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RailsでAjaxで「いいね!」機能を実装する。

Last updated at Posted at 2021-01-12

何をしたか

Railsの課題を実施しています。その中で「いいね!」機能をAjaxで作成しましょうというタスクがありました。
実は以前、非同期通信ではない「いいね!」機能は作成したことがありました。

▼その時の記録はこちら
Railsで「いいね!」機能を作る - ①アソシエーションに別名をつける
Railsで「いいね!」機能を作る - ②「いいね!」のcreateアクション
Railsで「いいね!」機能を作る - ③「いいね!」を解除できるようにする

また、別の記事で**「いつかAjaxで”いいね!”機能を作ってみたい」**と言いつつ、作っていなかったので、作成の手順をノートにまとめたいと思います。

なお、ここではメモ程度に実装手順を紹介しています。実際に詳しい実装の手順は↑上記の記事をご覧ください。

また、実装環境は以下の通りです。

  • Rails 5.2.3
  • Ruby 2.6.0

仕様確認・定義する

「いいね!」機能はアソシエーションの定義に若干ひねりが必要です。今回もまずはDB構造と仕様を確認します。その結果、DB構造と仕様は下記の通りでした。

Image from Gyazo

imagesテーブルは画面外にあります。
※他にもあるテーブルの中の一部を表示しています。

このうち、**「自分の投稿にいいね!できない」**というのは、下記のように、自分の投稿の時にはビューに「いいね!」ボタンを表示しない、という形で実現しています。

▼自分の投稿の時(編集・削除ボタンを表示)
Image from Gyazo

▼自分以外の投稿の時(いいね!ボタンを表示)
Image from Gyazo

また、**like_posts**と赤文字で書いてあるのは、この後記載するアソシエーションの別名です。
「アソシエーションの別名って???」という方は、こちらの記事に詳しく説明してあります。

Railsで「いいね!」機能を作る - ①アソシエーションに別名をつける

マイグレーションの作成

では、ここから実装していきます。まずは、マイグレーションファイルを作成します。
usersテーブルとpostsテーブルはそれぞれ作成済という前提です。
likesテーブルは下記のように作成します。

db/migrate/XXXXXXXXXX_create_likes.rb
class CreateLikes < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    create_table :likes do |t|
      t.references :user
      t.references :post

      t.timestamps
      t.index [:user_id, :post_id], unique: true
    end
  end
end

「いいね!」はlikesテーブルにデータをきちんと入力できれば実現されます。
(どうしてそうなるのかは、こちらの記事をご覧くださいませ^^)
Railsで「いいね!」機能を作る - ②「いいね!」のcreateアクション

また、

t.index [:user_id, :post_id], unique: true

の部分で、同じユーザー・同じ投稿への「いいね!」が投稿できないように、DB側で制御をしています。

アソシエーションの定義

postsuserslikesのモデルファイルに、それぞれ下記のようにアソシエーションを記載しました。

class User < ApplicationRecord
  # ★1
  has_many :posts, dependent: :destroy
  
  # ★2
  has_many :likes, dependent: :destroy
  has_many :like_posts, through: :likes, source: :post
end

class Post < ApplicationRecord
  # ★1
  belongs_to :user

  # ★2
  has_many :likes, dependent: :destroy
  has_many :users, through: :likes
end

class Like < ApplicationRecord
  belongs_to :post
  belongs_to :user
end

UserPostの★1と★2の下の2行は、それぞれ

  • ★1 ... ユーザーが投稿したpostに関する定義
  • ★2 ... ユーザーが「いいね!」したpostに関する定義

です。User => Like => Post の流れに、:like_postsとアソシエーションの別名をつけているのがポイントです。

has_many :like_posts, through: :likes, source: :post

これで、

user = User.first
user.like_posts

↑この形で、ユーザーが「いいね!」した投稿一覧が取得できます。

コントローラーの定義

コントローラーの内容は以下の通りです。「いいね!」(create)と「いいね!解除」(destroy)をそれぞれ以下のように定義します。

likes_controller.rb
class LikesController < ApplicationController
  def create
    @post = Post.find(params[:post])
    current_user.like(@post)
  end

  def destroy
    @post = Like.find(params[:id]).post
    current_user.unlike(@post)
  end
end

