Qiitaの1年間の活動を振り返り
私は普段業務整理だったり要件定義だったりいわゆるビジネスサイドの上流工程に携わっています。
エンジニアと話す機会も多くありますが、私自身業務としてコードを書いたことやインフラ関係を触ったことはありません。
実は転職を挟んでいるのですが、前職・現職ともにないです。
そんな中で、Qiitaの記事を書き続けて約1年間が経ちました。
機械学習のテーマを中心に1年間で約50投稿しており、嬉しいことにContributionsも450以上いただいています。年間増加数として考えると上位約1%に入ります。
参考
私自身そんな大層なことをしている感覚は本当に全くないのですが、
「エンジニアでもないのになんでそこまでしてるの?」
と聞かれることは少なくありません。(特に前職では)
これはきっと多くの日系企業で見られる話だと思うのですが、
- 社内エンジニアの言ってることがよくわからないけど、自分はビジネスサイドなので仕方ない
- 技術のことはエンジニアや委託先に聞けばいい
- 自分も色々インプットはしているけど、ブログを投稿するレベルではない
そう思われている非エンジニアの方は多い気がします。
私自身も以前はそうでしたが、同時に(このままでいいのかな)という大きな不安感も抱えていました。
今なら確信を持って言えるのですが、
ビジネスサイドの立場から技術を学びブログに書くことは、ものすごく価値のある行動 だと思います。
細かくすればいろんな理由がありますが、私がブログを書く1番の理由は
「技術を人にわかりやすく説明できるようになるため」 です。
レベルは低くて問題ないし、むしろそれが価値あるらしい。
こうした話をするとまず出てくるのが、「大したこと書けないよ問題」 です。
大したことは書かなくて良いと思います。
正確に言うと 「自分では大したことじゃないと思っているだけ説」 が濃厚です。
この1年間、私が書いてきたブログの内容も本当に小さなことばかりです。
既存の技術解説記事を自分なりにまとめ直したり、面白そうなトレンドにただ乗っかってみただけだったり、kaggleにあるコーディングを模写してみただけだったり。
この記事なんかただの失敗体験談です。
その他もその道を歩んでいるエンジニアの方から見たら、どれも"超"初歩的な内容です。
でも、そうした "超"初歩的な内容のブログにしかない価値がある と思っています。
特にこれから学ぼうとしている人たちにとっては、そうした記事が一番わかりやすかったりしますし、私自身「最初のつまずき」が丁寧に書かれている記事ほど助かります。
そして そんな記事を自分で書くことは、自分の説明力を上げることにつながります。
自分のためにも、どこかの誰かのためにもなると思っています。
ビジネスサイドの私たちだからこそ書くことに意味がある。
最近では 「エンジニアにもビジネス視点が必要だ!」とよく言われています。
でもそれ以上に、「ビジネスサイドにも技術理解が求められる時代」 であるとも思います。
実際、現職の立場から
「ニーズは聞きますよ!技術はわかんないけど!」
というスタンスでいると、社内外問わず信頼を得にくくなっている実感があります。
もちろん組織である以上、チームとしての役割分担は必要だと思います。
でもそれは、価値を最大化するための手段であって、
非エンジニアが技術を学ばないで良い理由にはなりえません。
ビジネスサイドにいるからこそ、
- 今の技術で何ができるのか
- その技術を実現するには、どれだけのコストがかかるのか
などを理解し、人に説明できるようしておくことは、
相手へのリスペクトでもあり、チームワークを成立させる前提でもあると感じています。
あとは普通に楽しい。
技術ブログって、意外と楽しいんですよね。
知らなかったことが少しずつわかるようになる実感って、すごく気持ちいいし、
自分の書いた記事に反応があると、やっぱり嬉しいです。
「こんなの誰が読むんだろう?」と思ってた記事が意外と読まれたり、
逆に渾身で書いたのにスルーされたりするのも含めて、面白いです。
いいね稼ぎだけが目的になってしまうのは違いますが、
「楽しいから続く」「続くから上達する」 という好循環は、やっぱり本物だと思っています。
職種の肩書きに縛られず、価値あることをやりたい。
ここまで偉そうに書いてますが、私もまだまだ未熟です。
でもだからこそ書ける内容があると思っていて、これからも小さなことからアウトプットを続けたいと思っています。
そして嬉しいことに、現職ではこうした考えで動いている非エンジニア・ビジネスサイドの仲間がたくさんいます。技術力もありビジネスにも強いメンバーに囲まれているので、負けてられないなと思う毎日です。
ここまで書いておいてなんですが、「エンジニアだから」「エンジニアじゃないから」というセリフは視野を狭めるだけです。
面白いこと、楽しそうなこと、価値のありそうなことをみんなでやっていく、
それを率先できるような存在になりたいと思っています。