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はじめに

Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence MakerはExcelのシートにコマンドを書くだけで、測定器と通信できる手軽さがあります。コマンドはワークシート上のどのセルに書いても良いのですが、測定器のコマンドの前に書いておくと幸せになれる専用コマンドを紹介します。Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。

おすすめ専用コマンド

コマンド 内容
#START 「コマンド送受信」ボタンを押した際に#STARTと書かれたセルから開始します。
セルの選択状態に関わらず、常に同じセルから開始したい時に使用します。
#DISP(OFF) 実行中のセルの塗りつぶしと自動スクロールを抑制することで処理速度を上げることができます。
#OW データの上書き出力を強制します。
シーケンスの最初に#OWと書くことで、上書き確認のメッセージボックスを出さずに実行することができます。
#DATETIME? 現在の日付や時刻を出力します。
#VERSION? Sequence Makerのバージョン番号を出力します。
#SPLIT(OFF) 「コンマとセミコロンで分割」の設定を一時的に無効にします。
# 何もせずに次の行の処理に移ります。

https://sequencemaker.hioki.com/manual/ja/#command より引用)

コピペ用

#START
#DISP(OFF)
#OW
#DATETIME?
#VERSION?
#SPLIT(OFF)
#
#
#
*IDN?

実際の使用例

実際に上記のコマンドを使用して実行した例は以下のようになります。

image.png

なお、この例ではC3のセルからコマンドを書き始めていますが、これはB列にインターフェイス番号を記載する可能性があるので、空けてあります。
#SPLIT(OFF)は、シーケンスを作った人が想定した設定になっていないと、データを受信した際にワークシート内が破壊されて悲しいことになりますので、環境に合わせてONまたはOFFを指定しておくのがおすすめです。
またC9~C11は後から追加でコマンドを書くことを想定して予備スペースを確保しています。#はコメント行として認識されるので、#だけ書けば何もせずに次の行へ進んでいきます。

まとめ

今回はとりあえず最初に書いておくと幸せになれる専用コマンドをご紹介しました。コマンドはキツキツに記入するのではなく、コメントの#を活用して、余裕を持った形にしておくと後から変更する際にも便利です。

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