エンジニアの皆様は日々ググりまくって参考となるコードやライブラリの存在を検索しまくっていると思います。
エンジニアの端くれである私も日々たくさんGoogle検索をしまくっているのですが、ここ最近の検索結果では1発で満足できる情報にたどり着けない気がしています。
なんと表現していいのかわかりませんが 「昔はググればわかったけど、今はググってもわからない」 感じです。
なんで作った?
で、Googleに答えが無いかと言われるとそんなことはなかったりします。
例えば、私は最近Unityの勉強を始めたのですが、わからないことだらけでググりまくっています。
かなりひどい検索の仕方ですが、「Unity いい感じ カメラ」みたいな検索の仕方をよくしてしまいます。こんな検索をして答えが返ってくるわけないだろ、と思われるかもしれませんが、上から見ていくと自分が欲しかった情報が5位~10位くらいにあったりします。
これはGoogleの最近の性質な気がしますが、「求めてる答えは検索結果の下のほうにある」 ようになってしまっていると思いました。
だからといって、検索結果を上から下まで全部見ていくのは時間がかかりますし、大変です。それを簡単におこなえるようなツールは作れないかと思い立ち、作り始めました。
何を作った?
色々思案した結果、検索結果のページタイトルやディスクリプションをすべて形態素解析して、より多く頻出している言葉がもっとも答えに近いもの と考えました。
成果物
今回の成果物は拡張機能としました。
なので形態素解析などや集計の部分はJavascriptで作成しています。
使い方
拡張機能を使わない場合(通常の検索方法)
今回の拡張機能の使い方を説明するにあたって、(おそらく皆さんがおこなっているであろう)普通にググる場合のパターンを書いておきます。
例えばPythonでAIの勉強をしたいとします。
まったく知識がない場合は「Python AI」このようなKWDで検索すると思います。
通常であれば、「Python AI」の検索結果1位をまず見てみます。
執筆時点1位:https://www.skillupai.com/blog/tech/python-study/
記事を見てもらえればわかりますが、PythonのAIでできることを説明するページです。そのためサンプルコードは一つもありません。
なので2位のページを次に見ます。
執筆時点2位:https://camp.trainocate.co.jp/magazine/python_machine_learning/
こちらもPythonのAIで何ができるかを中心にまとめているページであり、単語の説明が中心です。
サンプルコードも載っていますが、あんまり役に立たないコードだと思いました。
3位も4位も概要ばっかりで、肝心のコードがないのです。
もちろん概要のことを知りたいと思う人もいるのでしょうが、エンジニア目線ではそんなことよりコードをくれ!と思う人も多いと思います。
実践的なコードを得ようと思ったら「Python AI サンプル」などの検索キーワードではなく、ライブラリ名などで検索しないといけません。
なので次に「Python AI ライブラリ」みたいな検索をして、1位か2位のサイトにおすすめライブラリが並んでいて、そのライブラリ名でググりなおして・・・。という行動をとると思います。
この時点検索回数は4回~5回ググりなおしていることになります。
今回作った拡張機能を使った場合
「Python AI」でググるのは一緒ですが、この段階で検索結果を見ません。
集計された検索結果を見ます。
すると以下のような結果になっていました。
この時点で「ライブラリ」や「Keras」「TensolFlow」といったライブラリ名が結果にあがってきています。この時点では「Keras」や「TensolFlow」といったライブラリ名を知らなくても、なんとなくライブラリ名なのでは?と思うと思います。(強引)
なので、検索結果にでたページを見なくとも、 「Python AI」→「Keras」という検索キーワードのワープ が可能になります。
この拡張機能の利用方法
Googleのストアで公開はしていないので、githubからコードをダウンロードして、ご自身のブラウザに設定してください。
githubからダウンロード
以下のリンクから[code]⇒[Download ZIP]でzipファイルをダウンロードしてください。
https://github.com/sena-takahashi/Convenient-Searcher/tree/master
zipファイルがダウンロードできたら解凍します。
拡張機能を読み込む
解凍ができたら、ブラウザの[拡張機能の管理画面)を開きます。
(Chromeを使っている人は「chrome://extensions/」をブラウザのURLバーに打ち込むと開けます)
開けましたら、[デベロッパーモード]>[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]>[ダウンロードして解凍した「Convenient-Searcher-master」フォルダ]を選択します。
(Convenient-Searcher-masterの中に、Convenient-Searcher-masterという同名のフォルダがあると思いますが、後者を選択してください。)
Google検索をなんのKWDでもいいのでしてみてください。
右側にKWDが表示されれば完了です。
お疲れ様でした。
※時間が無いので、ソースコードの解説は後日追記いたします。