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はじめに

Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence Makerを使うと測定器を制御したり、測定値を取得したりできるのですが、その前にPCと測定器を何らかの方法で接続しないといけません。Sequence Makerはいろいろな接続方式(インターフェイス)に対応していますが、実際に接続する際には専用のケーブルや変換器などが必要になります。この記事では、インターフェイスごとにどうやって接続するのか解説します。Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。

お断り
本記事の内容はSequence Maker開発元の公式見解ではなく、あくまでも個人が趣味の範囲内で執筆しているものです。記事の内容について開発元へ問い合わせることはお控えください。ご質問・要望などは各記事のコメント欄へお願いいたします。

Sequence Makerで対応しているインターフェイス

Sequence Makerは以下のインターフェイスに対応しています。お使いの測定器の背面を見て、どのインターフェイスが使用可能か確認しておきましょう。ちなみにちょっと古めの計測器だとGPIB、最近のだとUSBやLANといった感じになると思います。なお、Sequence Makerでは最大12台の測定器を制御することができ、それぞれ違うインターフェイスを選択することも可能です。

  • RS-232C
  • USB(COMクラスとTMCクラス)
  • GPIB
  • LAN

RS-232C

1台だけ接続したいとき

RS-232Cはパソコンのシリアルポートと測定器を接続します。昔(WindowsXPくらいまで?)のパソコンであれば、シリアルポートが搭載されているものもあったのですが、最近のパソコンではまず無いでしょう。なので、USB-RS変換器を使用します。例えばこういった感じのものです。

image.png
https://www.iodata.jp/product/interface/rs232c/usb-rsaq6/ より引用)

注意
USB-RS変換器は接続時に専用のドライバーが必要になる場合があります。デバイスマネージャーなどで正しく認識されているかを確認しておきましょう。

そして、シリアルポートと測定器の間は、RS-232Cケーブルで接続するのですが、RS-232Cケーブルには大きく分けてクロスケーブルストレートケーブルがあります。RS-232Cでは送信と受信に使用する信号線があるのですが、送信と受信が結線されているものがクロスケーブル、送信同士・受信同士が結線されているものがストレートケーブルです。どちらを使うべきかは測定器のコネクターの仕様によって異なります。取説などでピンの割り当てを確認しておきましょう。

複数台接続したいとき

複数台接続したいときは、パソコン側に同じ数のシリアルポートが必要になります。USB-RS変換器を複数台用意しましょう。パソコン側のUSBポートが不足する場合は、USBハブ経由で接続すればOKです。

USB(COMクラスとTMCクラス)

1台だけ接続したいとき

パソコンと測定器をUSBケーブルで接続すればOKです。これは比較的簡単。

注意
測定器によっては専用のドライバーが必要になる場合があります。デバイスマネージャーなどで正しく認識されているかを確認しておきましょう。

複数台接続したいとき

パソコン側のUSBポートが不足する場合は、USBハブ経由で接続すればOKです。

GPIB

1台だけ接続したいとき

GPIBを使用する場合は、パソコン側にGPIBのポートが必要になります。昔はPCIスロットにGPIBの拡張ボードを接続していましたが、最近ではUSB-GPIB変換器を使用するのが簡単です。

image.png
https://www.ni.com/ja-jp/shop/model/gpib-usb-hs.html より引用)

image.png
https://www.contec.com/jp/products-services/daq-control/pc-helper/usb-module/gpib-fl2-usb/price/ より引用)

この変換器を直接計測器に接続すればOKです。

注意
変換器によっては専用のドライバーが必要になる場合があります。デバイスマネージャーなどで正しく認識されているかを確認しておきましょう。

複数台接続したいとき

GPIBは複数台の接続をサポートしているので、パソコン側のGPIBポートは1つでOKです。GPIBケーブルを使用して数珠つなぎで接続できます。

image.png
https://www.sanwa.co.jp/product/cable/others/gp-ib/index.html より引用)

LAN

1台だけ接続したいとき

LANで接続する場合は、パソコンと測定器をLANケーブルで接続します。もしパソコン側にLANのコネクターが無い場合は、USB-LAN変換器を使用します。なお、LANケーブルにはストレートケーブルクロスケーブルの2種類があるのですが、最近はどちらを使用しても自動判別(AUTO-MDIX)するので、あまり気にしなくても大丈夫な場合が多いです。

image.png
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=USB-CVLAN5BK より引用)

複数台接続したいとき

複数台接続する場合は、LANのハブなどを使用して分岐します。いわゆるスイッチングハブというものであればどれでも大丈夫です。

image.png
https://www.elecom.co.jp/products/EHC-G08MN2-HJB.html より引用)

まとめ

計測器にはいろいろなインターフェイスの種類があるので、計測器に合わせた接続方式を選択しましょう。ちなみにどれも一長一短ありますが、個人的にはUSB(COMクラス)がケーブルもその辺にあるものが使えるし、アドレス設定なども不要なので手軽かなと思います。

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