これは 第二のドワンゴ Advent Calendar 2020 14日目の記事です。
社員でない上にもともと開発ではなかったのですが、 おかわり版が余ってるとのことなのでしゃしゃりでて技術のネタを書きます。第一はこちら。
お前誰?
インターネットから背を向け異業種を志し続けるも、履歴書の元ドワと初級システムアドミニストレータのせいか「そういうの得意でしょ」と、むしろ在職時より技術に近くなった者です。インターネットの円環の理やばい。
技術のスキルセットは、HTML5/CSS3+”CMSをブチ込んだり、PHPやJavaScriptのそれっぽいコードを拾ってきてそれっぽく書き換えて動くよう祈る” です。
元は「何もしてないのに壊れました」と言う側のフレンズだったので、「ですよね~何もしてないのに壊れますよね~そういうことありますよね~」とそっと微笑むのが得意です。
何書くの?
なぜわたしがフロントエンド制作に手を出すようになったのか(なぜ他業種の事業会社で外注しないことが多かったのか)について書こうと思います。
静的ページの話です。そしてあくまで個人の感想です!
あと NoCode とか Ameba Ownd の話も出来たらなと思います。
ペライチのWebページはデザインとコーディングだけで出来ているんじゃないの
なぜ異業種でフロントエンドを?について、結論から書くと、
1、LPとかコーポレートサイトとか商品ページは、デザインとコーディングだけで出来ているのではない
2、稟議が下りない だったかなと思っています。
1.について。
技術さえあればWebページはつくれる、制作会社は山ほどある。しかしわたしが思うに、どうやら思った以上にいろんな会社のいろんな事業やサービスはふわふわのまま回っている気がします。
そのふわふわをWebページ化するのには
・構造化
誰に・何を・どこまで伝えるか。ページ内の見出し込みのサイトマップ
・ライティング
テキスト情報をどんな言葉やトンマナで伝えるか
・画像、動画
どんなイメージを持ってもらいたいか
が必要になると思うのですが、外注するにはふわっと回っている現状に対して社内で改めてコンセンサスを取る必要があります。
が、分かってないことを分かってない相手(たいてい偉い)に、外注ペースの時間制限つきでなんとなく分かっていることをしっかり分かっている状態へ持っていくのは難しさががあります。
わたしの立場としてはどんどんサクサク要件定義しちゃいましょー!なのですが、大切でこだわりのある商品やサービスや会社に対して中の人(たいてい偉い)がそうもいかないのも分かる。
アニメやドラマのLPだったり日時の決まっているイベントだったりだと、言うて日程のおしりがあるし(情報や素材来るの遅くて困ることはあれど)、それに一旦は終わりがあると思うのですが、
事業、とくにサービス系は基本的には中長期で続けるもので、メニューが変わったり「ウチのウリはxxだと思っていたけどやっぱりyyだ!」というのがあるあさ目覚めたら意思決定者の脳内に降りてきていることもあります。
そんなとき制作会社を背中から刺しかねないのが事業会社のWeb担当です!ごめんなさい!
で、一体いくら儲かるのん?
もちろんイケてるとされるクリエイティブエージェントさんや大手広告代理店系の制作会社さんだと、こう、ふわふわをスムーズに、オシャレに、「そう、ワシが考えてたんはこうゆうことなんや!」とえらい人が気分良くなるような具現化をしてくれるのでしょうが。
今度は 2.稟議が下りない が発生します。
結局のところバンバンTVCMを打てるような大企業だったり、シュッとすることを超重視している場合じゃなければ「で、そのサイト作っていくら儲かるの?」の方がよっぽど大切で。プロモーション効果うんぬんじゃ説明が足りないです。
「ボンビー!社長さんのために超かっこいいWebサイトを600万円で買ってきてあげたのねん!売上アップ間違いなしなのねん!」
「ボンビー!社長さんのために腕の良いカメラマンにおしごと依頼したのねん!1日拘束で40万円なのねん!」
状態になりかねません。もちろん正当な対価だと分かっていますが、説得できるかは別問題。ていうか力不足。重ね重ね申し訳ないです、お見積り頂いた方とか…
こういった背景で内製というか社内でなんとかしてるうちにフロントエンドを覚え、「このボタンのぬるっと動く挙動かっこいいすね!」とか「ありものの料理写真が来たときはやばいと思ったけど湯気をフォトショで足したら映えましたね!」とか、全体としては求められてないけど島の人たちとは必要だと感じることも多少楽しめるようになりました。
嘘ですイキりました、スクールでコソ勉もしました…!
最近おもしろかった制作の話
フロントエンド界隈でNoCodeうんぬんとか生き残るとか生き残れないとかが視界に入りますが、わたしは Wordpress.com と Ameba Ownd は便利だなと思い、STUDIO の決してコードを1文字たりともさわらせまいという頑ななスタンスにはキレそうになりました。それならレスポンシブの部分をちゃんとしてほしい。
Wordpress.com は現ドワや元ドワが集うSlackで教えて貰いました!皆さん勉強熱心です。
で、すごいなーと関心というか感動したのは、自分のホームページを欲しいとおっしゃる方がいて。Ameba Ownd で制作して納品し、スマホで運用するマニュアルをつけて方法を教えることにしたんですが、その背景が
・メニューの変更は多そう→自分で柔軟に運用できたほうがいいよね
・パソコン持ってない→アメブロと Instagram で集客して Zoom も使って商いやってるのに?!
むしろそれ全部スマホでやってたんだ…!と驚き、なんかもう未来キターって感じだし、やってて面白いです。
個人的には高単価でかっこいい周到に用意されたインターネットも、とりあえず窓口を開けたことで予期しない何かが始まるようなインターネットも素敵だと思います。
ではメリークリスマス&よいお年を。