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Mayaの作業環境をプロジェクトで統一する

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環境

  • Windows
  • Autodesk Maya 2025.3

作業環境の統一

ビューポートやフレームレートのように、プロジェクトごとに指定が決まっているものはユーザーに個別で設定させるのではなく、プロジェクトのスタートアップスクリプトで自動設定させるようにすると設定ミスやプリファレンスのリセットによるトラブルを防止できるため、おすすめです。

スタートアップスクリプト

Mayaでスタートアップスクリプトを作成するのは簡単で、melスクリプトとして作成したい場合は userSetup.mel、Pythonファイルとして作成したい場合は userSetup.py というファイル名で保存するだけです。

上記のファイル名のスクリプトは常にMaya起動時に実行されるため、このファイルを利用してプロジェクトの作業環境を統一することができます。

また、Mayaではmelスクリプトのディレクトリは環境変数 MAYA_SCRIPT_PATH、Pythonスクリプトのディレクトリは PYTHONPATH で指定可能です。

実際のプロジェクトではMaya起動前に環境変数で使用するディレクトリをセットしてスタートアップスクリプトを読み込ませるのが良いかと思います。

userSetup.pyの例

userSetup.py
from maya import cmds


def set_preferences() -> None:
    cmds.optionVar(
        cat="PROJECT NAME",
        sv=[
            ["vp2RenderingEngine", "DirectX11"],
            ["workingUnitTimeDefault", "120fps"],
            ["workingUnitTime", "120fps"],
        ],
    )


if __name__ == "__main__":
    set_preferences()

プリファレンスの多くの設定は optionVar コマンドで設定できます。このコマンドにはカテゴリを設定するためのオプションとして category(cat) があります。こちらにプロジェクト名などを指定しておけばプリファレンスファイル内で1つのカテゴリとしてまとめられるため、デバッグも行いやすくなります。

プリファレンスファイル

Maya 2025 のプリファレンスはWindows環境での既定の場所として %USERPROFILE%\Documents\maya\2025\prefs に保存されています。
例えば、Mayaのプリファレンスウィンドウで設定できる多くの項目は userPrefs.mel に保存されており、拡張子でもわかるように中身はmelスクリプトの形式で記述されています。

スプラッシュスクリーンの変更

Maya 2025 の起動時に表示されるスプラッシュスクリーンの画像はWindowsの既定では
C:\Program Files\Autodesk\Maya2025\icons\MayaStartupImage.png が表示されます。

スプラッシュスクリーンの画像は環境変数 XBMLANGPATH で指定した場所に同名のファイル MayaStartupImage.png を配置することで変更が可能です。

こちらを設定しておくと視覚的に退屈させないだけでなく、現在読み込まれている設定がプロジェクトのものかユーザーが判断しやすくなります。

参考

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