はじめに
2022年4月も3週目に差し掛かり、新入社員の皆様は、
自社のマナー研修やセキュリティ研修を終えて、
プログラミング研修や、OJTをボチボチ開始する頃でしょうか。
今回は、これからプログラミング、ひいては社会人として知識や技術を身につけていく上で、
目の前の課題をクリアするために、先輩や上司に質問することがあると思います。
そんな時に気をつけておくべきことを紹介させていただきます。
私個人の見解ですので、全ての現場で通用・評価されるものではないので、臨機応変に対応してください。
プライドを捨てて先輩に聞け
今まで学業において、どんなに勉強を積んで、成績が優秀だったとしても安心してください。
社会と学業では全くフィールドが違います。
わからないことや、一人ではどうにも出来ないような事も多々あります。
「こんな事聞いたら迷惑ではないか、、」
「仕事ができない奴だと思われないか、、」
なんて心配をする事もあるかと思います。
大丈夫です。
上司や先輩も、最初からそのつもりで接しています。
わからないことがあっても、ネットを駆使して、一人で解決し、先に進める事もあると思います。
ですが、その時点で、先輩・上司との貴重なコミュニケーションを1つ失っていると思ってください。
そのように日々の課題を進めていくと、いざ本当に自分では解決できない時に、先輩に質問しても、その時はわからないことはクリアになるかもしれません。
でも、質問された側の先輩方は、
- これまでどういうことが分からなかったのか
- どんな分野が苦手なのか
というプロセスを把握することができません。
「1から10、全てわかりません」というスタンスは流石に、埒が開かないですが、これまでのプライドは捨ててどんどん質問しましょう。
これが出来なく自己紹介で、「コミュニケーション力に自信があります!」なんて、間違ってもしないように。
質問するタイミング
「みんな忙しそうだし、話しかけていいのかな・・」
なんて思っちゃいますよね。
みんな暇なタイミングはなく、忙しいので、その隙間を狙う必要がります。
では、いつ質問すると、スマートかを紹介します。
出社パターン
- これから質問しようとしている人が、誰とも会話していない時。(たまに、会話・電話中に割って入ってくる強者がいる)
- 業務時間内(休憩中や業務時間外は、関係を築くまで避けましょう)
在宅パターン
昨今は在宅での研修もあると思います。
在宅の場合の話しかけるファーストコンタクトはチャットとかですかね?
その場合でも、業務時間外は避けたほうがいいでしょう。
質問の仕方
ファーストコンタクトは以下がベターでしょう。
お疲れ様です。自分だけでは解決できないことがあり、知恵をお借りしたいのですが、お時間よろしいでしょうか。
聞き方はたくさんあると思いますが、ポイントは以下でしょう。
- 「自分だけでは解決できない」・・・ちゃんと自分でも調査したよ
- 「知恵をお借りしたい」 ・・・全て教えてくれってわけではないですよ
- 「お時間よろしいでしょうか」・・・先輩の予定を優先しますよ
Badな質問
よく聞くBadな質問のセオリーパターンです。
事実なんでしょうけど、質問される側に対しては、あまり良い印象を与えません。
「この課題」について、「どうやったらできるのか」分からないのですけど、、、
- 「この課題」について・・・先輩は研修を受けてるわけではないため、「この課題」と言われても知らない。
- 「どうやったらできるのか」・・・自分で解決しようとしてる?
- 「わからないのですけど、、、」・・・「けど」なんだ!?質問は最後も言い切ろう!
なんか、エラーが出てできません。
もう、コンピュータのせいにしちゃってない?
エラーが発生したのは、きっと操作した人がきっかけだった可能性がある。
エラーと言われても、この業界には無限に近いエラーがあるから、
具体的に画面には何が表示されてるのか?
メッセージが出てるなら、その意味を調べたのか?英語なら翻訳したのか?
大体、書いてるまんまだから、解決策も画面に書かれたことをそのまま伝えて終わります。
Goodな質問
質問の仕方って難しいですよね。
それでもスムーズなコミュニケーションを取るために、最初は時間がかかるかもしれませんが、
質問の仕方を工夫してみましょう。
質問例
今、これこれこんな課題に取り組んでいて、ゴールはこうなんです。
こういう仕組みで実現しようとして、こういうコードを書いています。
実行してみると、xxxというエラーが発生して、
自分でも調べてみたのですが、解決に至らず、行き詰まってしまいました。
解決に向けて参考になる資料や、ヒントをいただけないでしょうか。
Pointは、
- 今自分が何をしているのか
- 達成条件は何なのか
- 実現するためにどうしようとしているのか
- 今の状況
- 自分でも調べてみた
- 全てを教えてもらうのではなく、あくまでもヒントをくれ
こんな感じでしょうか。
会社の文化や、先輩のスタイルによって、
「こんな細かい質問考える時間あったら、さっさと聞いてこい!」
って言われるかもしれません。
今後プロジェクトに参画すると色々な方と、会話するので、
上記のような質問を時間をかけずにできるようにした方が良いでしょう。
メモを取れ
本当にメモを取らない方が多いです。
なんだったら、手帳すら持ってないんじゃないか?ってイメージです。
百歩譲って、テキストに起こしながら相談する方がいいでしょう。
自分からした質問を記録し忘れて、再度質問するのは、非常にナンセンスです。
避けた方がいい言葉
質問の仕方とは離れますが、会話をする上で避けた方が良い言葉あります。
ワード | 説明 |
---|---|
了解です | 「承知しました。」に言い換えましょう。了解するのは先輩・上司です。 |
わかりました | 「承知しました。」ふてくされてるの? |
やってみます | 「やります」にしましょう。「〜してみます」は、言われたからやると捉えかねません。あくまでも自分の意思で「やる」ことを忘れずに。 |
よろしかったでしょうか | 「よろしいでしょうか」過去形ではなく、進行形で。 |
〜じゃないですか | 知りません。 |
なるほどですね | 素直に、「ありがとうございます」でいいです。 |
最後に
壁にぶつかった時、行き詰まってしまった時、自分だけでは解決できず、
上司・先輩、時には同僚に相談することが今後増えていきます。
人と会話することを臆せずできますということが、コミュ力があるということではないと思います。
相談する際は、
- 自分の置かれている状況を説明し
- 相手の今の状況も尊重し
- こう説明したら悪い印象を与えないかな?
を意識して会話することが、良好なコミュニケーションと私は思います。
最初はなかなか自分でアクションを起こすのが大変かもしれません。
研修で、朝会・夕会があれば、絶好の機会だと思いますので、そこでまずは相談しましょう。
分からないことを分からないまま、明日へ持ち越さない!
ということを意識して研修してみたら、また違った世界が見えるかもしれません。