はじめに
Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence Makerは測定器の測定条件を通信コマンドで変えながらデータを取るのに向いています。簡単な自動制御システムならすぐに作れます。今回は複数の条件を設定してトリガーをかけて測定値を取得する際のコマンドの書き方を紹介します。なお、Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。
お断り
本記事の内容はSequence Maker開発元の公式見解ではなく、あくまでも個人が趣味の範囲内で執筆しているものです。記事の内容について開発元へ問い合わせることはお控えください。ご質問・要望などは各記事のコメント欄へお願いいたします。
簡単な書き方
例えば、周波数とレンジを設定して、トリガーを掛けて測定値を取得するようなケースでは、以下のように書くのが一番簡単です。周波数を1kHz、10kHz、100kHz、1MHz、10MHzと変えながら測定しています。
これでもいいと言えばいいんですが、D列に出力されてる測定値が飛び飛びになってしまい、後でグラフを書いたり、何か統計処理をしたりするときに不便です。
セミコロン区切りで書く
SCPIに準拠している測定器であれば、セミコロンでコマンドを区切って書くことができます。これならD列の測定値が飛び飛びになることもありません。ただし、コマンドが1行でずらずらと書かれてしまうので、ちょっと見にくい。
セル内で改行する
実はSequence Makerではセル内でコマンドを改行して書くことが可能です。Excelでセル内で改行するのは「ALT」キーを押しながら「ENTER」です。このように書くと、改行は内部的には「LF」で扱われているので、そのまま測定器に送られ、ちゃんと処理されます。まぁまぁ見やすい(?)
別解
ちなみに今回のケースで言うと、実は#OUTPUT関数で出力先を指定しておけば、結果も詰めて出力されるので、実はこの方法が一番良いかもしれません。以下の例では測定器からの応答をF4のセルから下方向に順に出力していきます。
まとめ
この記事では複数のコマンドを改行区切りで書けるという内容を紹介しましたが、ここまで書いておいて、実はあまり使いどころが無いのでは。。。と感じていたりしますが、せっかくなので公開しておきます。