読書メモ 『なぜ、2時間営業だけでうまくいくのか?』
- なぜ、2時間営業だけでうまくいくのか?
- 光文社
- 2020/2/19
- 大西 益央
- https://www.amazon.co.jp/dp/B08BX3YG7R/
メモ
- 2020/08
夢をかなえるたったひとつの方法
ポイント : 「不安」は未来を1ミリもよくすることはない
- 将来は心配なもの
- 未来を考えるからこそ今を大事にする
- 今の密度を濃くする
- 将来のために今を犠牲にしない
- 将来のために今を我慢しない
- 潜在能力を発揮できない
- 今を最大限に楽しむ
- 今の自分に精神を集中させる
- 将来を心配するのではなく、今の成長にフォーカスすることこそリスクヘッジ
- 危機感があるなら今を犠牲にする生活から飛び出す
ポイント : 変わらないと滅びる
- 変わり続けることを楽しめる人が強い
- 変わることを楽しむ
- 給料
- 月に一度の安心
- その状態こそが危険
- 自分がよりワクワクする方、より成長できる方を選ぶ
- 変化を楽しめる能力が強力な武器
ポイント : あなたにとっての「成功」は何?
- ゴールは「最高に今を楽しむ」状態をつくること
- ラーメン店の成功は店を増やすこと、という思い込み
- 今を犠牲にすると本末転倒
- 規模が大きくなるのはリスク
- 小さなチームで大きく仕事をするのが今のビジネスの勝ち方
ポイント : 毎日「終わり」を意識せよ
- 1000日やれば終わるというテンションでやるとおのずと本気度、集中力が上がる
- さらに楽しくなり経験の「濃度」が上がる
- 人はたいていなんとなくやっていつの間にか寿命が来てしまう
- スティーブ・ジョブズ 「明日死んでもいいように今を生きる」
- 死ではなく、1000日、200日といった期限を決める
ポイント : すべては期限を決めることから始まる
- 新入社員ならば「3年で辞める」と決めてみる
- 役職に就くことよりも自分の成長にフォーカスした毎日を送る
- これからの働き方は期間を「刻む」方がいい
- 200日、1年、1000日など最初から期限を決めてカウントダウンしていく
- 「会社を辞めるまであと◯日」とカレンダーに掲げる
- 人生は3万日
- カウントしづらい
- 1000日程度であれば意識して過ごせる
- 終わりを決める自分と、決めてない同期とでは3年後の成果に差が出る
- 「3年後に会社を辞める」と宣言する
- 3年後にまだいたいと思えばいればいい
- 3年の期限がある方が全力ダッシュできる
- 口に出すことが最低限必要
- ◯年で会社を辞める、そのために毎日全力で仕事をする
- 期限を決めることは、今を楽しむ装置になる
ポイント : 今すぐ期限を決めよう
- 期限は直感で決める
- 考えすぎるとワクワクしない
- 直感で出てきた数字のほうがワクワクする
- 直感が自分の思い、根拠はないほうがいい
ポイント : 「◯◯したら〜」「いつか〜」は禁句
- 「営業部でトップになったら独立」「◯円貯金したら店を出す」
- 言い訳
- 主体性、意志がない
- 「2年で英語をマスターして起業する」「3年で◯円貯めて起業する」
- 期限を決めて考え方の順番を変える
- 「いつか◯◯起業する」「いつか店を出す」
- 何も言ってないのと同じ
- 「◯年◯月までに起業する」
- 本気度が伝わる
- SNSなどに書く
- 期限があると周りの反応が変わる、そこに「決意」が見えるから
ポイント : 会いたい人には今連絡しよう
- 形あるものはいつかなくなる、まだだいじょうぶと思っているうちに寿命が来たり機会を失う
「今を本気で生きる」のは最高に楽しい
ポイント : 失敗する人は「言い訳」を探す
- ラーメン店2店舗目を出し毎晩食べ歩く日々
- 「自分の人生でやりたいことなのか?」
- ハワイで店を出す
- サーフィンしながら気楽に構える
- 状況が改善しない
- 一生懸命言い訳を探す
- ハワイと日本ともに不振
- 体調を崩す
ポイント : 言い訳しているうちは今を楽しめない
- ハワイは大失敗
- 投資家からノースカロライナ出店を促される
- 投資家の指示に従い自身がやりたいことができない
- 「環境が悪い」「こうしろと言われている」「最終決定権を持たされない」
- いくらでも言い訳が出てきて、今を楽しめてない
