Python 初学者・再入門者のための構成要素まとめ【標準ライブラリ・モジュール・クラス・パッケージ・インスタンス】
Python をしっかり理解したい、あるいは再学習(リスキリング)したい方向けに、
Python の構成要素(標準ライブラリ、モジュール、クラス、パッケージ、インスタンス)を体系的にまとめました。
✅ 用語一覧と全体像
標準ライブラリ
└─ パッケージ(例:collections)
└─ モジュール(例:collections.py)
└─ クラス(例:deque)
└─ インスタンス(例:deque() で生成)
🧱 1. 標準ライブラリ(Standard Library)
- Python に最初から付属している便利機能のセット。
- ファイル操作、日付、圧縮、データ構造、数学など。
- インストール不要、
import
すればすぐ使える。
📌 例:
import math # 数学系ライブラリ
from collections import deque # データ構造ライブラリ
📦 2. パッケージ(Package)
- 複数のモジュールをまとめたフォルダ構造。
- フォルダの中に
__init__.py
があればパッケージと認識される(Python 3.3以降は必須でない)。 - パッケージの中にモジュールが入っている。
🧠 例:
collections/
├── __init__.py
├── abc.py
├── deque.py
📄 3. モジュール(Module)
- Python の .py ファイルそのもの。
- 関数、クラス、定数などを定義して他の場所から使えるようにしたもの。
📌 例:
import collections # collections モジュールを読み込む
🧩 4. クラス(Class)
- データと機能(メソッド)をまとめた「設計図」。
- クラスからインスタンスを作ることで「具体的なモノ」が使えるようになる。
📌 例(標準ライブラリのクラス):
from collections import deque # deque はクラス
q = deque() # dequeクラスのインスタンスを作成
📌 例(自作クラス):
class Dog:
def __init__(self, name):
self.name = name
def bark(self):
print(f"{self.name} says woof!")
dog1 = Dog("Pochi")
dog1.bark() # Pochi says woof!
🧪 5. インスタンス(Instance)
- クラスから作られた具体的な「モノ」。
- クラスは「設計図」、インスタンスは「実体」。
📌 例:
q = deque() # dequeクラスのインスタンス