はじめに - この記事の内容
- 会社に「個人開発アプリを作って良い時間」ができた
- 以前から作ってみたかった「リフレーミング」のアプリを作ることにしたが、専門知識がない
- 協力を募って作ることができた
- お互いにwinwinになるにはどうすればよいのだろう?
なぜアプリを作ることになったか
この度、リフレーミングのアプリを作ることになりました。以前から作ってみたかったものなのですが様々な事情で手をつけられずにいました。
ところが、会社の中で突然 「勤務時間中に個人開発のアプリを作って良い時間」 ができたので、これを機に作ってみることにしました。
▼詳しくは弊社CTOのこちらの記事をご覧ください。
先にも述べましたが、私はリフレーミングのアプリを作ってみたいと思っていました。リフレーミングとは心理学の用語で、 Wikipediaによると、
リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ること
だそう。ちょっとわかりづらいですが、
- 大雑把 -> おおらか
- 気が弱い -> 優しい
のように、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換える、
もしくはネガティブなものの見方をポジティブなものの見方に変えていくために使われます。
以前、生きづらさを抱える人向けのキャリア相談の仕事をしていた時には
- 自分に自信がない
- 自分なんてどうせ「〇〇」だ
という思考に陥っている人が周りにたくさんいた上に、
私自身も少なからずそういう人間だったので、
少しでもそういう人に元気になってもらいたいな... という想いから、ずっと作りたいと思っていました。
作る上での課題
でも、私には リフレーミングを活用できるノウハウがなかった のです。
リフレーミングはただの心理学上の概念で、
世の中にある 「リフレーミング辞典」 などは下記のようにただの単語の言い換え一覧表です。
これでは眺めて終わり。自分の中のネガティブな思い込みをポジティブな物に変えていくという目的は達成できそうにありません。
そこで、リフレーミングの活用方法を知っている専門家の協力を募ることにしました。
協力者の募り方
SNSで過去縁をつなぐ
専門家の協力はSNSで募りました。幸いにも、過去に「生きづらさを抱える人のキャリア支援」というニッチな分野で6年ほど仕事をしていたことがあったので、福祉系・心理系の知人はたくさんいました。
SNSで募ったところすぐに数人からお返事が。ビジネスに役立つのは過去縁で、SNSは過去縁をゆるーく繋いでおくのに良いですね
こちらでできること / お願いしたいことは繰り返し何度も説明
外部の方とプロジェクトを行う時には、プロジェクトの期待値調整にいつも気を遣っています。
先方にとって「思っていたよりもずっと手間がかかった」「期待していたのと違う」という体験になってしまっては元も子もないので。。。
今回も、SNS上での呼びかけの時点から
- 相手の時間や手間の負担
- 相手にお願いしたい作業
- 費用が発生するかしないか
- その他、相手側の不安を解消する
ことには極力手間をかけました。その結果、今回の事業パートナーさんはある事業の責任者の方だったのですが、
人足が必要な作業には事業のスタッフの方のリソースを投入していただけることに。ありがたいことです。
アプリ概要
今回作るアプリの概要は下記のようなものです。
対象者 ... 施設で支援を受けている若者(10~20代、女性)対象。小学生が使うこともある。
利用シーン ... 施設でのワークショップの一環として使用する。また、施設の職員とやりとりや支援の記録として使用する。
失敗したこと・苦労したこと
このように協力者を得るとことまでは非常にスムーズに行ったのですが、実はトラブルもいくつかありました。
以下、紹介します。
ヒアリングに手を抜いたためにワイヤーフレームが全て作り直しに...
今回のクライアントは以前働いていた業界とかなり似た業界の方だったので、
「ユーザーの利用シーン」や「ユーザーを取り巻く環境」について「多分こうだろう」と事前に予想を立ててしまっていました。
そして、ヒアリング後このようなワイヤーフレーム(画像はその一部)を作って提案したのですが...
いただいたフィードバックは
- モバイルではなくPC で(施設では主にPCを使用している)
- ログイン機能、シェア機能なくても良い(小学生にメールアドレスログインは非現実的)
- 記録は施設職員さんのアカウントで保存できればOK
...というものでした。
というわけで、モバイルベースで作っていたワイヤーフレームは全て作り直しに
ひとえにユーザーの使用環境について勝手に思い込みをし、ヒアリングをサボっていたからですね。
「できないこと」をしっかり伝えられていなかった
今回クライアントからは 「天使と悪魔のイメージで!」 という要望をいただいていたのですが、
「そんな画像なかなかありません」 ということをはっきりと伝えられていなかったので、引き続き
「天使と悪魔ありません?」
と聞かれてしまいました。
実はここが、クライアントにとってかなり重要な部分だったみたいで、
- 私はデザインはできても絵は描けないこと
- 商用利用可能な無料画像で、おしゃれで、「天使と悪魔」というイラストはなかなか見つけるのが難しいこと
- AI等も利用して自動生成できないか探してみます
ということを何度か伝えて後からでしたが期待値を下げていただけました。よかった。
これまでの成果物とこれから
ここまででできた成果物は下記の通りです。
① で診断して
② で診断結果を出して
③ で(職員さんのアカウントで)ログインして
④ で過去の診断結果が見られます。
...が、実はまだ上記はデザイン画像なので、実装に至っておらず...これから実装します
(会社との約束なので記事だけは今のタイミングで出します。。。遅くなってすみません。。。)
本業はエンジニアなので、ここからのステップで価値を出していきたいですね
2ヶ月後の完成を目指していますので、完成の暁には触っていただければ嬉しいです。
お礼と参考情報
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
会社のメンバーも今回の個人開発アプリ企画で色々と面白いものを作っています。
よかったら会社の他メンバーの作品たちもご覧ください。
▼こちらから見られます
この記事は、株式会社mofmofの「水曜日の個人開発」の取り組み内で書きました。
https://indie-dev.mof-mof.co.jp