バッチファイルでバッチ処理やラッパーを書く際に、使用頻度の高い書き方を備忘録としてまとめました。
#バッチファイルの操作方法
BATの最初と最後に記述する内容は,ある程度決まっています。
冒頭と末尾は,便利なので暗記してしまいましょう。
@echo off
rem
rem このバッチの説明
rem
rem 設定事項
set HOGE="変数の値"
rem このバッチが存在するフォルダをカレントに
pushd %0\..
cls
〜処理〜
pause
exit
##1.「@echo off」で実行中のコマンドを非表示にする
バッチファイルの冒頭には「@echo off」と記述します。これは、それ以下に記述されるコマンドをすべて画面に表示させないコードです。この記述がない場合、処理を実行するたびにコマンドが画面に表示されることになります。
厳密には「echo off」が「以下のコマンドを非表示にする」記述です。「echo off」の前につける「@」は「行内のコマンドを非表示にする」記述です。「echo off」だけではそれ以下のコマンドしか消せず「echo off」自体が残るため、「@」を付けます。
##2.「rem」でコメントを記述する
「rem」と記述した後ろに入力した文章はコメントとして扱われ、処理の実行には一切影響しません。基本的には冒頭と各処理の行で活用します。
冒頭では、そのバッチファイルの処理目的をコメントとして残します。何のために作ったバッチファイルなのか、後で分からなくならないようにするためです。
そして各処理の行では、その処理の内容を記入しておくと、バッチファイル作成者以外の人が見ても理解しやすくなります。
##3.「set」で環境変数を設定する
「set」と記述し、それ以下に環境変数(OSが管理している変数)を記述します。
##4.「pushd」でディレクトリの移動。
pushdコマンドでディレクトリを移動できます。cdコマンドだと異なるドライブに移動できないため、ドライブの違いやネットワークの違いを気にせず移動できるpushdコマンドを使用しています。
%0.. は,このバッチファイルが存在するフォルダを指しています。したがって,バッチの存在ずるフォルダをカレントディレクトリにすることができます。
#まとめ
バッチファイルとは、一連の処理を記述したものであり、それをまとめて実行するためのテキストファイルです。バッチファイルで処理を自動化でき、人為的ミスや手間の削減に役立ちます。
Windows環境下ではメモ帳を使って作成可能です。コードを記入して拡張子を「.bat」に変更し、コマンドプロンプトから実行できます。
この記事を参考にして、バッチファイルを有効に活用できるようにしていきましょう。