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Meta Horizon Workroomsでデイリースクラムしてみた!未来の働き方を体験レポート

Last updated at Posted at 2025-02-06

1. はじめに

こんにちは!

私は会社の技術研究を行う組織に所属しており、その中でもXRメタバース空間コンピューティングといった分野を研究しています。「自分たちの業務に最新技術を取り入れて、実際の体験から可能性を探る」ため、今回はMeta Horizon Workroomsを使って毎朝のデイリースクラムを実施しました。

この記事では、その体験を共有しながら、セットアップ方法や利用時の気づき、メリット・課題を詳しくお伝えします!「Horizon Workroomsってどんな感じ?」「実際の仕事に使えるの?」といった疑問にお答えする内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


2. Meta Horizon Workroomsとは?

image.png

Meta Horizon Workroomsは、VR空間でチームのコラボレーションを可能にするツールです。Meta(旧Facebook)が提供しており、Meta Quest 3などのVRヘッドセットを活用することで、仮想空間でのミーティングが行えます。

  • 特徴:
    • アバターのリアルな動き:ヘッドセットのトラッキングで、話している相手のアバターが自然に動く。
    • 空間音声:アバターの位置によって、声がどこから聞こえるかが変わる。
    • バーチャルデスク環境:PC画面の共有が可能。
    • 没入感:まるで同じ部屋にいるような感覚を得られる。
  • 他のツール(ZoomやTeamsなど)との違い
    Workroomsの最大の違いは、視覚や聴覚に働きかける没入感です。会議が「ただの画面越しの会話」から、「同じ空間での対話」に変わります。

3. セットアップの流れ


4. 実際に使ってみた気づき

image (1).png

ルームに入ると設定したデスク部分のみパススルーになりPCのキーボードを確認できるようになります。目の前に仮想ディスプレイが表示され、PCのキーボード、マウスで操作可能です。

実際にWorkroomsを使ってみると、仮想空間ならではのメリットや課題が見えてきました。

  • 良い点:
    • ネットワーク環境にもよるがキーボードやマウスの遅延も少なく、快適に作業ができる。
    • いつもと違う環境での作業は新鮮で楽しい!
  • 課題:
    • 仮想ディスプレイが一画面のため作業スペースとして長時間利用には向いていない
    • ネットワーク環境の影響を受けやすく、通信環境がよくないとキーボードやマウス操作のラグが発生する。
  • デイリースクラムでの効果:
    • 他のオンラインミーティングと違い、自分が話している人のアバターの方を向くとアバターも同じように動くので話し手としては話しやすくなった。
    • ボディランゲージを使えるという点で、言いたいことが相手に伝わりやすくなった。
    • アバターがいるということが原因かは不明だがデイリースクラムの前後に雑談をすることが増えた。
  • チームメンバーの感想:
    • WorkRooms を使うと、会議により集中できる気がする。
      • PC の操作がしにくいので、他の作業に手を出しづらい
      • 周囲を見渡すと他の参加者や PC の共有画面が視界に入り、バーチャル空間に没入できることが良いと感じる。
      • パススルー(現実世界を取り込む表示モード)よりも、完全にバーチャルな空間のほうが余計なノイズがなく、集中しやすい印象を受けた。

5. 他のシチュエーションでの活用可能性

今回Meta Horizon Workroomsでデイリースクラムを実施して気づいたこととして通常のオンライン会議よりも会話における心理的安全性が高まったと感じました。そのことから、多くのアイデアを出す必要がある場面やブレインストーミングで、こういったバーチャル空間でのコミュニケーションツールを使うことで活発に意見が出やすくなるのではないかと感じました。

また、上司との1on1で使うことで普段よりもカジュアルな場になりお互いに本音を話せるようになると思いました。


6. まとめ

今回、Meta Horizon Workroomsを使ってデイリーミーティングを実施したことで、バーチャル空間での会議が持つ可能性を強く実感しました。アバターを通じたボディランゲージや、臨場感のあるコミュニケーションが、通常のオンライン会議では得られない新たな価値を提供してくれました。

特に、心理的安全性が向上し、会話がスムーズになる点や雑談が増えるといった効果は、リモートワークの課題である「疎外感」や「コミュニケーション不足」を解消するヒントとなるかもしれません。一方で、仮想ディスプレイの限界やネットワーク環境への依存といった課題もあるため、全ての業務に適しているわけではありませんが、適切な用途を見極めれば、大きな効果を発揮するツールだと感じました。

メタバースやVR技術がどのように働き方を変革していくのか、引き続き注目していきたいです。


7. 参考リンク

(※投稿内容は個人の意見であり、所属組織の公式見解ではありません。)

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