はじめに
こんにちは、株式会社mofmofでエンジニアとしている@sazumyと申します。
最近、英語の技術書(紙)を1冊読む機会があったので、その時の体験をシェアしたいと思います。
前提
まず前提の共有ですが、世の中に溢れる情報は言語別に大きく偏りがあります。
- インターネットで使われている言語の25%は英語(日本語は2.5%)といわれ
- ユネスコの図書目録にある出版物のうち、英語の1,266,110件に対して日本語が29,246件と(12月16日現在)、約43倍の差
日本語で調べて目的の情報がない場合、他の言語、特に英語での情報収集が視野に入るのは当然といえるでしょう。
今回読んだ本
今回読んだ本はこちらです。
Daniel Correa (著), Greg Lim (著)
『Practical Nest.js: Develop clean MVC web applications(ペーパーバック版)』
仕事でNest.jsに触ることになったのですが、日本語で包括的に学べる入門書がなく公式のチュートリアルの内容だけでは実務で使うのに不安だったので購入を決めました。
個人的に紙の本が好きというのも購入の理由です。
昔教育学を学んでいた時のうろ覚えな知識で申し訳ないのですが、物事を記憶しようとするときに 「脳に与える刺激の数と種類が多い方が記憶に残る」 という論を読んだことがあって、
紙の本なら「見る(視覚)」「読み上げる(聴覚)」「書き込む(触覚)」と様々な感覚器を刺激できて効率が良いのでは? と勝手に思っているためです。
本にこだわらない人は公式が提供しているビデオチュートリアル(通常価格$175.99 ) にあたってみても包括的な内容が学習できそうです。
免責事項
以下、読んだ時の方法を紹介していきます。
が、私の英語のスペックは若干偏り気味なので(TOEIC800点以上、大学院で英語の学術書もそこそこ読んでいた)誰にでも再現可能な内容になっていない可能性があります。ご了承ください
どう読むか
まずは受験英語でたくさんやった人も多いであろう、パラグラフリーディングを徹底 します。この辺りは巷にメソッドが溢れていると思うので詳しくは述べませんが、私が特に意識していたのが 「今、何について話しているか見失わない」 ということです。
今、何について話しているか見失わない
これを読んでいる人の多くは英語が第一言語ではないと思いますので、英語の文章を読むときに頭や目が疲れるのは当然です。一つ一つの単語は理解できても、頭が疲れて「あれ?今何について話していたんだっけ?」と理解できなくなるのが外国語で本を読む時の一つの難しさだと思います。
私はまず、下記の図のように 主語がなんだかわからなくなりそうな時はとりあえず「ここが主語だよ」的なマークをつけて いました。これで大分「今、どこにいるのか」を見失わなくなります
もう一つ、上の画像にあるように 日本語で見出し的なメモをつける のも役に立ちました。特定のことについて後で見直したくなった時に日本語見出し(パッと目に付く)を辿れば良いので。
あと、文の構造が複雑なところは 文の構造がわかるように書き込みを入れる というのも役に立ちました。下記のような感じです。
route paramaters
について話すぞと上の方で言っているのですが、1段落間に入るので、その間に忘れちゃうんですよね。それを忘れないように線で繋いでメモを残しています。
こういうふうに ざっくり大きな構造を掴むことでかなりすんなり情報がわかって きました。あまり細かくやりすぎないのもポイントだと思います。
AIに読んでもらう
さて、以上は英語学習の本に色々と出てくる内容だと思います。ここから先がシェアしたかった内容です。
今回はテストでもなんでもありませんので、わからない部分はAIに読んでもらっても良いと思います。私は本の画像をChatGPTに送って日本語訳をしてもらいました。
そして、 そういう箇所って、結局日本語でもよくわからない 内容だったりするのですよね。なので、わからないところはその翻訳内容に続けて、どういうことか日本語でAIに訪ねていました。
これで一層理解が深まったように思います。
ハンズオンでよくわからないところをAIに尋ねる
また、今回はハンズオンの技術書だったのですが、書いたコードでわからないところもAIに訪ねながら学習しました。
チャットで講師に尋ねながら学習できる講座のような感じになりました。
理解がそもそも難しい箇所は、外国語で学習することでより理解がむずかしくなっていると思いますので、それを一つ一つ確認し、自信を持って次に進めるのがよかったです。
最後に(感想とまとめ)
さて、今回初めて英語の技術書を1冊読んだのですが、思ったことをまとめたいと思います。
- 日本語で見つからなかった内容が体系的に学習できてよかった
- 思ったよりも簡単だった(技術書の英語はシンプル!)
- ちょっとレベルが高い内容にチャレンジしてもAIが助けてくれる!
一つ一つ掘り下げると長くなってしまいますが、思いのほか楽しい&得られるものも大きい体験だったので、また日本語に情報が少ないときには英語の文献を漁ってみたいと思います。