はじめに
五十の手習で踏み込んだITの世界。 あまりの進歩のスピードについていけず万年「超初心者」。しかし、高齢化社会になればGサンもBAさんも「そんなん知らん!」では済まされない。 恥を偲んで前進あるのみ。 今回は、「仮想化」なるものに挑戦。
CentOSでWindows10を動かす
背景
自宅にPCサーバーに、2TBのディスクを二つ。 一つをWindows、もう一つをLinux(CentOS7)にして、ブートで切り替えて使っている。
最近、LinuxでElasticやAIを勉強する機会が増えてきた。 今や、Chromeを使えば、メールやドキュメントは殆どウェブ上で事足りる。 OSなど意識しなくても、やりたいことができるようになってきた。
しかし、それでも、時々Windowsでしか動かないアプリがある。
最近、ハマっているのがSimpleMind。 iPhoneで動くので、ポッとわいたアイディアを書留たり、噛った新しい知識を整理したりするのに重宝している。 Linuxで遊んでいる時にSimpleMindにメモったことを参照したい時が多くなってきた。
LinuxでWindowsのアプリを使う方法を探して辿り着たのが、「仮想化」。 又々、大岩(トライアルで言うところの難関)に出くわしたかと思ったが、世の中に親切な人が沢山いる。 どうやら、簡単に目的が達成出来そうだ。 弱ったメモリー(脳味噌)を補うために書き留めておく。
試行錯誤
いつものようにググって基礎知識を集めて、出来そうなところから試してみる。
最初は、GNOMEのシステムツールにある「仮想マシンマネージャー」からやってみた
しばし、頭を抱えて思考停止。 ぼんやり画面を眺めていると、「Boxes」と書かれたアイコンに目が止まる。 恐る恐るクリックしてみると、なにやらユーザーフレンドリーがウィンドが立ち上がった。
さらに勇気をもって「新規」のボタンを押してみると、なんと!
「Microsoft Windows10」と表示されているではないか
ここで、ちょっと立ち止まってBoxesについて少し調べる。 参考:Gnome Boxes – A Front-end Tool For QEMU And KVM
どうやら、Boxesは、VM(QEMUとKVM)の初心者用のフロントエンドだと分かった。 「Windows10」と表示されていたのは、先にマイクロソフトからダウンロードしていたisoイメージファイルを見つけてくれていたからだ。 正に、超初心者向け!
Boxesを使ってWindows10を仮想化をセッティングー
- マイクロソフトのサイトから、ISOをダウンロードする。保存先は、Downloadsが良いようだ(直感)。
- Boxesを起動
- 「新規」のボタンをクリック
- 「かんたんインストール」がオンの場合は、必要な項目を埋める
- 「続行」をクリック。 Boxesを信じてひたらすら待つ。 計り忘れたが、凡そ15分くらい。
- なんと、途中に何も手を加ずWindows10のインストールが完了。 ネットも繋る状態で起動した。 DVDドライブも認識している。
- あとは、必要なアプリをインストールして完了。
周辺機器と繋げるためにあーだこーだ、ブリッジ接続がなんとかかんとか、とググってビビっていたが、拍子抜けするくらい簡単にインストールができてしまった。
まとめ
- GnomeのBoxesを使えば、高度な知識や難しい操作を必要とせず、ほぼ全自動でCentOSに仮想環境が造られ、さらにWindows10がインストールされる
- 動作
- 環境
- サーバー
- 富士通 PREMERGY TX100 S3
- HDD: 1TB x 2 (Linux用に1TB)
- CPU: Intel(R) Celeron(R) CPU G550 @ 2.60GHz x 2
- Memory: 10GB
- OS
- CentOS Linux release 7.6.1810 (Core)