ポイント : 自分の意志で動くと楽しい
- ノースカロライナの店を辞めて、ボストンでの開業を決め引っ越し
- 自分の思い通りにチャレンジできるワクワク感
ポイント : 「本気」は楽しい
- ハワイの失敗は後悔していない
- 本気じゃなかったことを後悔している
- 死ぬほど本気になるために
- 終わりを決める
- 1000日なら死ぬ気でがんばれる
- 次の店は1000日だけやってみよう
- 本気の1000日を過ごすのは断然かっこいい
- 本気でないときに限って言い訳を考える
- 本気のときは言い訳を考える暇もないくらい夢中になる
ポイント : みんなが憧れるような「かっこいい」を目指そう
- ボストンでお店を開く前に決めた理念
- 「かっこよくおもしろく冒険する」
- 「まじめで誠実」と言われてもさほどうれしくない
- 「かっこいい」と言われるとパワーが湧く
- 「おもしろさ」を目指すには「おもしろくする」必要がある
- 死ぬ前に「平凡な人生だった」ではなく「めちゃくちゃ冒険した人生だった」と言って死にたい
- 「365日、営業時間中は行列が途切れない店をつくる」
- 悪天候や学生の夏休みを言い訳にせず、みんなが憧れるラーメン屋をつくる
ポイント : プライドを捨てよう
- 行列が絶えない店が目標
- 行列はコントロールできない
- 行列につながるものであればなんでもやる
- イベント、SNS、賞、テレビ紹介
- やれることはやる
- プライドは捨ててやりまくるほうがかっこいい
- 必死な人はかっこいい、脇目も振らずにがんばっている人だからこそみんな力を貸す
- 自分が輝けるところはどこか?輝ける仕事は何か?
- 会社の理念は 「おいしいものは人をしあわせにする」
- おいしい店を地球上に1軒でも多く増やす
ポイント : 必死でやれば疲れない
- 必死にやる
- 本気でやる
- 疲れないのか?
- ダラダラやったり必死でやってないときほど脳が疲れる
- ストレスを感じる状態がいちばん疲れる
- 会社員は、必死で働きたいのに残業はダメと言われる
- プライベート時間や休日は増える
- 「将来が不安」と悩む
- すべてストレス
- 仕事も遊びも楽しければ自然と必死になれる
- 夢中になることが疲れない方法
ポイント : 「ウォント」で選ぶと続けられる
- 市場調査をしない
- 儲けを優先して失敗すると継続が難しい
- しんどいときに続けられるか
- 好きかどうか
- 好きなことと得意なこと、どっちをやったほうがいいか
- 好きなことをやったほうががんばれる
- 迷ったときはウォントで選ぶ
- 「〜したい」を優先させたほうが最終的に勝てる
- 得意なことを選択しても負けることはある
- プライドや自信を喪失する
- 立ち直れなくなる
- 「したいからやっている」
- 「続けられるかどうか」
- 「才能の差は小さいが、努力の差は大きい、継続の差はもっと大きい」
ポイント : 会社を辞めるか、本気になるか
- 自分で決めることさえできれば結果的に成功しても失敗しても納得できる
- 言われたこと、強制されたことは責任を持って最後まで貫き通せない
- 自分で決めたことは最後までがんばれる
- ボストン開業時に決めたこと
- 言い訳しない
- うまくいかないときでもやり続ける
- 言い訳をしないと言い切れるのは、自分で決めたから
- 自分の意志で入社した会社で文句を言うならば辞めればいい
- この会社にいると決めたならば与えられた環境で100%やる
- 会社に不満があるならば、「辞める」か「本気になる」か
- 本気にならないのは、本気になれない言い訳をたくさん抱えている
- 本気に慣れる状態に自分を持っていくことが大切
自分の人生のルールは自分で決める
ポイント : 稼ぎたい金額から逆算して値付けせよ
- ボストンの店は夜2時間だけの営業
- 夏休みは1ヶ月
- ラーメン1杯 20ドル(2000円)
- 1日につくれるラーメンは60杯
- 1日 1200ドル稼ぎたい
- 1200 ÷ 60 = 20ドル
- 20ドル払ってももう一度食べたいと思われる店をつくる
- 一般的には原価3割
- その原価率で利益がでるまでの努力しかしない
- 一般的には原価3割
- 20ドル払ってもらえるだけの努力が必要
- 「どうしたらこの値段でもお客さんが来るか」だけを考える
