はじめに
Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence Makerにはタイムアウト時間や送信前ウェイトなどの時間を設定する機能がありますが、今回は1秒以下の時間を指定する方法を解説したいと思います。Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。
お断り
本記事の内容はSequence Maker開発元の公式見解ではなく、あくまでも個人が趣味の範囲内で執筆しているものです。記事の内容について開発元へ問い合わせることはお控えください。ご質問・要望などは各記事のコメント欄へお願いいたします。
Sequence Makerの時間設定について
Sequence Makerの時間設定としては以下のようなものがあります。
設定 | 内容 |
---|---|
タイムアウト(秒) | コマンドを受信する際のタイムアウト時間を設定します。タイムアウト時間は1~9999(秒)まで設定できます。測定に時間がかかる時は長くしてください。 |
送信前ウェイト(秒) | コマンドの送信前に待機するウェイト時間を設定します。ウェイト時間は0~9999(秒)まで設定できます。 |
#SLP(数値) | 指定された時間処理を一時停止します。数値の単位は秒です。 |
(https://sequencemaker.hioki.com/manual/ja/#control より引用)
1秒以下の設定について
さて、上記の設定は(秒)で記載されているため、最小分解能が1秒かと思われがちですが、実は1秒以下も設定できます。
1秒以下を設定する場合は、小数で入れればOKです。
例えば、500msにしたい場合は、0.5と入れます。
70msにしたい場合は、0.07と入れます。
ただし注意点があります。
注意
あまり時間を短くしてもパソコンのタイマー精度がいまいちなので、正確な時間にはなりません。
体感的には、最小で50msあたりが限界かなと思います。数百ms程度であれば、まずまずな精度がでます。いずれにしてもあまり厳密な時間管理はできないつもりでいた方が良いでしょう。
まとめ
今回はSequence Makerで1秒以下の時間を指定する方法について解説してみました。#SLPコマンドなどは、ちょびっとウェイトを入れたいときとかに便利ですが、1秒だとちょっと長いなぁ…というときに、今回の方法をお試しください。