結論と注意点
弥生販売ネットワークをGCPのインスタンスへインストールしてみたところ問題なく動きました。イメージとしてはGCPに弥生販売用のSQLサーバ、VPNでローカルPCにクライアントソフトとなります。
忘備録として、気づいた点を残しておきます。
注意点
動作しますが弥生のネットワーク製品はローカルネットワーク上での使用が前提のようなので、クラウドなどのリモート環境でサーバを動作させることは想定していません。そのため保証対象外(サポート対象外?)となるような気もするのでご注意ください。
気づいた点
インストール自体はすんなりいきますが、少し躓いた点があるので。
使用したインスタンス
弥生販売は Windows server で動作、かつ選択したリージョンで選べる最低限の環境を準備してみました。ハードディスクは標準の50Gです。
・n1-standard-1(vCPU x 1、メモリ 3.75 GB)
・Windows Server 2019 Datacenter
またインストールするときに外部からファイルをいろいろとダウンロードする必要があるため、外部アドレスが必要になります。
ネットワーク
今回はVPN経由で試してみました。
ファイアウォール
インスタンス側Windows serverのファイアウォールを設定変更する必要があります。詳細はサーバーの通信設定の確認で確認できます。
インストール
インストールですが付属のディスクの中身をコピーして試しました。その場合下記のエラーが出ます。
SQL Server のセットアップで次のエラーが発生しました:
引数 ‘/V/QB’ の形式が正しくありません。区切り記号 ‘=’ がありません。
この問題については弥生販売、弥生会計に添付しているMicrosoft SQL Serverのインストールについてに解決方法が記載されていたので参考にして、コマンドプロンプトから直接実行(E:\BatchInstaller.exe /sql)で解決しました。
初期設定では英語になっているので、日本語に直します。同時に「コントロールパネル>時計と地域>地域>管理>システムロケール」を日本にしないとインストーラーなどが文字化けします。
クライアント側
クライアント側の設定は「事業所を選択」から行います。ローカルにサーバがないため自動では探してきてはくれません。サーバ名の部分にIPアドレスを直接指定します。
使用感
クラウド環境なので反応は遅くなります。国内リージョンを選んでもローカル環境よりはワンテンポ遅い感じになります。ただまったく使えない、と言うほどではないです。
サーバの構成的は 3.75GB のメモリでは警告がでます。メモリは 4.75GB 推奨のようです。不要なサービスを落としていけば警告は出なくなりそうですが、そこまで試していません。