ポイント : 常識に従っていては生き残れない
- 常識を疑うこと
- 固定観念、みんながそう思っているだけのことは多い
- 「実はそんなルールなんて存在しない」ということは多い
- 常識に従っているから店がつぶれてしまう
- 飲食業で10年続くのは6%
- ラーメン店は1年で3〜4割がつぶれる
- 原価率から値付けするのは、大手、シェアを取り合う市場に向いている
- 小さなお店には小さなお店の勝ち方がある
ポイント : ワクワクする目標を決めよう
- 現実を積み上げて結果を生み出さない
- 結果を目標として決めた上で逆算する
- 目標を先に決め、そこから逆算して行動を決める
- 直感で決める
- 頭を使うのは「その目標をどう実現するか」という方法の部分
- 目標は、宣言したときに自他ともにワクワクすること
- 目標が義務にならないこと
- 今を楽しむこと
- 未来のために今を犠牲にすることは本末転倒
ポイント : 自分の「最高だ」を信じよう
- マーケティングの定石、基本
- プロダクト・アウト、つくり手がつくりたいもの
- マーケット・イン、ユーザーが欲しているもの
- マーケット・インで考えなさい
- マーケット・イン のみでは「ウォント」「エンジョイ」がない
- 「ベジタリアンのためのラーメン」のニーズに対して
- 「おいしい」と思うベジラーメンに出会っていない
- お客さんが求めていても、できないことをやるつもりはない
- 「ぼくが最高だと思うもの」をお客さんも食べたいはず
- 食べた瞬間に「おいしい!」と思うラーメン
- 最後まで食べきるとしんどい
- 食べている途中に「重たい」と思う
- 目指すラーメン
- 店を出てから「ああ、うまかったなあ」と思うような一杯
- 夜寝る前に「今日のラーメン、なんかうまかったよな・・・」と思い出すような一杯
- 茶道で言う「残心」
- 余韻を楽しんでもらう
ポイント : どんな環境でも成功する、と決める
- 立地が大切と言われる
- 「立地がどこであっても流行らせる」という自信がないとそもそも生き残ることができない
- 日本人がボストンで店を開くのはビジネス的には無謀
- アメリカの開業はお金、体力、気力が、日本で店を3軒やるくらい必要
- 「街全体を活性化させたい」というビジョン
ポイント : 郷に入っては郷に従え、でも、いいところは残す
- 鶴麺デイビス
- 2018年4月オープン
- ボストンのグルメサイト「いまもっとも暑いレストラン」3ヶ月連続1位
- 「ボストン・グローブ」紙1面掲載
- 「ベスト・オブ・ボストン」ラーメン部門1位
-
日本人が「ベスト・オブ・ボストン」を受賞できた理由は、6年間かけてアメリカの感覚を身につけられたから
- 店づくり、打ち出し方をアメリカ向けにする
- アメリカ人の「おいしそう」を尊重する
- アメリカ人を雇用すると「ちゃんとしている店」に見える
- 現地に合わせながら日本のいいところも残す
- 接客、ホスピタリティの質を他店より高くする
- スタッフが褒められることも多い
- チップをなくし、チップ目立てのスタッフを排除する
- 現地に合わせつつ日本のいいところを組み合わせる
なまけないための「仕組み」をつくる
ポイント : やる気の出る場所を見つけよう
- 店に入って準備が整うとやる気のスイッチが入る、仕事のモードに切り替わる
- 「カタチから入る」は大切
- 「場所」をうまく使うと生産性が上がる
- 「仕事はいつもここでする」という場所
- リモートワークではメンタルが安定しない人がいる
- リモートには自制心が必要で、ペースを自分でつくらなければならない
- あえて出社する
- 「顔を合わせて仕事をしたい」人も増えてくる
- メンタルを安定させるためには「習慣」をつくることが大切
- 自宅とは違う場所で仕事をする
- 「出社」することでスイッチが入る
- 脳は習慣が大好き
ポイント : 次のことは考えない
- 行列ができるラーメン屋をつくる
- 1000日で店を辞める
- 200日でメニューを変える
- 「結果」を重視しているのではなく、自分の「成長」にフォーカスする
- 1000日のチャレンジを200日ごとに区切ってラーメンのテーマを決める
- 第1章、最初の200日は「1985年式ラーメン」
- 10歳のとき親に連れて行ってもらったお店のイメージ
