はじめに
Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence Makerは様々なシーケンスを自由に組むことができますが、Sequence Maker専用コマンドを組み合わせるとより複雑な処理を行うことができます。この記事ではシーケンスを開始するセルを固定する「#START」コマンドについて解説していきます。なお、Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。
お断り
本記事の内容はSequence Maker開発元の公式見解ではなく、あくまでも個人が趣味の範囲内で執筆しているものです。記事の内容について開発元へ問い合わせることはお控えください。ご質問・要望などは各記事のコメント欄へお願いいたします。
「#START」コマンド
専用コマンド | 機能 |
---|---|
#START | 「コマンド送受信」ボタンを押した際に#STARTと書かれたセルから開始します。 セルの選択状態に関わらず、常に同じセルから開始したい時に使用します。 |
(https://sequencemaker.hioki.com/manual/ja/#command より引用)
「#START」コマンドは、マニュアルにあるように、「コマンド送受信」ボタンを押した際にシーケンスを開始するセルを指定するコマンドです。Sequence Makerでは、通常選択しているセルからシーケンスを開始しますが、常に同じセルから開始したい場合に使用します。
使い方
開始したいセルに「#START」と書くだけです。こんな感じです。
この例では、C3に「#START」が書かれているので、どのセルを選択していても、「コマンド送受信」を押したときには、必ずC3からスタートします。
「#START」はExcelのワークシート上に1つだけ書くようにしましょう。複数書いてあると、予期しないセルからスタートする恐れがあります。試してみた感じでは、A1のセルから横方向に「#START」を検索しているようです。
まとめ
今回は開始セルを固定する「#START」コマンドについて解説しました。定型業務などで、常に同じセルから開始したい場合には便利な機能です。なお、デバッグ時などに一時的に無効にしたい場合は「##START」のようにしておけば動作しません。