言語処理100本ノック 2015の挑戦記録です。環境はUbuntu 16.04 LTS + Python 3.5.2 :: Anaconda 4.1.1 (64-bit)です。過去のノックの一覧はこちらからどうぞ。
第2章: UNIXコマンドの基礎
hightemp.txtは,日本の最高気温の記録を「都道府県」「地点」「℃」「日」のタブ区切り形式で格納したファイルである.以下の処理を行うプログラムを作成し,hightemp.txtを入力ファイルとして実行せよ.さらに,同様の処理をUNIXコマンドでも実行し,プログラムの実行結果を確認せよ.
###16.ファイルをN分割する
自然数Nをコマンドライン引数などの手段で受け取り,入力のファイルを行単位でN分割せよ.同様の処理をsplitコマンドで実現せよ.
####出来上がったコード:
# coding: utf-8
import math
fname = 'hightemp.txt'
n = int(input('N--> '))
with open(fname) as data_file:
lines = data_file.readlines()
count = len(lines)
unit = math.ceil(count / n) # 1ファイル当たりの行数
for i, offset in enumerate(range(0, count, unit), 1):
with open('child_{:02d}.txt'.format(i), mode='w') as out_file:
for line in lines[offset:offset + unit]:
out_file.write(line)
####実行結果:
一例として、N=5の場合の結果を載せます。
全部で24行なので、5分割すると各ファイルは5行になり、最後のファイルだけは4行になります。
高知県 江川崎 41 2013-08-12
埼玉県 熊谷 40.9 2007-08-16
岐阜県 多治見 40.9 2007-08-16
山形県 山形 40.8 1933-07-25
山梨県 甲府 40.7 2013-08-10
和歌山県 かつらぎ 40.6 1994-08-08
静岡県 天竜 40.6 1994-08-04
山梨県 勝沼 40.5 2013-08-10
埼玉県 越谷 40.4 2007-08-16
群馬県 館林 40.3 2007-08-16
群馬県 上里見 40.3 1998-07-04
愛知県 愛西 40.3 1994-08-05
千葉県 牛久 40.2 2004-07-20
静岡県 佐久間 40.2 2001-07-24
愛媛県 宇和島 40.2 1927-07-22
山形県 酒田 40.1 1978-08-03
岐阜県 美濃 40 2007-08-16
群馬県 前橋 40 2001-07-24
千葉県 茂原 39.9 2013-08-11
埼玉県 鳩山 39.9 1997-07-05
大阪府 豊中 39.9 1994-08-08
山梨県 大月 39.9 1990-07-19
山形県 鶴岡 39.9 1978-08-03
愛知県 名古屋 39.9 1942-08-02
####UNIXコマンド確認用のシェルスクリプト:
#!/bin/sh
# Nを入力
echo -n "N--> "
read n
# 行数算出 wcは行数とファイル名を出力するのでcutで行数のみ切り出し
count=`wc --line hightemp.txt | cut --fields=1 --delimiter=" "`
# 1分割当たりの行数算出 余りがある場合は行数を+1
unit=`expr $count / $n`
remainder=`expr $count % $n`
if [ $remainder -gt 0 ]; then
unit=`expr $unit + 1`
fi
# 分割
split --lines=$unit --numeric-suffixes=1 --additional-suffix=.txt hightemp.txt child_test_
# 検証
for i in `seq 1 $n`
do
fname=`printf child_%02d.txt $i`
fname_test=`printf child_test_%02d.txt $i`
diff --report-identical-files $fname $fname_test
done
####結果の確認:
いくつかの結果を載せます。
N=1の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 1
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 1
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
N=2の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 2
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 2
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
ファイル child_02.txt と child_test_02.txt は同一です
N=5の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 5
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 5
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
ファイル child_02.txt と child_test_02.txt は同一です
ファイル child_03.txt と child_test_03.txt は同一です
ファイル child_04.txt と child_test_04.txt は同一です
ファイル child_05.txt と child_test_05.txt は同一です
N=7の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 7
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 7
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
ファイル child_02.txt と child_test_02.txt は同一です
ファイル child_03.txt と child_test_03.txt は同一です
ファイル child_04.txt と child_test_04.txt は同一です
ファイル child_05.txt と child_test_05.txt は同一です
ファイル child_06.txt と child_test_06.txt は同一です
