発時間です。
一つ一つのレビューやコメントが、そんな夜の開発を続ける原動力になっています。
プロンプトエンジニアリングの重要性に気づいた開発者として、日本の技術コミュニティにも貢献したい想いで開発しました。
🚀 今後の発展方向
- GitHub公開(コード整理完了次第)
- Team共有機能(プロンプトテンプレートの組織内共有)
- Analytics機能(どのテンプレートが最も効果的かの分析)
- API開放(他のツールとの連携)
💬 最後に
「同じコンテンツでも、質問の仕方次第で全く違う価値が生まれる」
これがAI時代の核心だと思います。
このツールが皆さんの学習・開発・業務の質向上に少しでも役立てば嬉しいです。
ぜひ使ってみて、忌憚のないフィードバックをお聞かせください!