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TECS:変数のsize_is( )指定子

Last updated at Posted at 2019-11-25

TECS:「変数のsize_is( )指定子」でつまずいたので、同じ悩みが生じた方のため書き留めておきます.

そもそも変数のsize_is( )指定子とは

変数がポインタ型の時に指定できます.そのポインタは引数で示される大きさの配列を指します.
ここで重要となるのは

  • size_is( )指定されたポインタ型の変数は、配列を指す定数として扱われ、書換えることはできない
  • ポインタの指す先の配列の要素は書き換えることができる
  • 初期値の有無に関係なく指定された大きさの領域が確保される

この3点を押さえましょう.

実装例

大きさ32の文字列strを実装する場合、以下のようになります.

celltype tCelltype {
  attr {
    int name_len;
  };
  var {
    [size_is(len)]
      char *str;
  }; 
};

cell tCelltype Cell {
  name_len = 32;
};

このように属性を利用して、セルごとに大きさを指定できるようにするのが良いと思います.

以下も同じ振る舞いをします.

celltype tCelltype {
  var {
    char str[32]
  }; 
};

注意点

size_is( )指定子は「初期値の有無に関係なく指定された大きさの領域が確保される」ということを思い出し、以下のことに注意しましょう.

celltype tCelltype {
  attr {
    int len;
  };
  var {
    int *num;
    [size_is(len)]
      int *array;
  }; 
};

cell tCelltype Cell {
  len = 32;
};

上の例において、ポインタを初期化することなく

  • numは参照渡しすることはできない
  • arrayは参照渡しすることができる

両方できないと勘違いしていましたが、arrayはsize_is( )指定している時点で領域が確保されているので可能です.

※ もちろんnumもどこかの領域を示すように初期化すれば参照渡し可能です

参考

TECSドキュメントーセルタイプ記述

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