diff: child_07.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
diff: child_test_07.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
今回のプログラムでは6分割しかされないので、7分割目のファイルがない旨のエラーになります。これは、全24行を7分割しようとすると1ファイル当たり4行になってしまい、6ファイルで済んでしまうロジックのためです。
もしかしたら、4行のファイルを3つと、3行のファイルを4つに分割しないといけないかも知れません。このコードだと不正解かも...^^;
N=24の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 24
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 24
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
ファイル child_02.txt と child_test_02.txt は同一です
ファイル child_03.txt と child_test_03.txt は同一です
ファイル child_04.txt と child_test_04.txt は同一です
ファイル child_05.txt と child_test_05.txt は同一です
ファイル child_06.txt と child_test_06.txt は同一です
ファイル child_07.txt と child_test_07.txt は同一です
ファイル child_08.txt と child_test_08.txt は同一です
ファイル child_09.txt と child_test_09.txt は同一です
ファイル child_10.txt と child_test_10.txt は同一です
ファイル child_11.txt と child_test_11.txt は同一です
ファイル child_12.txt と child_test_12.txt は同一です
ファイル child_13.txt と child_test_13.txt は同一です
ファイル child_14.txt と child_test_14.txt は同一です
ファイル child_15.txt と child_test_15.txt は同一です
ファイル child_16.txt と child_test_16.txt は同一です
ファイル child_17.txt と child_test_17.txt は同一です
ファイル child_18.txt と child_test_18.txt は同一です
ファイル child_19.txt と child_test_19.txt は同一です
ファイル child_20.txt と child_test_20.txt は同一です
ファイル child_21.txt と child_test_21.txt は同一です
ファイル child_22.txt と child_test_22.txt は同一です
ファイル child_23.txt と child_test_23.txt は同一です
ファイル child_24.txt と child_test_24.txt は同一です
N=25の場合:
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ python main.py
N--> 25
segavvy@ubuntu:~/ドキュメント/言語処理100本ノック2015/16$ ./test.sh
N--> 25
ファイル child_01.txt と child_test_01.txt は同一です
ファイル child_02.txt と child_test_02.txt は同一です
ファイル child_03.txt と child_test_03.txt は同一です
ファイル child_04.txt と child_test_04.txt は同一です
ファイル child_05.txt と child_test_05.txt は同一です
ファイル child_06.txt と child_test_06.txt は同一です
ファイル child_07.txt と child_test_07.txt は同一です
ファイル child_08.txt と child_test_08.txt は同一です
ファイル child_09.txt と child_test_09.txt は同一です
ファイル child_10.txt と child_test_10.txt は同一です
ファイル child_11.txt と child_test_11.txt は同一です
ファイル child_12.txt と child_test_12.txt は同一です
ファイル child_13.txt と child_test_13.txt は同一です
ファイル child_14.txt と child_test_14.txt は同一です
ファイル child_15.txt と child_test_15.txt は同一です
ファイル child_16.txt と child_test_16.txt は同一です
ファイル child_17.txt と child_test_17.txt は同一です
ファイル child_18.txt と child_test_18.txt は同一です
ファイル child_19.txt と child_test_19.txt は同一です
ファイル child_20.txt と child_test_20.txt は同一です
ファイル child_21.txt と child_test_21.txt は同一です
ファイル child_22.txt と child_test_22.txt は同一です
ファイル child_23.txt と child_test_23.txt は同一です
ファイル child_24.txt と child_test_24.txt は同一です
diff: child_25.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
diff: child_test_25.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
全部で24行しかないので、25分割はできません。このエラーは仕方ないかと思います。
今回はpythonよりもシェルスクリプトに苦労しましたが、少し慣れてきました。printf
というコマンドまであることを知って、UNIXコマンドの多彩さに驚いています。
17本目のノックは以上です(いつも最後に書いているノックの本数が1本ずれていませんか?とのご指摘をいただきましたが、このノックの最初の問題番号は0なので、問題番号とは1本ずれています)。誤りなどありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。