- 第2章は「ワンタン麺」
- 最高のワンタン麺を目指して試行錯誤する
- 第3章以降は未定
- 先のことは考えない
- 「次はどうしよう?」を探してしまうと最高の第2章が実現できない
- 今に集中して、将来の不安については考えない
- 潜在能力が発揮されない
ポイント : 「考える時間」をつくらない
- ひとつのことに集中する
- 自然といいアイディアが生まれる
- 大切なインプットがある
- アイディアは出そうとしているときほど出ない
- アイディアは何かに集中しているときにパッと浮かぶ
- 今この瞬間に集中して生きていると、ふと入ってきた情報が何か次につながるヒントになったりする
- 現代は人びとを不安にさせる情報や、不安を煽って誘惑に引きずり込む情報にあふれている
- スマホとテレビ、仕事とYouTubeのように「マルチタスク」になりがち
- 「シングルタスク」に集中する装置を持つことが大切
- 自分にすでにある知識を洗い出して「再利用」することも大切
- 脳の中を検索すると思わぬ発見がある
- 「1985年式ラーメン」は自分のなかにすでにあったもの
- アイディアの断片が脳に蓄積し自然と組み合わさっていいアイディアに育っていく
- 今に集中しながら引っかかってきたアイディアをメモする
- メモしたアイディアの断片を放っておいていいアイディアに育てる
ポイント : ビジョンは日々更新し続ける
- 理想の「自己イメージ」をつねに持っておく
- 「世界のどこに行っても行列ができるようなラーメン屋をつくる」
- 理想の自己イメージは変えてもいい
- ほかには、「日米でいちばん影響力の強いラーメン職人になる」
- よりワクワクするものが見つかったらどんどん改善する
- 理想の自己イメージを事あるごとに読み返す
ポイント : 動こう
- 自分は「凡人」
- 人よりも少し勝っているのは「行動力」
- ハワイ、ノースカロライナの失敗から大切な「気づき」があった
- 行動したからこそ大切な「気づき」を得た
- 「能力」があったからではなく、失敗しても続ける「行動力」があったから
- しつこくやり続ける行動にはまわりから援助が来る
- 行動力こそが人生を変える、そして失敗しない人生こそ人生最大の失敗
- 「2年で行列店をつくる」
- ラーメンづくりは完全に独学
- 行列店のノウハウは肌で学んだ
- 大阪で繁盛店を作ったのがはじめての成功体験
- まずは動いてみる
- 動かないよりはよっぽどマシ
ポイント : 居酒屋で愚痴を言い始めたら危険信号
- 繁盛店の人たちと仲よくしていると自分の店も繁盛店になる
- 繁盛してない店の人は繁盛してないお店で飲んでいる
- 「繁盛店の人たちとお付き合いしよう」と決めた
- 繁盛店の人と仲よくなるにはまずその店に食べに行く
- 何度も通ううちアドバイスがもらえる
- 繁盛店の輪の中にいる
- 「坐辺師友」
- 北大路魯山人の言葉
- 優れたものや人に囲まれていると、おのずとそれを学び取ることができる
- まわりにあるものが「師匠」であい「友」である
- 人間は環境によって成長する、優れたものに囲まれていると、自分も優れていく
ポイント : 変わることを楽しもう
- 朝礼で毎日言う「エンジョイ1000デイズ」
- 目的は「楽しむこと」
- 楽しくないことは百害あって一利なし
- お店の人が楽しんでいるお店は魅力的
- 人間は、楽しんでいる人にしかモチベートされない、楽しくなさそうに働いているお店に人は集まらない
- 生き残るうえでいちばん強いのは変わることを楽しめる人
- 変わることを楽しめたら最高
ポイント : すべては「ラブ」から始まる
- 繁盛店のレシピを手に入れても繁盛店はつくれない
- 繁盛店の弟子であっても独立してから流行る人、流行らない人がいる
- ラーメン業界の言葉「ラーメンは鶏ガラ、豚ガラ、人柄」
- 店主、大将の人柄が大切
- 鶴麺が大切にしているのは「ラブ」
- ラブのない料理は求められない
- つくる作業がラブ
- レシピの中にラブ
- ラブ = 愛情が店主から伝わる店が繁盛店になる
- おいしいものは人を元気にする
- どんなに優れたレシピよりも、愛情を持って料理をすることが100倍大切
「2人目の理解者」がチームづくりの鍵
ポイント : ともによろこべる仲間はいますか?
