代入演算子のオーバーロードで無限再帰の罠(派生クラス)

今日軽くハマったミスの備忘録。

代入演算子をオーバーロードしたらハングした

それが代入演算子というのは作業の経緯からすぐ分かったが、原理がすぐには分からなかった。

そもそもやりたかったことは

• 親クラスの中身を子クラスにコピーしたい
• 親クラスのフィールドが private だったので個別にコピーできず
• 親クラスの代入演算子でコピーしよう

原理と解決

問題のコード

class Base
{
private:
	int m = 1;
};

class Child : public Base
{
public:
	Child & operator =( const Base& src )
	{
		*this = src;
		return *this;
	}
};

int main()
{
	Base a;
	Child b;
	b = a;
}

こういうコードをgccでコンパイルしたら特にwarningが出るでもなくビルドできたので走らせたら、ハングした。why!?
もちろん本番コードはこれより複雑なやつなので。

仕方なくお試しコードをVC++でやってみたところ、「関数を回帰するとランタイム スタック オーバーフローが発生します。」と言われた。
回帰？あ、再帰呼び出しか！

	*this = src;

oh... そういうことか...
親クラス同士は関係ないから解決策は当然以下の通り。

	Child & operator =( const Base& src )
	{
		*(static_cast<Base*>(this)) = src;
		return *this;
	}

文章を推敲してちゃんと答えが途中に出てた。「親クラスの代入演算子でコピーしよう」って言ってて出来てなかったんじゃん。
普段あまりやらないことすると、とんでもないミスを犯しがちですぅぁぁぁ