LaravelでGoogle API Text to Speech を使う

やりたかったこと

Google の合成音声（Text to Speech）を使って、簡単なウェブアプリ作りたいなと思いました。

公式ドキュメントだけではつまづいたので、解説です。

まずは、公式ドキュメントのサンプルコードを実行して、音声ファイルをダウンロードできるところまでを目指します。

Google Cloud Text to Seech ドキュメント

Google Cloudでの設定

Google APIを使う時には、Google Cloud で設定をし、jsonファイルをダウンロードしておく必要があります。

ここまでは、公式ドキュメントを参照しながらでも問題はないので、以下をご覧ください。

クイックスタート: クライアント ライブラリの使用

このガイドに従い、1から「4.認証を設定します」まで進めてください。5以降は別の方法となります。

2. Composerでライブラリ追加

ここからがLaravel 独自の方法で進めます。

まずLaravelプロジェクトのディレクトリに移動し、Composer で google のライブラリ一式を追加します。Text to speech だけ入れることもできますが、この際全部入れます。

composer require google/apiclient:"^2.0"

この後、忘れずに dump-autoloadをします。

composer dump-autoload

これでGoogleのライブラリが自動で読み込まれるようになります。

3. jsonファイルの設置

1でダウンロードしたjsonファイルを、Laravel内のどこかに入れます。場所はどこでもいいのですが、今回は config フォルダ内に入れます。

jsonファイル名は仮に google.jsonとし、configフォルダ直下に入れます。

4.実行ファイルを作る

サンプルコードを実行するために、コントローラーを作成します。

php artisan make:controller GoogleController 

本来はModelも作って処理するべきですが、テストなのでコントローラだけで実行します。

Routeも設定します。

Route::get('google', 'GoogleController@index');

Tex to speechサンプルコードはクイックスタートに掲載されているものを使います。ただし、このまま貼り付けてもLaravelでは使えないので、いくつか加工が必要です。

まず、Google APIのドキュメントを参考に、Google APIへの認証情報を設定します。Client Authenticationの項目に、サンプルコードが２種類ありますが、このうち２番目のものを使います。２番目のサンプルコードは以下のものです。

require 'vendor/autoload.php';

use Google\Cloud\VideoIntelligence\V1\VideoIntelligenceServiceClient;

// Authenticating with keyfile data.
$video = new VideoIntelligenceServiceClient([
    'credentials' => json_decode(file_get_contents('/path/to/keyfile.json'), true)
]);

// Authenticating with a keyfile path.
$video = new VideoIntelligenceServiceClient([
    'credentials' => '/path/to/keyfile.json'
]);

１番目のコードでは認証ができなかったです。理由はおそらく、Text to SpeechはVersion 1の方法をとっているから（だと思われます。真相は不明）。

そして、Text to speechのサンプルコードと認証コードを合わせると、コントローラ全体は次のようになります。

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\AudioConfig;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\AudioEncoding;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\SsmlVoiceGender;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\SynthesisInput;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\TextToSpeechClient;
use Google\Cloud\TextToSpeech\V1\VoiceSelectionParams;

class GoogleController extends Controller
{

  public function index()
{

    // Authenticating with keyfile data.
    $textToSpeechClient = new TextToSpeechClient([
        'credentials' => json_decode(file_get_contents(config_path('google.json')), true)
    ]);

    // Authenticating with a keyfile path.
    $textToSpeechClient = new TextToSpeechClient([
        'credentials' => config_path('google.json')
    ]);

    $input = new SynthesisInput();
    $input->setText('Japan\'s national soccer team won against Colombia!');
    $voice = new VoiceSelectionParams();
    $voice->setLanguageCode('en-US');
    $audioConfig = new AudioConfig();
    $audioConfig->setAudioEncoding(AudioEncoding::MP3);

    $resp = $textToSpeechClient->synthesizeSpeech($input, $voice, $audioConfig);
    file_put_contents(resource_path('test.mp3'), $resp->getAudioContent());
  }
}

routeで設定したURL（/google）を実行すると、resourceフォルダ内に "text.mp3" というファイルが生成されているはずです。

参考

Google公式

LaravelでGoogle APIを使う

Tex to Speechを使う

Composer dump-autload

つまずきの原因は、これをしていないことでした。凡ミス。。