- 結果を出しても1人でよろこぶのはさみしい
- しあわせを分かち合える相手がいたらしあわせは何倍にもなる
- 「人間は1人では生きていけない」
- 作業を手伝ってほしいからではなく、一緒に喜べる相手がほしいから人を雇う
- 約3年間で「鶴麺ファミリー」をつくる
- 一緒に働く人を「メンバー」と呼ぶ
- 月に一度でも働いたメンバーはいつでも何度でもまかないを食べてよい
- 2人いれば営業できるが、メンバーは30人ぐらいいる
- まかないを食べに来たメンバーは自主的に洗いものを手伝ってくれる
ポイント : あなたは誰かの「理想のリーダー」になっていますか?
- メンバーの集め方
- 店の前に募集広告を出したりインターネットに掲載したりしない、求人広告は出さない
- レジ横に小さく「メンバー募集」と貼る
- 鶴麺のラーメンを食べたことがある人だけ面接できる
- 学生のバイトにとって初めて接するボスとして、理想の上司、理想のリーダーでありたい
- 鶴麺が理想の会社でなければならない
- 上司像やリーダー像を見せる
- 「ラーメンでも世界を変えられる」くらいの気持ちでやる
ポイント : 「文化」をつくろう
- 「ファミリー」「メンバー」と呼ぶ
- 鶴麺デイビスは家族であり、互いを思いやる精神が根付いている
- メンバーは洗いものを自主的にやる
- まだ理念を理解できてない入りたてのメンバーには他のメンバーが教え合う
- 善意でまわる「文化」がつくり上げられている
- 文化は一度できるとなかなか変えようがない
ポイント : 「社風」ではなく「文化」にまで育てよう
- 経営者がビジョン、理念を掲げる
- そのビジョン、理念を理解する「2人目」をつくる
- 創業者の思いが30%〜50%伝わると「社風」になる
- 創業者が信念を持ち続けることによって強固な「文化」になる
- 文化になると経営者である自分がいなくても大丈夫になる
- 「文化」ができると会社は簡単に悪くならない
- 「悪い文化」が浸透している場合もなかなか変えられない
- 店自信が独特の文化を持つことで、彼らがもともと持っている文化は変えられる
- 店の文化を好きになってくれるとやりたがってくれる
ポイント : 理念を語り続けよう
- 2人目の理解者が大切
- 2人目の理解者を見つけるには
- 理解者は募集して来るものではない
- 理念、哲学を語り、生き方や姿勢を示し続けることで、気づけば隣りにいる
- 理解者がいることは精神的な支えになる
- 経営者vs従業員のような構図はダメ
ポイント : 協力し合う文化をつくる
- チップ文化では、メンバーは協力しあわない
- チップを貰うことが目的になると、他の従業員はどうでもよくなる
- 店の雰囲気が悪くなる
- チップ目当てで働く人間はいらない
- チップを廃止して、全員がすべての仕事を覚えてフォローできる体制をつくる
- 大切なのは「サポート・イーチ・アザー」、お互いを助け合えること
- レジの人間はレジ、皿洗いは皿洗い、をやめる
ポイント : 愛を持って、辛抱強く伝える
- できると強い「文化」を、つくるのは大変
- 自分で掃除をする文化がないアメリカで、お店を雑巾で拭いてもらう
- メンバーが「いただきます」「ごちそうさま」「お疲れさまでした」を使うようになる
- メンバーの遅刻について
- 「店主は何も失わないが、君がみんなからのリスペクトを失う」
- 遅刻した君自身が損をすると伝える
- 「お互いを尊重することが大事、遅刻をするとみんなからの信頼を失う」
ポイント : 「関わる覚悟」と「愛」を持て
- 最終日のメンバーを叱ることができるか
- 最終日でも、彼の成長を思ってアドバイスをする
- 仲間のことを思って行ってあげることによって自分の器も大きくなる
