始めに
discord.pyのcommandsフレームワークのコンバーターを手動で使う方法を解説します。
環境
- Python v3.9.2-final
- discord.py v1.7.3-final
- aiohttp v3.6.3
- system info: Windows 10 10.0.17134
python -m discord -vの情報。
tl;dr
await commands.converter.ConverterClassHere().convert(ctx, m.content)
※ConverterClassHereはここのクラス名で置き換えて下さい。
何をしているのか
commandsフレームワークのコンバーターは
class MemberConverter(IDConverter):
...
async def convert(self, ctx, argument):
bot = ctx.bot
match = self._get_id_match(argument) or re.match(r'<@!?([0-9]+)>$', argument)
guild = ctx.guild
result = None
user_id = None
...
のようにコンバーター用のクラスがあり、そのインスタンスメソッドにconvertが実装されています。
そのため、インスタンスを作ってconvertを呼び出せば手動で使うことが出来ます。
サンプル
@bot.command()
async def sample_wizard(ctx):
await ctx.send("メンバーを送信して下さい。")
message = await bot.wait_for("message", check=lambda m: m.channel == ctx.channel)
members = [await commands.converter.MemberConverter().convert(ctx, raw_single_member) for raw_single_member in message.content.split()]
for member in members:
await member.kick()
await ctx.send(f"{len(members)}人のメンバーをキックしました。")
最後に
discord.pyのcommandsフレームワークのコンバーターを手動で使う方法を解説しました。
ウィザードのようなものを作るときやメッセージURLからメッセージを取得するときなどに使えると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おまけ
discord.py 2.0でcommands.run_convertersが追加されるようですが、引数ではないと使えないようです（inspect.Parameterが必要）。
「3000文字Tips - 知ると便利なTipsをみんなへ届けよう」への投稿記事です。