動機
EmEditor で Ruby のスクリプトを書いているとする。だーっと書き進めている途中でちょっと文法チェックでもしておこうかな,と思ったとする。
文法チェックは
ruby -c foo.rb
でいいわけだけど,いちいちコマンドラインに行って,とか面倒。
そこで EmEditor の機能である「外部ツール」というのを使ってみる。
やり方
[ツール]→[外部ツール]→[外部ツールの設定]で「外部ツール」ダイアログを出す。
[新規作成]で「外部ツールのプロパティ」ダイアログを出す。
「タイトル」
「タイトル」は「Ruby 文法チェック」とか好きなように。
「コマンド」
「コマンド」は Ruby のコマンドのパスを入れる。ここだけちょっと注意が必要。
パスが通ってるなら「ruby
」でいい。
Ruby Installer for Windows で入れて,かつ環境変数に Ruby の処理系のパスを入れてなかったりとか,複数の Ruby を使い分けてるとかだったら,たとえば
c:\Ruby21\bin\ruby
みたいな感じで絶対パスを指定してやる。
「コマンド」欄にはオプションの類を一切書いてはいけない。
「引数」
次に「引数」を
-c $(Path)
とする。「$(Path)
」の部分は EmEditor が〈今開いているファイルのパス〉に置き換えてくれる。
「ファイルを保存する」
チェックをかける前に,いま開いているファイルを保存しておかないと最新版のチェックにならないから,「ファイルを保存する」にチェックを入れておこう。
「アウトプットバーを使用する」
チェックした結果は「アウトプットバー」というところに表示するようにしよう。そのためには「アウトプットバーを使用する」にチェックを入れる。
初期値のままでいいもの
「初期ディレクトリ」は空のままでいいし,「入力」は「無し」のまま,「出力」「標準エラー」は「破棄」のままでいい。
「終了時に閉じる」も OFF のまま。さもないとアウトプットバーが一瞬で閉じて結果が見られなくなる。
警告も出させようか
どうせなら,Ruby 1.9 で追加された -w
オプションも付けようか。
こうするといろいろ警告を出してくれる。制御構造のインデントが合ってないといったことまで気にかけてくれるのだ。
このためには「引数」を
-c -w $(Path)
とすればいい。
使い方
設定ができていれば,Ruby スクリプトを開いている状態で,[ツール]→[外部ツール]→[Ruby文法チェック]として呼び出すだけ。