この記事はファーストサーバのAdvent Calendar 2015の22日目用の記事です
http://qiita.com/advent-calendar/2015/firstserver
弊社ファーストサーバはホスティングを生業としているため
サポートの際はお客様のドメイン名から
IPアドレスやホスティング業者などを把握することは必須のスキルとなります。
これらは黒い画面でコマンドを打つことで調べられたりします。
一方、サポートチームには見た目はごく普通の主婦やOLの方も所属しており
お昼休みなどには旦那の愚痴や子育ての話をしていますが
サポートのお仕事中にはガチャガチャとコマンドを駆使したお客様の対応をしています。
ギャップがすごいので一度ご家族の方に見ていただきたいものです。
今回はそんな主婦の方々から教わった
**「黒い画面でコマンドを叩いてドメイン名からいろいろ知る方法」**を振り返ってみようと思います。
今回は徒にラズベリーパイを使ってみましたが、手軽なWindowsでやるのが一番難易度が高いです。要注意。
ラズベリーパイの準備
引き出しにしまったラズベリーパイを引っ張り出してきて準備をします。
小生の所有しているラズパイ(Pi2)には今回使用するコマンドがデフォルトでは使えないため
DNS系のパッケージをインストールして使用できるようにします。
$ sudo apt-get install dnsutils
$ sudo apt-get install whois
準備はこれだけです。
では弊社サービスであるZenlogicのドメイン名「zenlogic.jp」でいろいろ試してみましょう。
ドメイン名からレジストラを調べる
ドメイン名からレジストラを調べるためにwhois
コマンドを使います。
$ whois zenlogic.jp
うーん、ネームサーバの箇所に弊社ドメイン名サービスの「Doレジ」の文字が見受けられますが、
レジストラ業者とは明示していないですね。失敗です
個人のドメイン名だと公開情報がレジストラのものだったりしてわかります。
ま、あくまで目安にしかなりませんね。
また裏技的な方法としては**「GMO」といえば大体当たり**ます。
コンパ等でよく使われる「血液型当てるね。うーん…A型!」よりは当たりますが、
この方法は素人は使わないほうが吉です。
気を取り直して次行きましょう。
ドメイン名からDNSサーバを調べる
ドメイン名から使用しているDNSを調べるには「digコマンド」を使います。
上記whois
でも調べられるのですが、
+short
を付与するとスッキリした表示になるので使いやすいです。
$ dig zenlogic.jp NS +short
この場合は「Doレジ」のDNSを使用していることがわかります。
ドメイン名からWebサーバのIPアドレスを調べる
ドメイン名から使用しているIPアドレスを調べるにはdig
コマンドを使います。
こちらも+short
を付与してスッキリした表示にします。
$ dig zenlogic.jp A +short
問題ないと分かりつつも、IPアドレスを晒すと罪悪感に苛まれますね…
ドメイン名からホスティング業者を調べる
ホスティング業者を調べるには、IPアドレスに対してwhois
を行います。
$ whois 203.137.3.234
ただし、この方法でうまく取得できない場合があります。
そんな時は調べる対象のIPアドレスを管理するwhoisサーバを-h
で指定してコマンドを発行しましょう。
whoisサーバは、IPアドレスの第一オクテット(IPアドレスの先頭3桁)単位で管轄しているようなので、
このサイトを参照して問い合わせ先を変更しましょう。
「zenlogic.jp」のケースですと、IPアドレス先頭3桁は「203」ですので、参照先は「whois.apnic.net」を指定します
whois 203.137.3.234 -h whois.apnic.net
APNIC(アジアのwhoisサーバ)からJPNIC(日本のwhoisサーバ)を経由して
「ファーストサーバ」の管理するホスティングにたどり着きました。
めでたしめでたし
最後に
ここまで出来ればあなたもスーパーハカーです。
憎いあンちくしょうのメールサーバや、気になるあの子のホームページの
IPアドレスやホスティング業者を調べて、驚かせてやりましょう。
また、世の中には「ドメインを入れるとホスティング業者を表示してくれる」
今回の投稿を無下にするとっても便利なサイトがあるので
今度、主婦の方々に教えてあげようと思います。