1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

概要

MWC

世界最大かつ最も影響力のあるコネクティビティイベントであり、世界トップクラスの企業、国際政府、先駆的なテクノロジー企業から約10万人の来場者と2,700社の出展社が集まる業界最大級のイベント。

主催はGSMAで、約10万人の来場者と2,700社の出展社が集まる業界最大級のイベントで2025年は「Converge. Connect. Create」をテーマに、5Gの次世代進化(Release 17以降)、AIとネットワーク技術の融合、量子コンピューティングの実用化などが主要議題。

7E4FB18A-54F3-4E6C-BB7B-A3F50F326F01_1_105_c.jpeg.png

4 Years From Now

MWCと併催の欧州最大級スタートアップフェスティバルで、新しいビジネスアイデアや技術を持つ起業家や新興企業が、投資家や大手企業、メンターと出会い、自分たちのアイデアを発表し、成長するためのサポートを受けるためのイベント。以下4YFNとする。

52FCB6A1-2C78-464E-A6C6-B3E71DDB0D24_1_105_c.jpeg.png

Talent Arena

今年度から新設されたMWCと併催のデジタル人材育成イベントで、デジタル分野のタレントを集めた欧州最大級のイベント。ITやテクノロジーに関心がある人、またはこれからこの分野で活躍したいと考えている人たちが、学び、交流し、キャリアアップを目指すための場として開催されており、著名な講演者による基調講演に加え、ハッカソンや体験セッション、ネットワーキングなどが行われる。

イベント内でハッカソンやワークショップ、メンターなどの参加型のプログラムがメインで開催されている印象を受けた。セッションやワークショップがスペイン語で行われているものが半数ほどあり参加にハードルを感じるものが多かった。

FBD4DAFC-F25B-4D18-BB4F-DEDAA13C0B74_1_105_c.jpeg

開催期間

2025/3/3〜6

開催場所

スペイン・バルセロナ

参加目的

  • 現在のAIの技術動向とこれからの進化を調査しそこから自分たちがどのような行動を取れば良いかを考える
  • AIで得られた情報をどのように活用し、人間に伝えるか、PCやスマホの画面以外の伝え方や事例を調査する

セッションについて

特に印象に残ったセッションを紹介します

The AI Frontier: Transformative Visions and Societal Impact

IMG_1009.HEIC.jpg

発表者:

  • Vilas Dhar, President, Patrick J McGovern Foundation
  • Alessandra Sala, Senior Director of AI & Data Science, Shutterstock

内容

  • AIの発展は計算能力が指数関数的に成長しており、2029年までに人間レベルの知能に到達することが予測されている
  • 2030年代にはAIが人間の能力とシームレスに統合され、人間の知能が飛躍的に拡張される可能性
    • 2030年代までに、人間の脳とAIが一体化し、人間がAIの能力を自然に活用できるようになる可能性がある
    • この統合により、人間の言語能力、創造性、生産性などが大幅に向上する可能性がある
  • 医療分野では寿命の大幅な延長(2032年までに寿命回避速度に到達)が期待される
    • mRNAワクチンの開発にAIが活用され、短期間で成果を上げた(例:COVID-19ワクチン)
    • ウェアラブルデバイスが リアルタイムで体調を解析し、最適な健康管理を提案
    • 個別化医療が進み、一人ひとりに最適な治療が提供可能になる
  • AIがすべての産業を変革し、「情報こそが価値の本質」となる未来を示唆
    • AIが全ての産業に浸透していくことで、製品の本当の価値は「情報」になると指摘
    • 音楽産業がレコードからデータファイルへと移行したように、あらゆる製品でも同様の変化が起こる

所感

上記のような変化は技術的な進歩だけでなく、倫理的、社会的な課題も同時にもたらすと考える。そのため、AIの発展を最大限活用しつつ、リスクを適切に管理することが今後より必要になると感じた

Meta Decoding Orion and the future of AR

53FBECC6-F09D-42B6-8706-33DD5974BD09_1_105_c.jpeg

発表者:

  • Bhabani Panda, Head of Wireless Ecosystem Engineering, EMEA , Meta
  • Rahul Prasad, Sr. Director of Product Management, Meta
  • Mitesh Dave, Director, Wireless Ecosystem Engineering, Meta

Orion:https://about.meta.com/ja/realitylabs/orion/

内容

  • Metaの新型ARグラス「Orion」は、70度の視野角、マグネシウムフレーム、マイクロLEDプロジェクターを搭載し、通常のメガネに近い外観を実現
  • ARグラスとAIを統合し、リアルタイムの画像説明やAIアシスタント機能による高度なユーザー体験を提供
  • 主要な課題として、部品の小型化、電力消費の管理、社会的受容性の確保が挙げられる
  • Orionを単なる高性能なARグラスとしてではなく、私たちのデジタル体験の根本的な変革をもたらす次世代のコンピューティングプラットフォームとして位置づけており、従来の「画面を見る」デバイスから「現実の中に情報が溶け込む」デバイスへと進化させることで、新たな生活スタイルを実現しようとしている
  • Metaはスマートフォンが完全に無くなるというわけではなくARグラスの登場によってスマートフォンの使用機会が減っていくと考えている

所感

  • 昨年のRay-Ban Metaのグラスの発売からMetaが本格的にグラス型デバイスを日常に取り入れてきている印象
  • スマートフォンの次のデバイスとなり得る可能性があるため引き続きグラス型デバイスに関する情報収集と技術獲得は必須であると感じた

展示について

特に印象に残った展示を紹介します

White jacket

IMG_1170.HEIC.jpg

内容

  • センサーとカメラがついたジャケットで、歩行中のユーザを右に曲がらせたい時は右側のセンサーを振動させる。と言ったように振動で人を人をナビゲートできる。
  • 人が近づいたときに振動で知らせることができ、衝突を避けられる。

所感

  • 視覚障がいのある方向けのデバイスで、視覚情報がなくても振動で人に情報伝達をするという点が新しいデジタルとのインターフェースの手段だと感じた。

VTOUCH

IMG_1058.HEIC.jpg

内容

  • スマートフォンとイヤフォンと接続しリングに向かって話しかけるとAIからの返答が音声で返ってくる
  • スマートフォンを取り出さずに使うことができ、ディスプレイ操作が不要なため操作に慣れていない、できない人でもAIからのサポートを受けることができる

所感

  • リングを近づけて囁くような小さい声で使えるためプライバシーの問題や利用のための心理的障壁が小さいと感じた
  • 音声入力の利用率や周囲の目を気にする文化的背景などから、広く一般的には取り入れられない可能性があり、プライベートな空間での使用や、手が塞がっている状況など、特定のユースケースに限定した活用が現実的だと感じた

まとめと所感

セッションのほとんどがAI関連のものであったが、その中でも共通して話題に上がっていたのがAIの進化とそれに伴うエネルギー問題であった。AIの技術進化の基盤となるエネルギー課題の解決は、今後の技術発展における重要な要素であるため、省エネルギーでのAIや大規模にエネルギーの生み出せる技術の動向もチェックしていく必要がある。

展示では多数のARグラスが出展されていて、ARグラス自体にAIが搭載されており、カメラやセンサー情報からAIで処理を行うという機能が多かった印象を受けた。

AIの進化によって得られる情報が増えていく中、情報の取捨選択や表示方法が重視されると考えるため、AIの進化の動向とインターフェースの技術動向は追っていく予定。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?