- 「お店が困るから」「お店が儲からないから」は伝わらない
- 自分が尊重されてないように思う
- メンバーのやる気につながらない
- その人の潜在能力を発揮させることはできない
- 人は自分の価値を最大限に発揮し、貢献できたときに成長する
- 本人の成長を願って発言する
- 仲間の成長を「楽しむ」
- 指摘するときに微笑みながら言えるチームは強い
- 弟子のほうが優れているん部分もある
- 教えることは教え、相手をよく見て、相手のいいところを見つける
- 「感謝力」
- 「働きたい」と言ってくれることを感謝できること
- 今の鶴麺デイビスがあるのは過去に支えてくれた人たちのおかげ
- メンバーに関わる覚悟と愛が必要
- 覚悟がなければ愛も生まれない
- 「みんなの支えが今の結果をつくってくれた」ことを忘れなければマネジメントも自然とうまくいく
お金のことを考えないときがいちばん儲かる
ポイント : 楽しむとお金が入ってくる
- お金は大切
- 赤字はダメ
- 1ドルでも黒字を出すことが大切
- 赤字にならないことが、社会に必要とされているという証拠
- 赤字にならないのであればなんでもあり
- 赤字にさえならなければ、楽しむことにフォーカスしまくる
- 赤字は絶対にダメだけれど、「儲ければ儲けるほどいい」「貯めればいい」というわけでもない
- お金は大切にしつつも「楽しい」にフォーカスする
- 楽しさに人が集まり結果的には黒字になる
- お金のことばかり考えているとお金に困り、お金のことを考えないくらい楽しんで夢中になっていると自然にお金は入ってくる
ポイント : 借金は足かせになる
- 借金もダメ
- 借金せずにやれば好き放題やることができる
- 借金でお店をつくる
- 費用対効果、回収のことをものすごく考える必要がある
- 他人のお金だとどうしても自分の好きなことはできない
- 投資もいろいろな足かせがある
ポイント : 自分のお金だから自由にできる
- ノースカロライナの経験
- 人のお金でやってもうまくいかない
- 投資家は口を出す
- 自分のお金でできないことは、人のお金でもできない
- 人から借りたお金でそんなにうまくいくわけはない
ポイント : 成功するのはあたりまえ
- いちばん本気になれるのは本気になれる状況に自分を持っていくこと
- 「明日どうやって食べていこう・・・」という緊張感は大切
- 自分のリスクでやるのが最高に「楽しい」
- 達成したいビジョンのためにお金を稼ぐ
- お金を稼ぐことが目的になるとずっとしんどい
- いろいろなビジョン
- ボストンを美食の街にしたい
- ボストンに鶴麺ファミリーをつくりたい
- より上を目指すこと
- 「どうやって成功する」をいう発想をやめる
- 成功するのはあたりまえ
- 成功までの過程をどう楽しくするか
ポイント : お金に振り回されてはいけない
- お金にとらわれているときはお金に困っていたのに、とらわれなくなってからお金に困らなくなった
- 外食に憧れるのは、子供時代のコンプレックスから
- 映画「タンポポ」に出てくるラストシーンのように、ラーメンで行列をつくりたい
気付き
- 「1兆ドルコーチ」に引き続き、マネジメントのスタンスにまたひとつ指針を与えられた
- 「楽しむ」ことについて以前から伝えることはあったが、その必要性について裏付けが増した
ToDo
- 期限を決めて宣言して取り組む、についてはすぐにでもできそうなので実践する
- よい文化をつくれるか、すでに変え難いほどの悪い文化が根付いてないか、という観点を組織のコンディションチェックに役立てる
感想
- どこかで取り上げられているのを目にして読んでみたが、なかなか考えさせられる、示唆に富む内容だった
- すべてではないが事業会社でも参考にできる内容が少なからず含まれていた