はじめに
本田技研工業でAndroidAutomotiveOS向けのアプリ開発を担当している松村成史です。
今回は部門内でハッカソンを開催しましたので、その一部内容を投稿します。
ハッカソンについて
-
概要
- 2泊3日の期間を通じてチームでアイディアの創出からアプリケーションの開発を体験・競争する
-
目的
- 普段接点の少ない、立場の異なる人たちとチームワークを行うことで、組織および個人の成長を促進する
- 新しいサービスや機能に関するアイデアやヒントの発掘
- 普段の職場では得られない刺激の体験
- スキル向上
- コミュニケーション活性化
-
タイムスケジュール
- 1日目
- 13:30~14:00:オリエンテーション、チーム分け、アイスブレイク
- 14:00~17:30:アイデア考案
- 17:30~18:00:アイデア
- 2日目
- 9:00~18:00:プロトタイプ制作
- 3日目
- 9:00~12:00:プロトタイプ制作
- 13:00~15:00:発表
- 1日目
-
今回のテーマ
- 車メーカーのセンシング技術やデータ資産をデジタルテクノロジーと融合させ、未来のモビリティに貢献する新しいアプリケーションを提案・実装する。
-
要求事項
- モビリティデータやドライバー・同乗者の生体情報を使用
- モビリティデータ: 4輪や2輪、Motocompactoを含むHonda製品で取得可能な情報
- 生体情報 : 表情、心拍数、覚醒度などモビリティデータや生体情報は既存ホンダ製品がセンサーが存在するかどうかに関係なく、データを取得できる前提でOK。ただ、データ自体はこちらから提供しないため、開発とデモに必要なデータは参加者自身が入手・生成ください。
- デモ可能であること
適用対象はメーター、ナビ、CarPlay/AndroidAuto、モバイル単体なんでもOK。発表時モバイルアプリ、エミュレータ、ウェブビューでデモください。 - すでに業務中にあるアイディアや関連テーマは対象外
- マップが必要な場合、Mapboxを利用すること
- 外部サービスやライブラリの利用は可能
- 現在の既存技術でまだ実現が難しい場合、将来的な実現可能性を前提としても問題ない。
- モビリティデータやドライバー・同乗者の生体情報を使用
取り組みの時系列と概要
1日目
-
チーム分けの発表
- AからEまでで計5チーム
- 各チームは3から4名で構成され、1名以上の開発経験者
- 下名はCチームになった(構成:biz2名、dev1名)
-
アイデア考案(Cチームの場合)
-
アイデア共有会
- Aチーム: HIYA-LINK: 危険運転の可能性がある車両を周囲に安全走行を促すアプリ
- Bチーム: ProjectT: Taxi運転手の技量測定アプリ
- Cチーム: WoWLog: 旅行先記録紹介アプリ
- Dチーム: DLiver: 運転中のライブストリーミングアプリ
- Eチーム: CarPetMonitor: 社内でのペットモニターアプリ
2日目(Cチームの場合)
-
役割分担を決めて作業を実施
- プレゼン資料の作成
- アプリの概要や戦略などをPPTで作成
- Figmaでのプロトタイプ作成
- PV映像の作成
- プロトタイプの制作
- カメラ機能
- Front Camera / Back Cameraの表示
- 音声入力をトリガに自動撮影
- 音声入力機能
- Wowなど特定の驚いた時に発する音声を検知
- 音声は常時取得し続ける。
- カメラ撮影とMapへの自動ピン留めなどのトリガとなる
- Wowなど特定の驚いた時に発する音声を検知
- Map機能
- Mapを表示
- みんなのWowポイントの表示
- MyWowの表示
- MyWowは音声入力をトリガに自動投稿
- ボトムシートの表示
- 住所
- Navigateボタン→Google Map表示
- Shareボタン→シェア候補表示
- Mapを表示
- カメラ機能
- プレゼン資料の作成
-
完成したFigmaとAndroidアプリ
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F3127697%2F54e788d9-c59c-61ad-823c-3a4bf7e2bc6f.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=25211c82dbd35a7909fdfeb80cb50886)
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F3127697%2Fe8e65b58-c406-9bb6-65ca-3597ac51dd3c.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=dc0e26ff4cff3941dd84c5a8b72d7b29)
Androidアプリについて
- 上部に前後ガメラの状態を表示
- プレゼン時に映り方を見せるため表示
- 実装時間の都合上前後カメラ同時撮影までは実装できなかった
- 中部にMapとWowのピン留め状態を表示
- WOWの音声と共にピンを指すよう実装
- 目的地をタップするとボトムシートが出力されるまで実装(画像は割愛)
- 下部に画面切り替え用のボタンを表示
3日目
- 各グループが自由に発表
- 審査員の投票を元にランク付け
- 表彰
- 優勝:Cチーム: WoWLog
最後に
普段の業務ではあまり接点のないメンバーかつ解放的な場所でのハッカソンはいい意味で刺激になり、
短い期間の中、コンセプト設定〜アプリの開発まで行い手と頭をかなり働かせました
改めてチームで何かを形にする楽しさを感じられたすごく満足度の高いイベントでした!
皆さん、お疲れ様でした!!