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異なるNWへの通信は本当にL2スイッチで出来ないのか

Last updated at Posted at 2018-10-02

はじめに

NWは初心者なので、突っ込みどころが多々有ると思います。

問題

NWの勉強をしている中で出てくる、

  • 別NW間の通信はルータ/L3SWが必要
  • L2スイッチで繋がれたホストは同じNW

という文言。

しかし、

  • L2スイッチはMACアドレスでパケット(フレーム)の転送を行う(IPアドレスは関係ない)

という原則が私の頭を混乱させます。

なぜ、IPアドレスが関係ないのに異なるNW間の通信が出来ないのか。
同じNWかどうかなんてL2(MACアドレス)ではわからないはずでは?
そんな疑問をずっと抱いていました。

解説

同じことを考えている方がいました。
https://www.itbook.info/study/p101.html

簡単に言えば、
ARPが届かない(デフォルトゲートウェイへのARP要求に答えるホストがいない)。
ということのようです。

なるほど。。。
そもそもARPの段階で躓いているのか。と一旦納得。

では、
ARPさえ出来てしまえば、L2スイッチを挟んだ別NW間通信が可能になる?

新たな疑問

  • MACアドレステーブルはスイッチが保持
  • ARPテーブルはパケット(フレーム)送信元が保持
  • スイッチはあくまでポートとMACアドレスのヒモ付けしか行っていない
  • 別NWへのARPリクエストはデフォルトゲートウェイ(or デフォルトルート)に投げる
  • でもARPはブロードキャストだから、デフォルトゲートウェイを指定しなければ届くのでは?
    ⇒ 指定していない場合、そもそもARPリクエスト自体投げない。

つまり、
デフォルトルートをL2スイッチに向くようにすれば良いのでは?

やってみた

image.png

R1
(config-if)# ip add 192.168.10.10 255.255.255.0
(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 gi 0/0

R2
(config-if)# ip add 192.168.20.20 255.255.255.0
(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 gi 0/0

R1
# show ip route
S*    0.0.0.0/0 is directly connected, GigabitEthernet0/0
      192.168.10.0/24 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C        192.168.10.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0/0
L        192.168.10.10/32 is directly connected, GigabitEthernet0/0

結果↓

# ping 192.168.20.20
.!!!!

出来た。
かなり無理矢理であるが、出来ることがわかった。

しかし結局

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 gi 0/0 

↑ルータだから実行出来る。Gi0/0からの送信を強制するイメージ。
ホストだと、アドレスで指定しなきゃならない↓。

route add default gw 192.168.10.1

SWにIPアドレス設定(管理VLAN)してGW設定すれば、、、!?
⇒結局SWのIPアドレスは1つのNWにしか所属出来ない=一方通行にしかならない様な気が(試してない)

結論

SWは別のNW間通信ができないが、SWが区別しているのではなく、結果としてそうなっているという感覚。
(ARPさえブロードキャスト出来てしまえばpingは飛ぶ)

ちなみに、

R1:192.168.10.10/24 ---SW--- R2:192.168.10.20/16

とかだとデフォルトルートすら必要なくpingが通る。

また、R1とR2で別のVLANにすると、デフォルトルート設定しても通信できない⇒SWがVLANを区別できるから。

いい勉強になりました。

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