GASでGmailの返信メールの送り先（To）を変更する方法

#背景
Gmailの返信メールで送り先（to）を変更したくなりましたが、しっくりする方法がなかったので備忘録として残します。
Qiita初投稿です！

#シチュエーション
定期的に行われるイベントの連絡メールに対して、リマインドメールを送る。
ただし、連絡メールは返信が来ない可能性があるため、最新メールに返信すると送り先が自分になる可能性がある。
メールのスレッドの最新に返信し、送り先を連絡メールを送った人に送りたい。

自分　：連絡メール To Who
　↓
Who　 ：返信（ないかもしれない） To 自分
　↓
自分　：リマインドメール（最新のメールに対して、最初の送り先にメールを送る） To Who

#調査
GASの公式
GASの公式の返信メール作成メソッドを見ても宛先を変更する方法はなさそう…

createDraftReply(body, options)

オプションを見ても、toに関しては記載なし。

#ソース

メイン.gs

function myFunction() {
  
  //返信メールの雛形
  var mailBody = "各位\r\n"
  + "hogeのリマインドです。\r\n"
  + "以上です。\r\n";
  
  //Gmailで検索する条件を作成
  var serchInfoMap = {};
  serchInfoMap['subject'] = "調べたいタイトル";
  serchInfoMap['after'] = "2019/10/05";
  
  //検索条件で取得したスレッド単位のメッセージリスト（2次元配列で縦がスレッド、横がメッセージ）
  var messageList = searchMessageList(serchInfoMap);
  
  //スレッド単位にループ
  for(var index in messageList){
    
    //引用文形式に力技で変換する
    var lastMail = messageList[index][messageList[index].length - 1];
    var quteBody = generateQuoteMailBody(lastMail.getPlainBody(), lastMail.getDate(), lastMail.getFrom());
    var createMailBody = mailBody + "\r\n" + quteBody;
    
    //返信メールを下書きに作成
    var replayMailDrfut = lastMail.createDraftReply(createMailBody);
    var replayMailMessage = replayMailDrfut.getMessage();
    
    var firstMail = messageList[index][0];
    var mailArgs = {cc:firstMail.getCc()};
    
    //作成したメールの送り先を更新
    replayMailDrfut.update(firstMail.getTo(), replayMailMessage.getSubject(), replayMailMessage.getPlainBody(), mailArgs) ;
  }
}

メール.gs

/*
スレッド単位にメールリストを取得する

@parm Gmail検索条件（key:Gmailの検索クエリのキーワード、value:キーのキーワードで検索する値）

@return メッセージリスト
*/
function searchMessageList(serchInfoMap){
  
  var query = "";
  for(var serchKey in serchInfoMap){
    query = query + serchKey + ":" + serchInfoMap[serchKey] + " ";
  }
  Logger.log(query);
  
  //メールの検索
  var threadList = GmailApp.search(query);
  var messageList = GmailApp.getMessagesForThreads(threadList);
  return messageList;
}


/*
引用メール本文を生成する（力技…）

@parm メール本文
@parm メール受信日
@parm 差出人

@return 引用形式のメール本文
@返却イメージ

On 2019/10/05/ 12:59, 差出人 wrote:
>〇〇
>××

*/
function generateQuoteMailBody(mailBody, receivedDate, from){
  
  //サンダーバードで自動生成される返信時の差出人、受信日を作成
  var bodyHeader = "On " + Utilities.formatDate(receivedDate, 'Asia/Tokyo', "yyyy/MM/dd hh:mm") + ", " + from + " wrote:\r\n";
  var quoteMailBody = bodyHeader + mailBody;
  
  //サンダーバードだと引用文として認識される「>」を改行直後に追加
  quoteMailBody = quoteMailBody.replace(/\r\n/g, '\r\n>'); 
  
  return quoteMailBody;
}

#解説
基本的には、コメントの通りです。
返信メールを一旦下書きに作成してから、更新する処理になっています。
あと、引用返信についてもオプションで指定がなかったので、改行文字を置換して無理やり、引用形式にしてます。
メールクライアントにサンダーバードを使用しているため、サンダーバード前提で処理を組んでます。

もっとイケてる方法やなにかあればご指摘お願いします！

#参考URL
GASの公式
Gmailの検索演算子について
サンダーバード