LoginSignup
2
1

Hondaハッカソン2023in御殿場

Last updated at Posted at 2024-01-15

はじめに

本田技研工業でAndroidAutomotiveOS向けのアプリ開発を担当している松村成史です。
今回は部門内でハッカソンを開催しましたので、その一部内容を投稿します。

ハッカソンについて

  • 概要

    • 2泊3日の期間を通じてチームでアイディアの創出からアプリケーションの開発を体験・競争する
  • 目的

    • 普段接点の少ない、立場の異なる人たちとチームワークを行うことで、組織および個人の成長を促進する
    • 新しいサービスや機能に関するアイデアやヒントの発掘
    • 普段の職場では得られない刺激の体験
    • スキル向上
    • コミュニケーション活性化
  • タイムスケジュール

    • 1日目
      • 13:30~14:00:オリエンテーション、チーム分け、アイスブレイク
      • 14:00~17:30:アイデア考案
      • 17:30~18:00:アイデア
    • 2日目
      • 9:00~18:00:プロトタイプ制作
    • 3日目
      • 9:00~12:00:プロトタイプ制作
      • 13:00~15:00:発表
  • 今回のテーマ

    • 車メーカーのセンシング技術やデータ資産をデジタルテクノロジーと融合させ、未来のモビリティに貢献する新しいアプリケーションを提案・実装する。
  • 要求事項

    • モビリティデータやドライバー・同乗者の生体情報を使用
      • モビリティデータ: 4輪や2輪、Motocompactoを含むHonda製品で取得可能な情報
      • 生体情報 : 表情、心拍数、覚醒度などモビリティデータや生体情報は既存ホンダ製品がセンサーが存在するかどうかに関係なく、データを取得できる前提でOK。ただ、データ自体はこちらから提供しないため、開発とデモに必要なデータは参加者自身が入手・生成ください。
    • デモ可能であること
      適用対象はメーター、ナビ、CarPlay/AndroidAuto、モバイル単体なんでもOK。発表時モバイルアプリ、エミュレータ、ウェブビューでデモください。
    • すでに業務中にあるアイディアや関連テーマは対象外
    • マップが必要な場合、Mapboxを利用すること
    • 外部サービスやライブラリの利用は可能
    • 現在の既存技術でまだ実現が難しい場合、将来的な実現可能性を前提としても問題ない。

取り組みの時系列と概要

1日目

  • チーム分けの発表

    • AからEまでで計5チーム
    • 各チームは3から4名で構成され、1名以上の開発経験者
    • 下名はCチームになった(構成:biz2名、dev1名)
  • アイデア考案(Cチームの場合)

    • ホワイトボードに適当に各個人が思い浮かぶものを列挙
      PXL_20231108_074757755.jpg
    • 各個人で自由にMiro書き出したりChatGPTに相談(アイデアが枯渇し始めたため)
      Screenshot 2023-11-13 at 20.59.58.png
    • アイデアのすり合わせ
      • 移動中のおすすめスポットをリアルタイムにSNS(Twitter,Instagram,Youtubeなど)から取得し、Mapに情報を記載するに注目が集まった。ただ技術的な課題や開発期間などを考慮すると難しいとなり廃案
      • 上記に色々意見を組み合わせて、「車内の瞬間的なイベントを自動に思い出に残せるようにしたりシェアできたらいいのにな!」という意見が集まり、車内のWOWを集めよう「WowLog」を作成することに決定!
        PXL_20231108_084722465.jpg
    • 仕様策定
      • 理想的な画面仕様を考える
        PXL_20231110_023312861.jpg
      • 1.5人日で実装できる範囲で仕様を考える
        • 画面
          • 理想的な画面仕様の一番左の画面ならまでならできる
          • 複数画面は時間がたらなさそう
        • Map機能
          • 座標への自動ピン留め機能
            • 音声を認識した地点(緯度経度)
            • わかりやすいピンで表現したい
        • 音声認識機能
          • 常に音声監視
        • カメラ機能 ← 時間があれば
          • 携帯端末の前後カメラ撮影をしたい
  • アイデア共有会

    • Aチーム: HIYA-LINK: 危険運転の可能性がある車両を周囲に安全走行を促すアプリ
    • Bチーム: ProjectT: Taxi運転手の技量測定アプリ
    • Cチーム: WoWLog: 旅行先記録紹介アプリ
    • Dチーム: DLiver: 運転中のライブストリーミングアプリ
    • Eチーム: CarPetMonitor: 社内でのペットモニターアプリ

2日目(Cチームの場合)

  • 役割分担を決めて作業を実施

    • プレゼン資料の作成
      • アプリの概要や戦略などをPPTで作成
      • Figmaでのプロトタイプ作成
      • PV映像の作成
    • プロトタイプの制作
      • カメラ機能
        • Front Camera / Back Cameraの表示
        • 音声入力をトリガに自動撮影
      • 音声入力機能
        • Wowなど特定の驚いた時に発する音声を検知
          • 音声は常時取得し続ける。
          • カメラ撮影とMapへの自動ピン留めなどのトリガとなる
      • Map機能
        • Mapを表示
          • みんなのWowポイントの表示
          • MyWowの表示
            • MyWowは音声入力をトリガに自動投稿
          • ボトムシートの表示
            • 住所
            • Navigateボタン→Google Map表示
            • Shareボタン→シェア候補表示
  • 完成したFigmaとAndroidアプリ

Androidアプリについて

  • 上部に前後ガメラの状態を表示
    • プレゼン時に映り方を見せるため表示
    • 実装時間の都合上前後カメラ同時撮影までは実装できなかった
  • 中部にMapとWowのピン留め状態を表示
    • WOWの音声と共にピンを指すよう実装
    • 目的地をタップするとボトムシートが出力されるまで実装(画像は割愛)
  • 下部に画面切り替え用のボタンを表示

3日目

  • 各グループが自由に発表
  • 審査員の投票を元にランク付け
  • 表彰
    • 優勝:Cチーム: WoWLog

最後に

普段の業務ではあまり接点のないメンバーかつ解放的な場所でのハッカソンはいい意味で刺激になり、
短い期間の中、コンセプト設定〜アプリの開発まで行い手と頭をかなり働かせました
改めてチームで何かを形にする楽しさを感じられたすごく満足度の高いイベントでした!
皆さん、お疲れ様でした!!

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1