先日fargateで運用しているシステムで負荷テストをDistributed Load Testing on AWSで実施しました。
初めての負荷テストとのことで分からないことだらけでしたが、備忘録的にブログを書こうと思います。
今回構築手順は説明しません。以下の記事が参考になりました。
https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202108/distributed-load-testing/?awsf.filter-name=*all
https://tech.connehito.com/entry/2022/08/23/115302
Distributed Load Testing on AWS とは
AWS公式ドキュメントによると以下の通りです。
大規模および負荷時のソフトウェアアプリケーションテストを自動化して、リリース前に性能上の潜在的なパフォーマンスの問題を特定するのに役立ちます。このソリューションは、一定のペースでトランザクションレコードを生成する数多くの接続ユーザーを作成およびシミュレートします。サーバーをプロビジョニングする必要はありません。
要するに、負荷分散テストを効率的かつ効果的に実行するための優れたツールです。
Distributed Load Testing on AWSを使うことで、高負荷状況下でのアプリケーションのパフォーマンスを簡単にテストすることができます。AWSの計算リソースを活用することで、大規模な負荷をかけることも可能ですし、テストデータの分析も容易になります。
構成は以下の図のとおりで、負荷をかけているときだけタスクが起動し、終了すると全てのタスクが停止するようになっているため費用を抑えられるところが良かったです。
WebサーバーにはALBが用意されており、複数のタスクが同時に接続されて負荷がかかイメージ。
負荷分散テストの重要性について
ウェブアプリケーションやシステムが、多数のアクセスに対しても円滑に動作し、性能が維持できるかどうかを確認することは極めて重要です。そのために、負荷分散テストは欠かせません。
負荷分散テストの重要性を十分に理解し、積極的に取り組むことが、ビジネスの成長や競争力向上に役立つことをまずお伝えしたいと思います。なぜなら、負荷分散テストは、システムのパフォーマンスや安定性を確保し、ユーザー体験を向上させるために重要だからです。
負荷分散テストの目的は、システムが大量のアクセスに耐えられるかを事前に検証し、負荷が高い状況での問題点を見つけ出すことです。これにより、アクセスが増えた際にシステムがクラッシュしたり、遅延が発生したりするリスクを抑えることができます。
また、負荷分散テストは、インフラの構成や設定の最適化にも役立ちます。テストを行うことで、リソースの消費やネットワークのボトルネックなどの問題を特定し、改善することができるのです。
さらに、負荷分散テストは、コスト削減にも貢献します。負荷が高い状況をシミュレーションすることで、適切なリソース量を見極めることができ、無駄な投資を抑えることが可能となります。
それでは、負荷分散テストを実施しない場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。例えば、大規模なキャンペーンやプロモーションが成功し、急激にアクセスが増加することが考えられます。その際にシステムが対応できない場合、売上減少や企業のイメージ低下などの深刻な結果を招く可能性があるのです。
このように、負荷分散テストはビジネスにおいて非常に重要な役割を果たしています。ぜひ、負荷分散テストに注力し、システムの品質と安定性を向上させることで、競争力のあるビジネスを展開してください。