コード中にあるlikeunlikeはそれぞれ、「いいね!」と「いいね解除」を行う、Userのモデルメソッドです。

Userのモデルメソッドの定義(likeunlike

User.rbには、以下のモデルメソッドを定義します。

models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :posts, dependent: :destroy
  
  has_many :likes, dependent: :destroy
  has_many :like_posts, through: :likes, source: :post
  def own?(object)
    id == object.user_id
  end

  def like(post)
    likes.find_or_create_by(post: post)
  end

  def like?(post)
    like_posts.include?(post)
  end

  def unlike(post)
    like_posts.delete(post)
  end
end

like?ユーザーがすでにその投稿に「いいね!」しているかを判別するメソッドです。この後ビューで使うので載せています。

また、owm?も今回の実装には直接関係がないのですが、この後ビューで使用しているので載せています。対象のオブジェクトの作成者を判別するメソッドです。

like_posts.delete(post)

何気に、like_postsでユーザーが「いいね!」したポスト一覧を取得してdestroyしているのも、ミソかなあと思っています。

ビューの定義(非同期「ではない」実装の場合)

その後、ビューを書いていきます。まずは非同期ではない実装でビューを作成していきます。なお、読みやすさのため、装飾のための要素や機能は省いています。

- @posts.each do |post|
  - if logged_in?  # ログイン確認
    - if current_user.own?(post)  # 所有を確認
      = link_to post_path(post), method: :delete do
        = icon 'far', 'trash-alt' # ゴミ箱アイコン
      = link_to edit_post_path(post) do
        = icon 'far', 'edit' # 編集アイコン
    - else
      - if current_user&.like?(post) # すでにいいね!してるか確認
        = link_to like_path(current_user.likes.find_by(post: post)), method: :delete do
        = icon 'fa', 'heart' # ハート(黒)
      - else
        = link_to likes_path(post: post), method: :post do
          = icon 'far', 'heart' # ハート(白)

logged_in?はGemで生成されている、ログインしているかどうかを判別するメソッドです。

実は、ここまでの実装で、「いいね!」機能自体はできています。「いいね!」ボタンを押して、画面をリロードすると「いいね!」と「いいね解除」がそれぞれ切り替えられているのがわかります。

▼「いいね!」を押してから、リロード(画面外のボタンを押下)すると、アイコンが切り替わっている
Image from Gyazo

「いいね!」を非同期で実現する

さて、ここからが本題です。これら「いいね!」機能を非同期で実現していきます。

リンクをremote: trueにする

まずはリンクをremote: trueにして、通信を非同期通信にします。

- @posts.each do |post|
  - if logged_in?
    - # 省略
    - else # それぞれ、link_toの後ろにremote: trueを追記
      - if current_user&.like?(post)
        = link_to like_path(current_user.likes.find_by(post: post)), method: :delete, remote: ture do
        = icon 'fa', 'heart'
      - else
        = link_to likes_path(post: post), method: :post, remote: ture do
          = icon 'far', 'heart'

Ajax用のビューファイルを作る - (1)ボタンの移動

上記のビューファイルのうち、さらにlikeunlikeのボタンについては、それぞれ後に続くAjaxの処理用に、別のパーシャルに分ます。また、Ajaxの処理の目印となるように、id属性も付与しています。

- @posts.each do |post|
  - if logged_in?
    - # 省略
    - else id="like-button-#{post.id}" # id属性を追記
      - if current_user&.like?(post)
        = render 'likes/unlike_button', post: post # パーシャルへ移動
      - else
        = render 'likes/like_button', post: post # 同上

パーシャルの中身はこちらです。

views/likes/_unlike_button.html.slim
= link_to like_path(current_user.likes.find_by(post: post)), method: :delete, remote: true do
  span.c-icon-button= icon 'fa', 'heart', class: 'fa-lg'
views/likes/_like_button.html.slim
= link_to likes_path(post: post), method: :post, remote: true do
  span.c-icon-button= icon 'far', 'heart', class: 'fa-lg'

Ajax用のビューファイルを作る - (2).js.erbファイルを作る

likescreatedestroyアクションに対応した.js.erbファイルをそれぞれ作成します。

/views/likes/create.js.erb
$("#like-button-<%= @post.id %>").html("<%= j(render 'unlike_button', post: @post) %>")
/views/likes/destroy.js.erb
$("#like-button-<%= @post.id %>").html("<%= j(render 'like_button', post: @post) %>")

.js.erbファイルについては、こちらの記事で解説していますので、よろしければご覧ください。

remote: trueでajaxの投稿をPOSTをするよ。

完成!

非常に簡単なステップでしたが、上記の実装で、いいね!機能が非同期で実装できています:relaxed:
意外にあっさり、簡単ですね!

Image from Gyazo

感想...「いいね!」機能もRailsの機能でAjaxを作るのも実は3回目だったので、どちらもスルスルできてよかったです:relaxed:

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